Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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4.4.3 ユティリティによる取得方法

[データベースのバックアップ]ユティリティを使ってデータベースのバックアップを取得できます。このとき取得できるのはオブジェクトサーバのデータベースファイル(オブジェクトサーバ管理ファイル及び連携プログラム用データ格納ファイル)です。それぞれの連携プログラムで管理しているファイルは,別途バックアップを取得してください。

また,High-end Object Serverを御使用の場合は,ここで取得したバックアップとジャーナルファイルを使用して,障害発生時からみて最新の同期点に回復できます。この時点に回復する場合には,データベースを回復する前にジャーナルをアンロードすることが必要です。

次に,[データベースのバックアップ]ユティリティを使ったデータベースのバックアップの取得手順を説明します。

<この項の構成>
(1) バックアップパラメタファイルの作成
(2) [データベースのバックアップ]ユティリティの実行
(3) ユティリティの処理結果

(1) バックアップパラメタファイルの作成

バックアップパラメタファイルにはデータベースの退避先ファイル名などを記述します。このファイルは,アプリケーションプログラムごとにバックアップを取得する場合に必要です。バックアップパラメタファイルについては,「7.9 バックアップパラメタファイル」を参照してください。

(2) [データベースのバックアップ]ユティリティの実行

[データベースのバックアップ]ユティリティを実行して,データベースのバックアップを取得します。

ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。

ユティリティが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。

エラーが発生した場合には,イベントログ,ダイアログ,コマンドプロンプト,又は「xodresult」ファイルに出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,ユティリティを再実行してください。

(3) ユティリティの処理結果

ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。ユティリティが正常終了した後で,「xodresult」は保存してください。

また,ここで取得したバックアップを使用してデータベースを回復する場合には,現時点のシステムの状態をつかむために次の情報が必要ですので,保管しておくようにしてください。

図4-11に処理結果の出力フォーマットを示します。また図4-11に示した出力フォーマットの項目を表4-7に示します。図4-11と表4-7の図中文字は対応しています。

図4-11 [データベースのバックアップ]ユティリティの処理結果の出力フォーマット

[図データ]

表4-7 [データベースのバックアップ]ユティリティの処理結果の出力項目

図中文字 項目 表示形式
aaa…aaa システムID 11バイト
vv-rr バージョン番号・リビジョン番号 5バイト
yy-mm-dd 年月日 西暦の下2けた−月−日
hh:mm:ss 時刻 時:分:秒
bbb…bbb バックアップファイル名 最大175バイト
ccc…ccc エリア名 最大30バイト
eee…eee エリアの用途 最大20バイト
nnn…nnn エリア番号 10進数(右詰め)
ffffff エリアのページ長 単位はバイト。10進数(右詰め)
gggggg 管理用を除いた利用可能なページ数 10進数(右詰め)
iiiiii gggggの内での各ページ数 10進数(右詰め)
jj.j 比率
kkkk.k 使用済ページ領域の容量 kkkk.kM(メガバイト,右詰め)
kkkk.kK(キロバイト,右詰め)
kkkk(バイト,右詰め)
少数点以下は,第2位を切り上げて表示されます
llll.l 使用済ページ内の空き領域の容量 llll.lM(メガバイト,右詰め)
llll.l(キロバイト,右詰め)
llll(バイト,右詰め)
少数点以下は,第2位を切り上げて表示されます
ooo…ooo エリアの構成ファイル名 最大175バイト