Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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2.3.1 プログラムの組み込みと削除

オブジェクトサーバはインストールプログラムを実行して組み込みます。

また,オブジェクトサーバが組み込まれた状態でインストールプログラムを使用してプログラムを削除できます。

なお,プログラムを削除する場合又は再インストールする場合は,イベントビューアでオブジェクトサーバの正常終了を確認してから,削除又は組み込みの操作をしてください。また,オブジェクトサーバを組み込んだ後は,OSを再起動してから,ご使用ください。

<この項の構成>
(1) 組み込み
(2) 削除
(3) 注意事項

(1) 組み込み

(a) 組み込み媒体とインストールプログラム

オブジェクトサーバは,統合CD-ROMから組み込みます。インストールプログラムはHCD_INST.EXEです。

Groupmaxの連携プログラムのうち,システム管理者として使用するユーザはマシンで一つとし,同じユーザでプログラムのインストールを行ってください。

プログラムのインストールは,Windows NTを起動させて媒体をドライブにセットした状態で,インストールプログラムをダブルクリックして実行してください。

組み込み時はCD-ROMをセットしたドライブでインストールプログラムを起動してください。エクスプローラやファイルマネージャを使用してファイルをコピーしてインストールすることはできません。

(b) システムディレクトリ

オブジェクトサーバの組み込み時,組み込み先ディレクトリであるシステムディレクトリを指定します。インストールプログラムでの仮定値は,「(システムドライブ):¥Win32app¥HITACHI¥Groupmax¥ObjectSV」です。ディレクトリ所有者はオブジェクトサーバのシステム管理者としてください。

注意
オブジェクトサーバと同じディレクトリに次のプログラムを組み込む場合は,組み込み先ディレクトリのパスの長さに制限があります。
  • Groupmax Address Server
  • Groupmax Mail Server
  • Groupmax Mail - X.400
この場合は,組み込み先ディレクトリのパス名が32バイト以内になるように,組み込み先ディレクトリを設定してください。
(c) 環境変数

オブジェクトサーバの組み込み時,システム環境変数に次の環境変数をインストールプログラムが設定します。

XODDIR
オブジェクトサーバの組み込みディレクトリが設定されます。

XODCONFPATH
オブジェクトサーバシステム共通定義ファイルを格納するディレクトリが設定されます。

PATH
オブジェクトサーバのコマンドを格納するディレクトリが設定されます。
Windows 2008及びWindows 2012では設定されません。オブジェクトサーバのコマンドをフルパスで実行してください。個別にPATH環境に追加した場合,他の製品の動作に影響を与える場合があります。
(d) 作成されるファイル

オブジェクトサーバのインストールプログラムを実行すると,表2-1に示すディレクトリファイルが作成されます。

表2-1 組み込みファイル一覧(オブジェクトサーバ)

名称 用途
bin オブジェクトサーバ各種コマンド格納ディレクトリ
conf オブジェクトサーバのシステム共通定義作成ディレクトリ
eset オブジェクトサーバ環境設定ユティリティで使用する情報格納ディレクトリ
lib オブジェクトサーバのサーバ内で使用するライブラリ格納ディレクトリ
sample オブジェクトサーバ環境設定のサンプルファイル格納ディレクトリ(High-end Object Server)
spool オブジェクトサーバ実行中に必要な実行環境作成ディレクトリ
tmp オブジェクトサーバ実行中に使用する一時ファイル作成ディレクトリ
tools オブジェクトサーバのトラブルシュート用コマンドファイル

注※ bin,lib,sample,spool,tmp,toolsのディレクトリは,Object Serverシステムが使用するディレクトリです。インストール時及びアンインストール時に削除されるため,これらのディレクトリ下にユーザファイルやデータベースファイルを作成しないでください。


(2) 削除

組み込んであるプログラムを削除するには,オブジェクトサーバのインストールプログラムを使用します。オブジェクトサーバをインストールしたユーザでインストールプログラムを起動し,ダイアログで削除を指定します。

(3) 注意事項