Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
データベースのエリアの再作成は,ユーザの使用環境の変化によってパス,セグメントサイズ,初期設定割り当て量などが変更となったエリアを作成し直します。再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用エリア,ユーザ用エリア,OIDインデクス用エリア及びインデクス用エリアです。
なお,データベースに障害が発生している場合,データベースのエリアの再作成はできません。
データベースのエリアを再作成するには,[データベースのエリアの再作成]ユティリティを使います。[データベースのエリアの再作成]ユティリティについては,「8.5.1 データベースのエリアの再作成」を参照してください。
データベースのエリアを再作成するときの手順を説明します。
再構成パラメタファイルは,テキスト形式のファイルとして作成します。パラメタには,エリア名,用途などを記述します。再構成パラメタファイルについては「7.8 再構成パラメタファイル」を参照してください。
[データベースのエリアの再作成]ユティリティを実行して,オブジェクトサーバのデータベースのエリアを再作成します。再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用,ユーザ用,OIDインデクス用及びインデクス用のエリアです。
ディクショナリ用,又はユーザ用エリアを再作成する場合,該当するエリアをアンロードし,エリアを再初期化した後にリロードします。リロードするときには,該当するエリアだけでなく,OIDインデクスエリア,エリア内のオブジェクトに付けられたインデクス,及び関連付けられたオブジェクトを格納するエリアも更新します。
OIDインデクス用,又はインデクス用のエリアを再作成する場合,該当するエリアを再初期化した後にインデクスを再作成します。インデクスの再作成では,タイプ中のオブジェクトデータを物理順に検索してインデクスの情報を生成し,その情報を基にインデクスを作り直します。
また,[データベースのエリアの再作成]ユティリティでは,マスタディレクトリ及びディクショナリエリアも更新します。
ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。ユティリティが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。
エラーが発生した場合には,正常終了のメッセージが出力されません。このときには,イベントログ,又はコマンドプロンプトに出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,ユティリティを再実行してください。
ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。
図4-17にディクショナリ用エリアを再作成する場合,図4-18にユーザ用エリアを再作成する場合,及び図4-19にインデクス用エリアを再作成する場合の処理結果の出力フォーマットを示します。また図4-17,図4-18,及び図4-19に示した出力フォーマットの項目を表4-11に示します。図4-17,図4-18,及び図4-19と表4-9の図中文字は対応しています。
図4-17 [データベースのエリアの再作成]ユティリティの処理結果の出力フォーマット(ディクショナリ用エリアを再作成する場合)
図4-18 [データベースのエリアの再作成]ユティリティの処理結果の出力フォーマット(ユーザ用エリアを再作成する場合)
図4-19 [データベースのエリアの再作成]ユティリティの処理結果の出力フォーマット(インデクス用エリアを再作成する場合)
表4-11 [データベースのエリアの再作成]ユティリティの処理結果の出力項目
| 図中文字 | 項目 | 表示形式 |
|---|---|---|
| aaa…aaa | システムID | 11バイト |
| vv-rr | バージョン番号・リビジョン番号 | 5バイト |
| yy-mm-dd | ユティリティ実行開始年月日 | 西暦の下2けた−月−日 |
| hh:mm:ss | ユティリティ実行開始時刻 | 時:分:秒 |
| bbb…bbb | アンロードファイル名 | 最大175バイト |
| nnnnn | 通番 | 10進数(左詰め) |
| ccc…ccc | タイプ名 | 最大95バイト |
| ddd…ddd | タイプ内の総オブジェクト数 | 10進数(左詰め) |
| eee…eee | 最大オブジェクト長 | 単位はバイト。10進数(左詰め) |
| fff…fff | エリア名 | 最大30バイト |
| ggg…ggg | エリアの用途 | 最大20バイト |
| hhh…hhh | エリア番号 | 10進数(右詰め) |
| iii…iii | エリア中の合計ページ数 | 10進数(右詰め) |
| jjj…jjj | エリアのセグメントサイズ | 10進数(右詰め) |
| kkk…kkk | データベース利用可能ページ数 | 10進数(右詰め) |
| lll…lll | エリアのページ長 | 単位はバイト。10進数(右詰め) |
| m | ファイルの通番 | 10進数(右詰め) |
| ooo…ooo | ファイル名 | 最大175バイト |
| ppp…ppp | ファイルの現在の割り当て量 | 10進数(右詰め) |
| qqq…qqq | ファイルの初期割り当て量 | 10進数(右詰め) |
| rrr…rrr | ファイルのページ数 | 10進数(右詰め) |
| sss…sss | ファイルの最大割り当て量 | 10進数(右詰め) 最大割り当て量の指定を省略した場合は,「**********」と表示されます |
| ttt…ttt | ユニバーサル関連名 | 最大95バイト |
| uuu…uuu | インデクス名 | 最大95バイト |
| wwww.w | アンロードファイルの容量又は総容量 | 10進数(右詰め) |
| xxx…xxx | タイプ内のOID数 | 10進数(右詰め) |
| zzz…zzz | タイプ内のPID登録数 | 10進数(右詰め) |
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