Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
データベースの再編成は,データベースにオブジェクトの追加や削除をすることによって生じるデータベースの配置の乱れを直し,適切な配置にします。これによって,オブジェクトのアクセス性能が向上し,データベースのスペース効率が最適になります。また,メッセージとしてKFXO41012-I,KFXO41053-I,KFXO41055-Iが出力されている場合は,データベースの配置の乱れや容量が満杯に近づいている可能性がありますので,4.3 データベースの状態表示で使用状況を確認し必要に応じてデータベースの再編成,構成変更,再構成を行ってください。
データベースを再編成するときの運用については,次のことを考慮してください。
データベースを再編成するには,[データベースの再編成]ユティリティを使います。このユティリティでは,インデクスも再作成します。[データベースの再編成]ユティリティについては,「8.4.1 データベースの再編成」を参照してください。
データベースを再編成するときの手順を説明します。
再編成パラメタファイルは,テキスト形式のファイルとして作成します。パラメタには,ファイル名,ディレクトリ名などを記述します。再編成パラメタファイルについては「7.7 再編成パラメタファイル」を参照してください。
再編成パラメタファイルは,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティを使って,簡単に作成することもできます。作成方法については,「付録C Groupmaxサーバ環境設定ユティリティによる環境設定」を参照してください。
[データベースの再編成]ユティリティを実行して,オブジェクトサーバのデータベースを再編成します。データベースのオブジェクトは,いったんファイルにアンロードされ,再びデータベースに登録されることによって再編成されます。また,インデクスも作り直されます。
ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。ユティリティが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。
エラーが発生した場合には,正常終了のメッセージが出力されません。このときには,イベントログ,ダイアログ,又はコマンドプロンプトに出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,ユティリティを再実行してください。
ユティリティの処理結果は,オブジェクトサーバシステムディレクトリのファイル「xodresult」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」というファイルが新規に作成されます。
図4-5にオブジェクトの再編成及び図4-6にインデクスの再作成の処理結果の出力フォーマットを示します。また図4-5及び図4-6に示した出力フォーマットの項目を表4-3に示します。図4-5及び図4-6と表4-3の図中の文字は対応しています。
図4-5 [データベースの再編成]ユティリティの処理結果の出力フォーマット(オブジェクトの再編成)
図4-6 [データベースの再編成]ユティリティの処理結果の出力フォーマット(インデクスの再作成)
表4-3 [データベースの再編成]ユティリティの処理結果の出力項目
| 図中文字 | 項目 | 表示形式 |
|---|---|---|
| aaa…aaa | システムID | 11バイト |
| vv-rr | バージョン番号・リビジョン番号 | 5バイト |
| yy-mm-dd | ユティリティ実行開始年月日 | 西暦の下2けた−月−日 |
| hh:mm:ss | ユティリティ実行開始時刻 | 時:分:秒 |
| bbb…bbb | アンロードファイル名 | 最大175バイト |
| nnnnn | 通番 | 10進数(左詰め) |
| ccc…ccc | タイプ名 | 最大95バイト |
| eee…eee | タイプ内の総オブジェクト数 | 10進数(左詰め) |
| fff…fff | 最大オブジェクト長 | 単位はバイト。10進数(左詰め) |
| ggg…ggg | ユニバーサル関連名 | 最大95バイト |
| iii…iii | インデクス名 | 最大95バイト |
| jjjj.j | アンロードファイルの容量又は総容量 | 10進数(右詰め) |
| kkk…kkk | タイプ内のOID数 | 10進数(右詰め) |
| lll…lll | タイプ内のPID登録数 | 10進数(右詰め) |
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