Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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8.10.1 プロセスの状態表示

データベースを操作するプロセスはオブジェクトサーバに接続して,各々の操作を行います。そのプロセスの状態を表示します。

稼働中バックアップ開始コマンドが長時間終了しない時に,その要因となるプロセスを特定する場合,その時点で動作しているトランザクションがないか確認する必要があります。その場合,[プロセスの状態表示]ユティリティを利用します。

<この項の構成>
(1) 機能
(2) コマンド
(3) 注意事項
(4) ユティリティの処理結果
(5) このユティリティで確認できる内容

(1) 機能

オブジェクトサーバプロセスとオブジェクトサーバに接続中のプロセスの状態を表示します。また,トランザクションの状態を表示します。

(2) コマンド

形式
xodpinfo

終了コード
コマンドの終了コードを示します。
0  :正常終了
1以上:異常終了

(3) 注意事項

システムに影響を与えないように排他制御を行わないため,更新中の情報を出力する場合があります。

(4) ユティリティの処理結果

ユティリティの処理結果として,プロセスの状態の情報が標準出力に出力されます。図8-23に処理結果の出力フォーマットを示します。なお,図8-23に示した出力フォーマットの項目の詳細は「付録F プロセスの状態表示の出力例」の説明を参照してください。

図8-23 [プロセスの状態表示]ユティリティの処理結果の出力フォーマット

[図データ]

(5) このユティリティで確認できる内容

稼働中バックアップ開始コマンドで長時間終了しない場合,その要因となるプロセスを特定します。次に示す手順で要因となるプロセスを特定してください。

  1. すべてのトランザクション情報から,図の※7枠内の「iii」に示す値が「ON」であるトランザクション情報を探してください。
  2. 該当するトランザクション情報の「a・・・a」に示すPIDを確認してください。
  3. すべてのプロセス情報から,図の※4枠内の「a・・・a」に示す値が上記PIDと一致するプロセス情報を探してください。
  4. 該当するプロセス情報の「g・・・g」に示すサービスグループ名でプログラム名と実行ファイル名を確認してください。