Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
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データベースの障害・破壊時に備えて,正常なデータベースの内容をファイルに退避します。入力となるデータベース定義情報は,システム共通定義ファイルに指定してあるマスタディレクトリ用ファイルから取得します。退避先のファイルをデータベースバックアップファイルといいます。このユティリティで作成したデータベースバックアップファイルは,[データベースのリストア]ユティリティを使って,回復します。
データベースのバックアップは,OSのバックアップ機能やエクスプローラ又はファイルマネジャによるコピーの機能を使って取得することもできます。しかし,データベースファイル内の使用率が低い場合,このユティリティを使えばバックアップ先の容量の削減やバックアップ時間の短縮が図れます。
特定のエリアのバックアップを取得する場合は,バックアップパラメタファイルを作成した後で実行してください。バックアップパラメタファイルについては,「7.9 バックアップパラメタファイル」を参照してください。
(2) ダイアログから実行する方法
- バックアップパラメタファイルを作成する
すべてのデータベースのバックアップを一括して取得する場合,[データベースのバックアップ]ダイアログでバックアップファイル名を指定できますので,バックアップパラメタファイルを作成する必要はありせん。
- [データベースの保守]ダイアログの[データベースのバックアップ(B)...]を選択する
[データベースのバックアップ]ダイアログが表示されます。
- データベースファイルの退避先のファイルであるデータベースバックアップファイルの名称,又は操作1で作成したバックアップパラメタファイル名を指定する
すべてのデータベースファイルを一括してバックアップを取得する場合で,バックアップパラメタファイルを作成していない場合は,ダイアログでバックアップファイル名を指定してください。バックアップパラメタファイルを作成している場合は,制御文ファイル名を指定してください。
- [OK]ボタンを選択する
[データベースのバックアップ]ユティリティが実行されます。
(b) ダイアログで指定する項目
図8-13に[データベースのバックアップ]ダイアログを示します。
図8-13 [データベースのバックアップ]ダイアログ
![[図データ]](FIGURE/ZU080150.GIF)
- バックアップファイル名(B):
- データベース全体のバックアップを取得するときに指定します。バックアップファイル名のチェック欄を選択して,データベースファイルの退避先ファイルであるデータベースバックアップファイルの名称を1〜175バイトのドライブ名から始まるパス名(絶対パス名)で指定します。なお,バックアップファイルは,新しく作成されるので,すでに使用しているファイル名は指定しないでください。
- バックアップファイルを作成するボリュームに,データベース全体をバックアップするのに十分な空き領域がない場合は,制御文ファイル名指定によってエリア単位にバックアップを取得し,複数のバックアップファイルに分割してください。
- 参照(R)...:[参照]ダイアログを表示します。
- 制御文ファイル名(F):
- データベースの中にある特定のエリアのバックアップを取得するときに指定します。制御文ファイル名のチェック欄を選択して,制御文を記述しているバックアップパラメタファイル名を1〜175バイトのドライブ名から始まるパス名(絶対パス名)で指定します。
- 参照(S)...:[参照]ダイアログを表示します。
(c) ボタンの説明
- OK:
- [データベースのバックアップ]ユティリティを実行します。
- キャンセル:
- [データベースのバックアップ]ダイアログを閉じて,[データベースの保守]ダイアログに戻ります。
- ヘルプ(H):
- [データベースのバックアップ]ダイアログのヘルプを表示します。
- 参照(R)...,参照(S)...:
- [参照]ダイアログを表示します。
(3) コマンドプロンプトから実行する方法
- 形式
xodbckup { -b バックアップファイル名|-f バックアップパラメタファイル名}
- オプション
- -b バックアップファイル名
データベース全体のバックアップを取得するときに指定します。
データベースファイルの退避先ファイルであるデータベースバックアップファイルの名称を1〜175バイトのドライブ名から始まるパス名(絶対パス名)で指定します。なお,バックアップファイルは,新しく作成されるので,すでに使用しているファイル名は指定しないでください。
バックアップファイルを作成するボリュームに,データベース全体をバックアップするのに十分な空き領域がない場合は,-bオプション指定ではなく,-fオプション指定でエリア単位にバックアップを取得し,複数のバックアップファイルに分割してください。
- -f バックアップパラメタファイル名
データベースの中にある特定のエリアのバックアップを取得するときに指定します。バックアップパラメタファイル名を1〜175バイトのドライブ名から始まるパス名(絶対パス名)で指定します。
- 終了コード
- コマンドの終了コードを示します。
- 0 :正常終了
- 1以上:異常終了
- このユティリティを実行できるのは,オブジェクトサーバのシステム管理者だけです。
- このユティリティはオブジェクトサーバの停止時に実行してください。したがって,データベースのバックアップを取得する場合は,オブジェクトサーバを正常停止させた後に[データベースのバックアップ]ユティリティを実行してください。オブジェクトサーバがすでに停止していて,前回の停止状態が分からない場合には,一度オブジェクトサーバを起動して,正常停止してから実行してください。
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