〔ア行〕

エリア

Object Serverのディレクトリ，ディクショナリ及びユーザデータベースなどを格納する領域です。エリアは，一つ又は複数のファイルから構成されます。その名称などは初期設定パラメタ又は構成変更パラメタで定義します。

オブジェクト

Object Serverで管理されるデータのことです。

オブジェクト管理ファイル

Object Serverのデータである，オブジェクトを格納するファイルのことです。マニュアル中では，オブジェクト管理ファイルのことをデータベースとも呼んでいます。

〔カ行〕

簡易ジャーナル

データベースの整合性を保証するために，その時点でのデータベース更新情報を一時的に保存するファイルです。連携するプログラムに障害が起こったとき，Object Serverは，簡易ジャーナルの情報によって，データベースを障害発生時の処理が開始される前の状態へと復旧します。

クライアント

データベースを利用する側を指します。Object Serverでは，Groupmaxシリーズのクライアントプログラムが動作するパーソナルコンピュータを指します。

グローバルキャッシュ

Object Serverのデータベースページの入出力用のバッファキャッシュです。グローバルキャッシュは，システム共通定義ファイルのgcacheパラメタに定義します。

構成変更

いったん初期化したObject Serverの，データベースの構成を変更することです。データベース構成変更ユティリティを使って，エリアを追加するなどの構成変更ができます。

例えば，新たにObject Serverと連携するプログラムを追加するときは，データベースの構成を変更する必要があります。

〔サ行〕

サーバ

データベースを提供する側を指します。Object Serverが動作するサーバマシンのことです。

再編成

オブジェクトの追加，削除による，データベース中のオブジェクトの配置の乱れを修正して，オブジェクトを適切に配置し直すことです。データベースの再編成を実行すると，データベースのオブジェクトはいったんファイルにアンロードされてから，再びデータベースに登録されます。

システム共通定義

Object Serverシステムに共通する環境を決めるための情報です。システム共通定義は，システム共通定義ファイル「%XODCONFPATH%\xodrc」に記述します。このファイルは，Object Serverのシステム管理者が環境を設定するときに作成します。

システムジャーナル

[High-end]が取得する履歴情報です。次に示すような履歴情報を取得します。

• システムの全面回復・部分回復に必要な情報
• システムのトレース情報

システムジャーナルは，システムに障害が発生したときに，データベースを回復するために使用します。

システムディレクトリ

Object Serverのプログラムを組み込むためのディレクトリです。Administratorは，プログラムを組み込む前にシステムディレクトリを決定してください。

初期設定パラメタ

Object Serverのデータベースファイルを初期化するための情報です。初期設定パラメタの設定値は，初期設定パラメタファイル（名称は任意）に記述します。このファイルは，Object Serverのシステム管理者がデータベースを初期化する前に作成します。

ステータスファイル

[High-end]で，システムの稼働状況や構成状況を格納するファイルです。ステータスファイルに格納される情報をシステムステータス情報といい，次のような情報が記録されます。

• システムの開始状態を自動的に決定するための情報
• システムの状態情報

システムステータス情報は，サーバの開始，終了，ファイルのオープン，クローズなど，状態が変化した時点で，最新の情報が格納されます。格納された情報は，システムに障害が発生した場合の回復に使用します。

セグメント

Object Serverのデータベースファイルの初期割り当て及び増分の単位です。セグメントの大きさは，初期設定パラメタ「area -s」に，ページ数で指定します。

〔ハ行〕

ページ

Object Serverでの，データの入出力の単位です。1ページは8,192バイトです。

〔ヤ行〕

ユーザジャーナル

アプリケーションプログラムの履歴情報を出力するファイルです。出力する情報の内容は，アプリケーションプログラムによって決まっています。Object Serverでは，正常時用ユーザジャーナル出力ファイル及び障害時用ユーザジャーナル出力ファイルを割り当てて使用します。

〔英字〕

Object Serverのシステム管理者

Object Serverを運用管理するユーザです。Object Serverのシステム管理者がObject Serverのコマンドを実行できます。Object Serverのシステム管理者は，Windows NTのAdministratorsグループに所属するように設定してください。

OMS

Object Management Server。システムで使用される略語で，Object Serverを指しています。

OMS識別子

Object Serverを識別する記号です。ログメッセージなどに出力されます。OMS識別子は，システム共通定義の「system_id」で定義します。