Groupmax Form Version 6 ユーザーズガイド
Groupmax Form Serverマネージャアイコンをダブルクリックすると,Groupmax Form Serverマネージャが起動されます。
Groupmax Form Serverマネージャの使い方を説明します。なお,Groupmax Form Serverマネージャは同時に二つ以上起動できません。
- <この項の構成>
- (1) Groupmax Form Serverの初期化
- (2) Groupmax Form Serverの強制終了
- (3) 共通情報の設定
- (4) 外部データベース情報の設定
(1) Groupmax Form Serverの初期化
[ファイル]−[初期化]を選択すると,Groupmax Form Serverを初期化できます。Groupmax Form Serverを起動していない状態で初期化を実行してください。
初期化は,次の場合に実行します。
- Groupmax Form Server起動中に強制終了した
- Groupmax Form Server起動中にマシンがダウンした又は電源が停止した
- テンポラリディレクトリにファイルが残った
- Groupmax Form Serverが異常終了した
初期化は,次の順序で実行されます。
- Groupmax Form Serverのサービスを停止します。コントロールパネルでのサービス停止と同じ処理です。
- ワークファイルを削除します。
- Groupmax Form Serverのサービスを開始します。コントロールパネルでのサービス開始と同じ処理です。
(2) Groupmax Form Serverの強制終了
[ファイル]−[強制終了]を選択するとGroupmax Form Serverを強制終了できます。
[設定]−[共通情報の設定...]を選択すると,[共通情報の設定]ダイアログボックスで,業務を実行するために必要な情報を設定できます。Groupmax Form Serverを起動していない状態で設定してください。
アイドルタイマ値
クライアント又はサーバがタイムアウトするまでの時間を,2〜1440(分)で指定します。クライアントの[Windows NTサーバ環境設定]ダイアログボックスで既に設定されていても,ここでの設定が優先されます。
Groupmax Form Serverで処理定義を実行するときの,日付関数の詳細情報を設定できます。年号の表現や開始年などを指定します。
トレース情報
Groupmax Form Serverで実行する処理のデバッグ情報を取得する場合に,デバッグ情報ファイルの出力先と,出力する情報(トレース情報)の種類を指定します。トレース情報には,コマンドトレース,システムトレース,及び通信トレースがあります。デバッグ情報ファイルについては,「第4編 13.2.7 デバッグ情報を取得する」を参照してください。
デバッグ情報を取得するには,クライアントの[Windows NTサーバ環境設定]ダイアログボックスで,デバッグ情報を出力すること,及びデバッグ情報ファイルのプレフィックスを指定しておきます。
アカウント情報
Groupmax Form Serverで使うユーザアカウントを設定します。ここで設定したユーザアカウントでGroupmax Form Serverを起動すると,初回起動時の接続時間を短縮できます。アカウント情報として,ユーザID及びパスワードをそれぞれ半角32文字以内で指定します。
テンポラリディレクトリ情報
Groupmax Form Serverのワークファイルを出力するドライブ,ディレクトリを指定します。
サーバ起動
Groupmax Form Serverのメモリの使い方を適切にするために,次に示す内容を設定します。
- 最大サーバ起動数
同時に起動する最大数を,0〜7680で指定します。0を指定すると,無制限に起動できます。
- 必要空き物理メモリサイズ
一つのサーバが利用する空き物理メモリサイズを,0〜4194303(KB)で指定します。
- 必要空きページングファイルサイズ
一つのサーバが利用する空きページングファイルサイズを,0〜4194303(KB)で指定します。
Groupmax Form Serverでは,ODBC準拠のデータベースであるMicrosoft SQL Serverのデータファイルや,ORACLEデータベースのデータファイルを利用できます。
Groupmax Form Clientの外部データベースオプションと同様に,これらのファイルを使うときにデータベースと接続するための情報を,あらかじめ設定できます。また,これらのファイルをアタッチして,Groupmax Form Serverで利用できます。
[設定]−[外部データベース情報の設定]−[ODBC...]又は[ORACLE..]を選択すると,[外部データベース情報の設定]ダイアログボックスで,接続情報を設定したり,アタッチしたりできます。Groupmax Form Serverを起動していない状態で設定又はアタッチしてください。
データベースに接続するための情報として,データソース名などを設定します。設定した後に[接続確認...]ボタンを選択すれば,その情報に従ってデータベースと接続できるかどうかを確認できます。接続情報は複数設定できるので,それぞれの情報を識別するために,接続識別子も指定します。設定した接続情報の利用方法は,Groupmax Form ClientでODBCファイルを利用する場合と同じです。利用方法については,「第2編 5.1(5) 接続情報の指定」を参照してください。
接続情報の設定内容を,次に示します。
- データソース名(ODBCの場合)又はSQL*Net接続文字列(ORACLEの場合)
- ログインID(ODBCの場合)又はユーザ名(ORACLEの場合)
- パスワード
- スキーマ名
必要に応じて指定します。
- カーソル更新処理
データの更新処理時間を短くしたい場合に指定します。カーソル更新処理機能を使えるデータベースの場合だけ有効です。
- 自動コミット
データベースを操作する処理コマンド(@DB更新など)やSQL文を実行する処理コマンド(@SQL実行)を実行したとき,データの更新中又は更新後にエラーが発生した場合でも,更新前の状態に戻さないで確定(コミット)したい場合に選択します。自動コミット機能を使えるデータベースの場合だけ有効です。
この項目を選択した(自動コミットした)場合,処理コマンドの実行結果が正常でも異常でも,処理コマンドが終了した時点で更新が確定されます。
この項目を選択しない(自動コミットしない)場合は,次のように処理されます。
- 処理コマンドが正常終了したとき
- 処理コマンドが終了した時点では,更新は確定されません。以降の処理で@SQLコミットを実行すると,更新が確定されます。@SQLロールバックを実行すれば,更新を取り消せます。@SQLコミット及び@SQLロールバックを実行しなかった場合は,「終了時の自動コミット」の指定に従って,データベースとの接続を解除するときに,更新の確定又は取り消しが実行されます。
- ただし,次に示す処理コマンドで,出力先にODBCファイルを指定した場合は,処理コマンドが終了した時点で更新が確定されます。
- @抽出,@対話検索,@DB加工,@DB検索,@レコード併合,
- @項目併合,@突合併合,@項目選択,@項目削除,@DB削除,
- @DB消去,@ファイル変換
更新の確定や取り消しは,直前に確定又は取り消しをした後の更新に対して実行されます。例えば,以前に@SQLコミットでいったん更新を確定していた場合,その後の処理で@SQLロールバックを実行すると,@SQLコミットを実行したときの状態に戻ります。
- 処理コマンドが異常終了したとき
- データベースを操作する処理コマンド(@DB更新など)が異常終了した場合,更新は取り消されます。
- SQL文を実行する処理コマンド(@SQL実行)の場合は,処理コマンドが終了した時点では,更新は取り消されません。@SQLコミット又は@SQLロールバックを使って,更新を確定したり,取り消したりできます。@SQLコミット及び@SQLロールバックを実行しなかった場合は,「終了時の自動コミット」の指定に従って,データベースとの接続を解除するときに,更新の確定又は取り消しが実行されます。
なお,ODBCドライバを経由しないでORACLEファイルを利用する場合,データベース更新業務で@更新を使ってレコードを即時更新したいときは,「自動コミット」を選択しないでください。
- 終了時の自動コミット
「自動コミット」を選択していない場合に,データベースとの接続を解除するときに更新を確定するか取り消すかを指定します。
この項目を選択した場合,データベースとの接続を解除すると,該当する接続識別子に対する更新で,まだ確定及び取り消しが実行されていないものが,確定されます。この項目を選択しない場合は,データベースとの接続を解除するときに,更新が取り消されます。
SQL*Net接続文字列の指定形式を,次に示します。
net_prefix:hostname〔:SID〕
(凡例)〔 〕:省略できることを示す
- net_prefix
使用するSQL*Netドライバを,次の中から選択して指定します。
- B:NetBIOS
- D:DECnet
- P:Named pipes
- T:TCP/IP
- X:SPX/IPX
- hostname
ORACLE7 Serverがインストールされているマシンの名称又は別名を指定します。
- SID
サーバで使用するシステムIDを指定します。
ODBCファイル及びORACLEファイルを,Groupmax Form Serverで扱える形式に変換(アタッチ)します。
アタッチするには,[接続...]ボタンを選択してデータベースと接続し,アタッチしたいテーブルを選択します。[アタッチ...]ボタンを選択すると,アタッチされて,データ定義ファイル(ファイルタイプ「.SDF」)が作成されます。
データ定義ファイルには,データベースと接続するときに指定したデータソース名が設定されます。また,「ログインIDとパスワードの保存」(ODBCの場合)又は「ユーザ名とパスワードの保存」(ORACLEの場合)を選択すると,ユーザID及びパスワードも設定されます。これらの情報は,ファイルを使うためにデータベースと接続するときに参照されます。詳細については,「第2編 5.1(5) 接続情報の指定」を参照してください。また,データ属性については,「第4編 13.3.2(1) ODBCファイルとのデータ属性の対応」又は「第4編 13.3.2(2) ORACLEファイルとのデータ属性の対応」を参照してください。
オプション(ORACLEの場合)
使用するORACLEのバージョンが7.2及び7.3の場合,「使用するORACLEのバージョン」の「ORACLE7.2以降を使用する」を選択します。
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