10.6.2 「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean生成ウィザード」による生成
10.6.1で作成したプロジェクト上で,更新済みWSDLを使用してクライアント用のアクセスBeanを生成します。
JBuilderに組み込まれたTP1/COBOL SOAPクライアント用Bean生成ウィザードを使用することによって,TP1/COBOL SOAPクライアント用Beanを自動生成できます。
(1) 起動方法
JBuilderのオブジェクトギャラリ内の[一般]タブ内にある「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean」アイコンをダブルクリックします。
または,メニューバーの[ウィザード]((注)uCosminexus Developerから提供されるJBuilder 2005では[編集]メニューの[ウィザード]となります)から「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean」を選択します。
(2) 画面の説明
(a) ステップ1/3画面
「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean生成ウィザード」を起動すると,次のような「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean生成ウィザード - ステップ 1/3」画面が現れます。
10.5.3で更新したWSDLファイルを指定します。
WSDLファイルを指定し,[次へ>]ボタンを押すと「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean生成ウィザード-ステップ2/3」画面に進みます。
(b) ステップ2/3画面
引数の情報が表示されます。ここで表示される内容はデータ名の別名フィールドおよび制御変数名の別名フィールドがないことを除いて「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード - ステップ2/3」と同じです。詳細は「2.3.2 入出力用の「Bean生成ウィザード」に表示されるパラメタテーブルの編集」をご覧ください。ただし,選択フィールド以外のフィールドは変更できません。TP1/COBOL SOAPクライアント用Beanで設定および参照したいデータ項目の「選択」チェックボックスをオンにします。設定が完了したら,[次へ>]ボタンを押して「TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean生成ウィザード-ステップ3/3」画面に進みます。
(c) ステップ3/3画面
次の情報を入力します。指定は省略できません。すべての項目に対して入力が必要です。
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パッケージ名
プロジェクトファイルから派生したパッケージ名が表示されます。ほかのパッケージ名をつけるにはこのフィールドをクリックして新規の名称(ホスト名など)を入力します。(例:localhost)
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クラスの名称を指定します。初期値は「TP1/COBOL SOAPサーバ用クラス生成ウィザード」で指定したスケルトンクラス名の後に「CBean」を付加した名称が表示されます。ほかのクラス名をつけるにはこのフィールドをクリックして新規の名称を入力します。
最後に[終了(F)]ボタンを押すと,JBuilderのプロジェクトにTP1/COBOL SOAPクライアント用BeanとなるJavaソースが自動生成されます。自動生成されるJavaソースファイル名は,次のようになります。
-
TP1/COBOL SOAPクライアント用Bean:クラス名.java
(初期値は「スケルトンクラス名称CBean.java」)
(3) クライアント側の処理を実装する
自動生成を行った後,SOAPサービスクラスを利用するクライアント側のJavaUAP(サーブレットなど)を作成してください。使用するAPIについては「8.6 TP1/COBOL SOAP サービスクラス用Bean ユーザインタフェースAPI」をご覧ください。詳しい作成手順は,マニュアル「Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド」をご覧ください。
この他,作成例は付録H.6に記載しています。
(4) 必要なファイルの配置
SOAPアプリケーションに必要なプロパティファイルや呼び出すときに使用するhtmlファイルなどを作成して,プロジェクト内に配置してください。詳細は,マニュアル「Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド」をご覧ください。
(5) warファイルの作成
「Cosminexus SOAPアプリケーション開発者ガイド」に従って必要なファイル(サーブレットやhtmlファイルなど)をプロジェクト内に収めたら,JBuilderのメイクを実行してwarを作成してください。