Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
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オブジェクトサーバでは,障害が発生した時に,システム管理者が障害内容の調査に使用する障害情報を出力しています。これらの障害情報はオブジェクトサーバによって自動的に削除されません。したがって,障害情報がハードディスクの容量を圧迫している場合には,ユティリティを使用して不要な障害情報を削除してください。
- <この項の構成>
- (1) 障害発生後の起動環境を修復するユティリティ
- (2) 手順
(1) 障害発生後の起動環境を修復するユティリティ
オブジェクトサーバが異常終了してから,不要な障害情報を削除してオブジェクトサーバを再起動するまでの手順を説明します。なお,[障害発生後の起動環境の修復]ユティリティはオブジェクトサーバを停止させてから実行してください。
図6-1にオブジェクトサーバの異常終了時の処置の流れを示します。手順に従って不要な障害情報を削除してください。
図6-1 オブジェクトサーバの異常終了時の処置の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU060010.GIF)
- 説明:
- オブジェクトサーバの異常停止を,サービス及びイベントログから確認します。
- オブジェクトサーバと連携しているプログラムをすべて終了します。
- イベントログに出力されている障害メッセージを参照して,障害の要因に対処します。障害の要因は複数出力されている場合がありますので,すべての障害メッセージを参照して要因を調査してください。データベースの障害の場合は,「4.5 データベースの回復」を参照して障害を回復してください。
- システム管理者に連絡するときに必要な障害情報のバックアップを取得します。%XODDIR%¥spool及び%XODDIR%¥tmpをMO,DAT又は別ドライブにコピーしてください。また,Object Serverで,システム共通定義ファイルに指定する簡易ジャーナルファイルの出力先を変更している場合は,その出力先の簡易ジャーナルファイルもコピーしてください。
- [障害発生後の起動環境の修復]ユティリティを実行します。このユティリティは障害情報を削除して,%XODDIR%¥spool及び%XODDIR%¥tmpを初期状態にします。
- [障害発生後の起動環境の修復]ユティリティの実行が失敗した場合は,%XODDIR%¥spool¥xodclear.logに出力されているメッセージ及びメッセージボックスに出力されたメッセージから,失敗の要因を確認してください。
- KFXO21007-Wが出力された場合は,オブジェクトサーバの資源を使用したままのプロセスが存在しています。2.で停止しなかったプログラム及びプロセスがないことを確認してください。連携しているプログラム及びプロセスがすべて停止しているのに失敗する場合は,OSを再起動してください。運用上,OSの再起動が難しい場合は,そのままオブジェクトサーバを再起動してください。ただし,削除できなかった資源の分,ハードディスクが多く使用されます。
- KFXO01897-Eが出力された場合は,%XODDIR%¥spoolが存在しないことが原因です。%XODDIR%¥spoolディレクトリを作成して,4.で取得したバックアップから%XODDIR%¥spool¥jnlfile(又はシステム共通定義ファイルで指定した簡易ジャーナルファイル)を復元してください。
- オブジェクトサーバを再起動します。
- オブジェクトサーバが正常起動したことを示すメッセージKFXO01809-Iがイベントログに出力されているかどうか確認します。
- 再起動が失敗した場合は,次の要因が考えられます。イベントログに出力されたメッセージを参照して対処してください。
- 障害の要因が対処できていない
- オブジェクトサーバのジャーナルなどの資源が再起動によって不足した
- ディスクの空き容量などの環境の資源が再起動によって不足した
対処後,再び2.から実行してください。繰り返しオブジェクトサーバの起動が失敗する場合は,システム管理者に連絡してください。
- システム管理者に連絡する場合,4.で取得した障害情報のバックアップが必要です。異常終了に対する対処,及びシステム管理者による調査が完了したら,障害情報は必要ありません。4.で取得した障害情報のバックアップを削除してください。
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