Groupmax Mail - SMTP Version 7 運用ガイド

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2.3.5 edit_mapping

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 説明
(3) edit_mappingで設定する値
(4) edit_mapfileの設定

(1) 機能

アドレスマッピングルールの設定内容を表示,変更します。

(2) 説明

プロンプト「smtpmng>」にサブコマンドのedit_mappingを入力すると,次のようなサブメニューが表示されて,プロンプトが「edit_mapping>」に変わります。メニュー番号「4」またはサブコマンドの省略形「em」を入力しても同じ結果になります。

次にedit_mappingの実行例を示します。

 
smtpmng> edit_mapping
    設定する項目の番号を入力して下さい。
        0. 設定項目一覧の表示
        1. 現在の設定値表示
        2. アドレスマッピングルール(mapping_mode)
        3. ユーザ情報の更新ルール(modifying_dbfile)
        4. DBマッピング時の大文字・小文字の扱い(filter_address)
        5. INTERNETDOMAINによる送信者制限(send_internetdomain_check)
       99. edit_mappingサブコマンドの終了
edit_mapping>
 

設定内容を表示する場合は,メニュー番号「1」を入力してください。

 
edit_mapping> 1
現在の設定値:
     MAPPING_MODE = db
     PERMISSION_MODE = send_recv_deny
     MODIFYING_DBFILE = manual
     FILTER_ADDRESS = all
edit_mapping>
 

プロンプト「edit_mapping>」の状態でメニュー番号「2」〜「4」を入力してください。メニュー番号を入力すると,現在の設定値を表示してから,変更値と確認(Yes/No)の入力を求めてきます。また,設定項目によっては続けて関連項目を設定します。

メニュー番号「2」を入力した場合を次に示します。

 
edit_mapping> 2
アドレスマッピングルール(mapping_mode)の設定:
    次の文字列を指定して下さい。
      "db"      : DBマッピングを使用する
      "all"     : 全てのマッピングを使用する
      "pop_all" : 全てのマッピングを使用する(POPサーバ連携用)
      "table"   : テーブルマッピングを使用する
 
アドレスマッピングルールとして"db"を選択した場合,permission_modeの設定値は,"send_recv_deny"固定となります。
 
現在の設定値(MAPPING_MODE) ->  db
変更する値 (MAPPING_MODE) -> all
 

プロンプト「edit_mapping>」に「99」を入力するとサブコマンドを終了し,メインメニューが表示されプロンプトが「smtpmng>」に変わります。

(3) edit_mappingで設定する値

edit_mappingで設定できる値は次の4種類です。

(4) edit_mapfileの設定

mapping_modeの設定でtable,all,pop_allのいずれかを指定した場合,「テーブルマッピング機能を使用しますか?(Yes/No)」のメッセージが表示されます。

アドレスマッピングルールとしてall,pop_allを選択した場合には,"n"を入力し,テーブルマッピング機能を使用しないことを推奨します。

"y"を入力した場合,テーブルマッピングファイルを設定するために,次のようなメニューメッセージが表示されて,プロンプトが「edit_mapfile>」に変わります。

 
変更する値 (MAPPING_MODE) -> pop_all
テーブルマッピング機能を使用しますか?(Yes/No)y
 
マッピングテーブルの設定を行ってください。
 
マッピングテーブルの設定:
    設定する項目の番号を入力して下さい。
        0.設定項目一覧の表示
        1.マッピングテーブル1の設定内容表示
        2.マッピングテーブル2の設定内容表示
        3.マッピングテーブル1の設定内容更新
        4.マッピングテーブル2の設定内容更新
       99.edit_mapfileサブコマンドの終了
edit_mapfile> 1
 

表示されたメニューから,実行する処理のメニュー番号を選択してください。

次に,マッピングテーブルの設定内容を表示する場合と,マッピングテーブルの設定内容を更新する場合の詳細を説明します。

マッピングテーブルの設定内容の表示

現在の設定値を表示するには,1または2を選択します。

最初に表示される次のメッセージに従って,表示する範囲をプロンプト(-->)から指定してください。

 
表示範囲の指定:
次の入力で表示範囲を指定して下さい。
"ALL"文字列        :  全設定を表示
開始番号 - 終了番号:  範囲の設定を表示
番号         :  指定番目の設定を表示
-->
 

例えば,次のように指定します。

マッピングテーブルの設定内容の更新

「マッピングテーブルの設定:」メニューから3または4を選択すると,テーブルマッピングファイル1およびテーブルマッピングファイル2に格納されているマッピングテーブルの設定値を変更することができます。

なお,「マッピングテーブル1の設定内容変更」と「マッピングテーブル2の設定内容更新」の操作方法は同じです。ここでは,「マッピングテーブル1の設定内容更新」を例にして説明します。

 
edit_mapfile> 3
    設定する項目の番号を入力して下さい。
         0. 設定項目一覧の表示
         1. マッピング情報の変更
         2. マッピング情報の追加
         3. マッピング情報の削除
        99. 終了
update_mapfile>
 

表示されたメニューから,実行する処理のメニュー番号を選択してください。

(a) マッピング情報の変更

マッピング情報を変更するには,1を選択します。

変更するマッピングテーブルの番号を指定すると,現在の設定内容と入力用プロンプトが表示されます。変更する項目に値を入力してください。

なお,国名と主官庁領域名は必ず入力します。国名と主官庁領域名以外で値を入力しない場合は,リターンキーだけを押してください。

 
update_mapfile> 1 
何番目のマッピング情報を変更しますか? 3
 
 現在の設定値(X400:国名      ) -> JP
 変更する値  (X400:国名      ) -> US           [USに変更]
    .
    .
    .
 現在の設定値(X400:部門名4   ) -> HITACHI
 変更する値  (X400:部門名4   ) ->  [値を入力しない場合はリターンキー]
 現在の設定値(INET:ドメイン名 ) -> table.hitachi.co.jp
 変更する値  (INET:ドメイン名 ) -> att.soft
 

変更する値の入力が終了したら,変更結果が表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。その後,メッセージに従って,テーブルマッピングファイル2へ反映するかどうかを指定してください。

注意
サブコマンドedit_domainで設定した「INTERNETDOMAIN」と同じドメイン名を登録しないでください。このドメイン名を登録した場合,そのドメイン名を持つGroupmaxユーザはインターネットにメールを送ることができなくなります。
注意
サブコマンドedit_mappingから登録するMail - SMTPのインターネットドメイン名は,ネットワーク中でユニーク,かつインターネットとメールが送受信できるドメイン名を指定してください。
(b) マッピング情報の追加

マッピング情報を追加するには,2を選択します。表示される各項目に必要な値を入力してください。

なお,国名と主官庁領域名は必ず入力します。国名と主官庁領域名以外で,値を追加しない項目は,リターンキーだけを押してください。

次に例を示します。

 
update_mapfile> 2 
X400:国名              -> JP
X400:主官庁領域名      -> ADMD
X400:私設領域名        -> PRMD
X400:組織名            -> TOPORG
X400:部門名1           -> ORG
X400:部門名2           ->                [リターンキーだけ]
X400:部門名3           ->                [リターンキーだけ]
X400:部門名4           ->                [リターンキーだけ]
INET:ドメイン名        -> table.hitachi.co.jp
 

入力が終了すると,入力結果が表示されます。入力値が正しければ,「Yes」を入力します。その後,メッセージに従って,テーブルマッピングファイル2へ反映するかどうかを指定してください。

 
00005 X400DOMAIN=/C=JP/ADMD=ADMD/PRMD=PRMD/O=TOPORG/OU=ORG/
       INETDOMAIN=table.hitachi.co.jp
設定しますか? (Yes/No) Yes 
マッピングテーブル2に反映しますか? (Yes/No) Yes
マッピングテーブル2に既にエントリがあります。
                      変更を反映しますか? (Yes/ No) Yes
 
注意
サブコマンドedit_domainで設定した「INTERNETDOMAIN」と同じドメイン名を登録しないでください。このドメイン名を登録した場合,そのドメイン名を持つGroupmaxユーザはインターネットにメールを送ることができなくなります。
注意
サブコマンドedit_mappingから登録するMail - SMTPのインターネットドメイン名は,ネットワーク中でユニーク,かつインターネットとメールが送受信できるドメイン名を指定してください。
(c) マッピング情報の削除

マッピング情報を削除するには,3を選択します。

削除するマッピングテーブルを指定すると,現在の設定内容が表示され,削除するかどうかを問い合わせてきますので,「Yes」か「No」を入力してください。

また,テーブルマッピングファイル2に,関連情報が設定されている場合には,その削除についても問い合わせてきます。

 
update_mapfile> 3
何番目のマッピング情報を削除しますか? 5
00005 X400DOMAIN=/C=JP/ADMD=ADMD/PRMD=PRMD/O=TOPORG/OU=ORG/ 
      INETDOMAIN=table.hitachi.co.jp
削除しますか? (Yes/No) Yes 
 
マッピングテーブル2 に関連するマッピング情報があります。
00005 X400DOMAIN=/C=JP/ADMD=ADMD/PRMD=PRMD/O=TOPORG/OU=ORG/ 
      INETDOMAIN=table.hitachi.co.jp
マッピングテーブル2からも削除しますか? (Yes/No) No 
 
(d) マッピングテーブルの設定の終了

マッピングテーブルの設定を終了するには,メニューから「99」を選択します。

 
update_mapfile> 99
edit_mapfile> 99