Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
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Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで作成した定義ファイルを他のサーバで使用する場合の手順を説明します。
定義ファイルを他のサーバで使用する場合は,システム環境への登録はできません。ファイルの転送後に,システム共通定義ファイルを%XODDIR%\conf\xodrcとして格納すること,及びデータベース作成ディレクトリを作成してあるかどうか確認することを忘れないでください。
- <この項の構成>
- (1) Windows NTサーバの場合
- (2) UNIXサーバの場合
(1) Windows NTサーバの場合
次の手順でユティリティを実行してください。
- 作成した\ESET\usr\(パラメタ名称)下の初期設定パラメタファイル(esetinit.txt),構成変更パラメタファイル(esetcons.txt),又は再構成パラメタファイル(esetreco.txt),及びシステム共通定義ファイル(esetrc.txt)を他のサーバにコピーする。
High-end Object Serverを使用する場合は,更に,ステータスサービス定義ファイル(esetsts.txt),システムジャーナルサービス定義ファイル(esetjnl.txt),システムファイル作成用バッチファイル(DBSINT.BAT)もコピーする。
- コピー先のサーバにログオンする。
- データベースの初期化,構成変更又は再構成をする場合は,システム共通定義ファイルを,%XODDIR%\conf\xodrcとして格納する。
- オブジェクトサーバの[データベースの初期化]ユティリティ,[データベースへのエリアの追加]ユティリティ又は[データベースリアの再作成ユティリティ]を実行する。
実行時に,コピーされてきたファイルの名称を入力します。
High-end Object Serverを使用する場合は,初期設定時,システムファイル作成用バッチファイルを起動してください。その後,ステータスサービス定義ファイルを%XODDIR%\conf\sts,システムジャーナルサービス定義ファイルを%XODDIR%\conf\sysjnlとしてそれぞれ格納します。
(2) UNIXサーバの場合
次の手順でxodbinitコマンドを実行してください。
- UNIX用として作成した\ESET\usr\(パラメタ名称)下の初期設定パラメタファイル(esetinit.txt) 又は再構成パラメタファイル(esetreco.txt)及びシステム共通定義ファイル(esetrc.txt)をftpで他のサーバに転送する。
High-end Object Serverを使用する場合は,更に,ステータスサービス定義ファイル(esetsts.jnl.txt),システムジャーナルサービス定義ファイル(esetjnl.txt),システムファイル作成用バッチファイル(DBSINT.BAT)も転送する。
- 転送先のサーバにログインする。
- データベースの初期化をする場合は,システム共通定義ファイルを,$XODDIR/conf/xodrcとして格納する。
- esetknl.txtの内容を参考にして,OSのカーネルパラメタの設定コマンドを使ってカーネルパラメタ値を変更する。
カーネルパラメタ値の変更方法は「(b) カーネルパラメタ値の変更」を参照してください。
- オブジェクトサーバのxodbinitコマンドを実行する。
実行時に,転送されてきた初期設定パラメタファイルの名称を指定します。
High-end Object Serverを使用する場合は,初期設定時,システムファイル作成用バッチファイルを起動してください。その後,ステータスサービス定義ファイルを$XODDIR/conf/sts,システムジャーナルサービス定義ファイルを$XODDIR/conf/sysjnlとしてそれぞれ格納します。
(b) カーネルパラメタ値の変更
UNIXでは,xodbinitコマンドを実行する前に,カーネルパラメタ値を変更する必要があります。HI-UX/WE2又はHP-UXの場合,カーネルパラメタ値の変更には,samコマンドを使ってください。AIXの場合,カーネルパラメタ値の変更には,chuserコマンド,chdevコマンド,又はsmitコマンドを使ってください。また,このユティリティで作成したカーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載されたパラメタごとの指定方法に従ってください。
次に,パラメタごとの指定方法を説明します。
- nfile,nflocks,ninode,maxuprc,nproc,semmnu,msgmni,msgtql,shmmni,semmns,semmni,msgmax,msgmnb,msgseg,msgsszパラメタ
カーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載された値は,Groupmaxを運用するために必要となる値です。初期設定パラメタ,構成変更パラメタを作成した場合は,現在設定されている値に,通知ファイルの値を加算した値を設定してください。再構成を行った場合は,Groupmaxとして今までに加算した値より増えた分だけを加算してください。ただし,すでに,Groupmaxを含むシステム環境を運用するために十分な値が設定されていれば,変更する必要はありません。また,システムの上限値を超えない範囲で値を加算してください。
- shmmax,maxdsizeパラメタ
現在設定されている値とカーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載された値を比較して,大きい方の値を設定してください。
- ncalloutパラメタ
HI-UX/WE2 04-00,04-01,05-00での変更は不要です。それ以外のシステムでは,カーネルパラメタの変更情報の通知ファイルに記載されたnprocパラメタの値に,64を加算した値以上を設定してください。
- maxfiles,maxfiles_limパラメタ
3050RXシリーズ,3500シリーズ,HP-UX版だけで使用できます。
- nofiles,data_hard,maxuprocパラメタ
AIXの場合だけ使用できます。
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