2.3.2 入出力用の「Bean生成ウィザード」に表示されるパラメタテーブルの編集
入出力用の「TP1/COBOLアクセス用Bean生成ウィザード-ステップ2/3」に表示される表の各フィールドの編集方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(2) データ名フィールド
指定された登録集原文に定義されたデータ名を表示します。この時,次の条件に該当するデータ項目名が変換されます。
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Javaの言語仕様により,ハイフン(-)をデータ名として使えないため,COBOLのデータ項目名にハイフン(-)が含まれる場合,自動的にアンダーバー(_)に変換して表示し,対応するソース生成時のプロパティ名もアンダーバー(_)で生成します。
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Bean生成ウィザードではプロパティを基本項目のデータ名から生成するため,基本項目のデータ名は修飾なしで一意でなければなりません。また,集団項目のバイト配列アクセスを使用する場合は,すべてのデータ名が修飾なしで一意でなければなりません。規則に反した場合,エラーとなります。
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JavaBeansの命名規則により,COBOLのデータ項目名に英大文字が含まれる場合,自動的に英小文字に変換して表示し,対応するソース生成時のプロパティも英小文字で生成します。ただし,メソッドの場合,先頭の1文字だけを英大文字にして生成します。
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このデータ名フィールドを編集することはできません。
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FILLERは,$00001,$00002…のように先頭1文字が"$"で残り5文字が昇順の番号という名称でデータ名フィールドに表示します。FILLER項目の最大数は65,535個で,65,535個を超えた場合はエラーメッセージを出力して処理を中止します。
(3) データ属性フィールド
指定された登録集原文に定義されたデータ属性を表示します。
このデータ属性フィールドを編集することはできません。
表 2-1に各データ項目に対応する表示文字列を示します。
データ項目 |
表示文字列(Javaでのデータ属性を表示) |
---|---|
英字項目 英数字項目 英数字編集項目 数字編集項目 |
文字列データ(String) バイト配列データ(byte[])※1 |
日本語項目 日本語編集項目 |
文字列データ(String) バイト配列データ(byte[])※1 日本語データ(String)※2 |
単精度内部浮動項目 |
単精度データ(Float) |
倍精度内部浮動項目 |
倍精度データ(Double) |
1〜4けたの小数を含まない2進項目 |
Shortデータ(Short) |
1〜4けたの小数を含む2進項目 |
10進データ(BigDecimal) |
5〜9けたの小数を含まない2進項目 |
Integerデータ(Integer) |
5〜9けたの小数を含む2進項目 |
10進データ(BigDecimal) |
10〜18けたの小数を含まない2進項目 |
Longデータ(Long) |
10〜18けたの小数を含む2進項目 |
10進データ(BigDecimal) |
外部10進 |
10進データ(BigDecimal) |
内部10進 |
10進データ(BigDecimal) |
集団項目 |
集団項目 集団項目(byte[])※3 |
- 注※1
-
バイト配列データを指定した場合,COBOLプログラムと受け渡すデータは,文字列データ(String)指定時と同様のコード変換は行いません(無変換)。コード変換が必要な場合は,JavaプログラムまたはCOBOLプログラムで行ってください。
- 注※2
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Bean生成ウィザードまたはBean生成ツール1/3画面で「日本語項目を英数字項目として扱う」チェックボックスをオフにした場合,「日本語項目(String)」と表示します。この場合,バイト配列データへの変更はできません。
- 注※3
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ウィザードまたはツールの1/3画面で「集団項目のバイト配列アクセスを使用する。」チェックボックスをオンにした場合,「集団項目(byte[])」と表示します。
(4) 指定句フィールド
各データ項目に指定された句の情報を表示します。
以下の内容が表示されます。
「R」:REDEFINES句の指定がある(再定義項目である)
この指定句フィールドを編集することはできません。
- (注意事項)
-
PICTURE句,USAGE句,およびOCCURS句は,ほかのフィールドで表示しているので表示しません。
(7) データの別名フィールド
日本語データ名,修飾なしで一意にならないデータ名に対する別名を入力する領域です。該当個所を選択すると,編集モードになります。別名の編集を行った項目は,対応するソース生成時のプロパティ名が別名に置換されます。データ名と異なり,ハイフンのアンダーバーへの変換および英大文字の英小文字への変換は行いません。別名の編集用途は,次のとおりです。
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データ名が日本語(データ名に英小文字,数字,ハイフン(-),アンダーバー(_)以外が含まれている場合。ただしFILLERの変換後の名称は除く)の場合は,必ず指定しなければなりません。これは,Javaで日本語メソッド名および変数名を使用するのを避けるために設けた規則です。別名は,半角英数字でなければなりません。規則に反した場合,エラーとなります。
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Bean生成ウィザードではプロパティ名を基本項目のデータ名から生成するため,基本項目のデータ名は修飾なしで一意でなければなりません。また,ウィザードまたはツールの1/3画面で「集団項目のバイト配列アクセスを使用する。」チェックボックスをオンにした場合は,すべてのデータ名が修飾なしで一意でなければなりません。規則に反した場合,エラーとなります。
ウィザードまたはツールの1/3画面で「別名を自動生成する。」チェックボックスをオンにした場合,すべてのデータ名に対して次の規則で別名を自動生成します。
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それぞれの引数で,同一データ名があるかをチェックする。
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同一データ名がある場合,1つ目のデータ名には別名は生成しない。
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2つ目以降のデータ名に対して,データ名に$n(n:1以上の整数)を付加した別名を生成する。
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制御変数となるデータ名に対して別名は生成しない。
(8) 制御変数名の別名フィールド
制御変数名に対する別名を入力する領域です。該当個所を選択すると,編集モードになります。別名の編集用途は,次のとおりです。
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制御変数名に日本語(データ名に英小文字,数字,ハイフン(-),アンダーバー(_)以外が含まれている場合。別名は,半角英数字でなければなりません。
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同一引数内にある他のデータ項目を制御変数として指定する場合。同一引数内に,制御変数となるデータ項目が存在する必要があります。規則に反した場合,エラーとなります。
(9) 選択フィールド
使用するCOBOLのデータ項目(すなわち,TP1/COBOLアクセス用Beanのプロパティ)を選択します。ただし,基本項目だけの指定であり,集団項目はウィザードまたはツール1/3画面で「集団項目のバイト配列アクセスを使用する。」チェックボックスをオンにした場合だけ指定できます。デフォルトは,FILLER以外の基本選択可能なデータ項目の選択フィールドはすべて選択(チェックボックスオン)の状態になります。不要なデータはチェックボックスをオフにしてください。
選択したデータ項目に対してTP1/COBOLアクセス用Beanの中にsetter/getterが生成されます。SPP/MHPで実際に使用するデータ項目を抽出することによって,TP1/COBOLアクセス用BeanのサイズをSPP/MHPのサービスを受け取れる必要な大きさに最適化でき,資源を有効に活用できます。なお,制御変数として指定された項目に対して,本フィールドの指定にかかわらず常にsetter/getterを生成します。