Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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8.5.1 データベースのエリアの再作成

この項では,[データベースのエリアの再作成]ユティリティの機能について説明します。このユティリティは,コマンドプロンプトから実行します。

<この項の構成>
(1) 機能
(2) コマンド
(3) アンロードファイルのサイズについて
(4) 注意事項

(1) 機能

オブジェクトサーバのデータベースのエリアを再作成します。再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用,ユーザ用,OIDインデクス用及びインデクス用のエリアです。

ディクショナリ用,又はユーザ用エリアを再作成する場合,該当するエリアをアンロードし,エリアを再初期化した後にリロードします。リロードするときには,該当するエリアだけでなく,OIDインデクスエリア,エリア内のオブジェクトに付けられたインデクス,及び関連付けられたオブジェクトを格納するエリアも更新します。

OIDインデクス用及びインデクス用のエリアを再作成する場合,該当するエリアを再初期化した後にインデクスを再作成します。インデクスの再作成では,オブジェクトデータを物理順に検索してインデクスの情報を生成し,その情報を基にインデクスを作り直します。

また,[データベースのエリアの再作成]ユティリティでは,マスタディレクトリ及びディクショナリエリアも更新します。

ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。ユティリティが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。

エラーが発生した場合には,正常終了のメッセージが出力されません。このときには,イベントログ,又はコマンドプロンプトに出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,ユティリティを再実行してください。

(2) コマンド

形式
   xodbrcns -f 再構成パラメタファイル名

オプション

終了コード
コマンドの終了コードを示します。
0  :正常終了
1以上:異常終了

(3) アンロードファイルのサイズについて

Object Serverのバージョンが06-50以降の場合,一つのアンロードファイルのサイズが2ギガバイト以下かどうかによって,[データベースのエリアの再構成]ユティリティの処理方式を変更できます。

処理方式1
一つのアンロードファイルのサイズが2ギガバイト以下の場合に適した処理方式です。処理方式1で,[データベースのエリアの再構成]ユティリティを実行すると,次のように処理されます。
  • アンロードファイルを一つ指定した場合
    指定したアンロードファイルのサイズが2ギガバイトを超えるとメッセージKFXO56627-Wが出力され,処理を続行します。
  • アンロードファイルを複数指定した場合
    (a)指定したアンロードファイルのうち,一つでもファイルのサイズが2ギガバイト以上4ギガバイト未満の場合,メッセージKFXO56627-Wが出力され,処理を続行します。
    (b)指定したアンロードファイルのうち,一つでもファイルのサイズが4ギガバイトを超えるとメッセージKFXO56628-Eが出力され,ユティリティは異常終了します。
メッセージKFXO56627-W又はKFXO56628-Eが出力された場合,処理方式2で[データベースのエリアの再構成]ユティリティを実行してください。なお,メッセージKFXO56628-Eが出力されて異常終了した場合,データベースへの書き込みは行われないため,バックアップからデータベースを回復する必要はありません。
インストール,バージョンアップ直後は,処理方式1の設定になっています。いったん処理方式2の設定にしたあと,処理方式1の設定に戻すときは,コマンドプロンプトで次のコマンドを実行してください。
 
xoduflg -n
 

処理方式2
一つのアンロードファイルのサイズが2ギガバイトを超える場合に適した処理方式です。
インストール,バージョンアップ直後は,処理方式1の設定になっているため,コマンドプロンプトで次のコマンドを実行して,設定を変更する必要があります。
 
xoduflg -y
 

(4) 注意事項