Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Windows®用)
インストール情報設定ファイルで定義する内容について,次に示します。
インストール情報設定ファイルの設定方法については,「3.5.3 HDLMをサイレントインストールする場合の準備」を参照してください。
installhdlmユティリティの動作情報を定義します。なお,「表7-3 セクション[INSTALLATION_SETTINGS]のキー」に示した項目以外の定義は変更しないでください。
セクション[INSTALLATION_SETTINGS]で定義するキーの一覧を次の表に示します。
表7-3 セクション[INSTALLATION_SETTINGS]のキー
キー名 説明 定義の要否 指定できる長さ※1 新規インストール アップグレードインストールまたは再インストール installfile_location インストールDVDが入ったドライブの絶対パス名称を指定します。指定しない場合は,次のフォルダを使用します。
インストールDVDが入ったドライブ:¥HDLM_Windows\省略可 省略可 100 workdir インストール中のログ情報,および作業用のファイルを出力するフォルダを,絶対パス名称で指定します。※2※3指定しない場合は,環境変数TMPまたはTEMPで定義されているフォルダを使用します。 省略可 省略可 100 licensekeyfile ホストに格納されているライセンスキーファイル名を,絶対パス名称で指定します※2※3。指定しない場合は,次に示すライセンスキーファイルを使用します。
Windowsのインストール先ドライブ:\hdlm_license省略可※4 省略可※4 100 installdir HDLMのインストール先フォルダを,絶対パス名称で指定します。※2※3指定しない場合は,次に示すフォルダを使用します。
Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager※5省略可 不要 100 HDLM_core※6 インストールするHDLMのコンポーネントを,次の値で指定します。
y:HDLM Coreコンポーネントだけをインストールします。HDLM GUIとHitachi Command Suite共通エージェントコンポーネントはインストールされません。
n:すべてのHDLMコンポーネントをインストールします(デフォルト)。省略可 省略可 1 restart インストール終了後に,ホストの再起動を行うかどうかを,次の値で指定します。※2
y:再起動します。
n:再起動しません(デフォルト)。
クラスタ環境の場合,y(再起動する)は指定しないでください。省略可 省略可 1
- (凡例)
- 省略可:キーまたは設定値を指定しない場合は,デフォルト値が適用されます。
- 不要:キーまたは設定値の指定は不要です。キーまたは設定値を指定していても無視されます。
- 注※1
- 最大値を超える場合は,エラーとなります。
- 注※2
- 定義できる内容以外を指定した場合は,エラーとなります。
- 注※3
- 指定した値が空白を含む場合でも,その値を「"」で囲む必要はありません。
- 注※4
- HDLMを新規インストールする場合,またはライセンスの有効期限が過ぎている状態でアップグレードインストールする場合は,ライセンスキーファイルを用意してください。
- 注※5
- Windows Server 2003(x86)を除くWindows Server 2003,Windows Server 2008(x86)を除くWindows Server 2008,およびWindows Server 2012の場合は,次のようになります。
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\HITACHI\DynamicLinkManager
- 注※6
- すべてのHDLMコンポーネントがインストールされているホストに対し,HDLM_coreキーに「y」を指定してHDLMをアップグレードインストール,および再インストールすることはできません。この場合は,HDLMをアンインストールしてから新規インストールしてください。
- HDLM CoreコンポーネントだけがインストールされたHDLMに対してすべてのHDLMコンポーネントをインストールしたい場合は,HDLM_coreキーに「n」を指定してください。
HDLMの動作情報を定義します。このセクションは省略できます。このセクションの定義を省略した場合,次のようになります。
- 新規インストールの場合は,次の「表7-4 セクション[ENVIRONMENT_SETTINGS]のキー」に示す各キーのデフォルト値が適用されます。
- アップグレードまたは再インストールの場合は,以前のHDLMの設定情報が引き継がれます。
なお,「表7-4 セクション[ENVIRONMENT_SETTINGS]のキー」に示した項目以外の定義は変更しないでください。
セクション[ENVIRONMENT_SETTINGS]で定義するキーの一覧を次の表に示します。
表7-4 セクション[ENVIRONMENT_SETTINGS]のキー
キー名※1 説明※2 定義の要否 指定できる長さ※3 新規インストール アップグレードインストールまたは再インストール load_balance ロードバランス機能を有効,または無効にするかを,次の値で指定します。
on:有効(デフォルト)
off:無効省略可 省略可 3 load_balance_type ロードバランス機能のアルゴリズムを,次の値で指定します。
rr:ラウンドロビン
exrr:拡張ラウンドロビン
lio:最少I/O数
exlio:拡張最少I/O数(デフォルト)
lbk:最少ブロック数
exlbk:拡張最少ブロック数省略可 省略可 5 load_balance_same_path_use_times ロードバランスのアルゴリズムに,ラウンドロビン(rr),最少I/O 数(lio),または最少ブロック数(lbk)を適用する場合,I/O に同一のパスを使用する回数を指定します。回数は,「0~999999」の値を設定できます。デフォルトは「1」です。
0を指定した場合,ロードバランス機能を無効にしたときと同じです。省略可 省略可 6 lbex_usetimes_limit ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,シーケンシャルI/Oに同一のパスを使用する回数を指定します。
回数は,「0~999999」の値を設定できます。デフォルトは「100」です。
0を指定した場合,無制限(パスを切り替えない)となります。省略可 省略可 6 error_log_level 障害ログとして採取する障害情報のレベルを設定します。
レベルは,「0~4」が設定できます。デフォルトは「3」です。省略可 省略可 1 error_log_size 障害ログファイル(dlmmgr[1-16].log)のサイズをKB単位で指定します。
サイズは,「100~2000000」の値を設定できます。デフォルトは「0」です。省略可 省略可 7 error_log_number 障害ログファイル(dlmmgr[1-16].log)の数を設定します。
ファイル数は,「2~16」の値を設定できます。デフォルトは「2」です。省略可 省略可 2 trace_level トレースの出力レベルを設定します。
レベルは,「0~4」が設定できます。デフォルトは「0」です。省略可 省略可 1 trace_file_size トレースファイル(hdlmtr[1-64].log)のサイズをKB単位で設定します。
サイズは,「100~16000」の値を設定できます。デフォルトは「1000」です。省略可 省略可 5 trace_file_number トレースファイル(hdlmtr[1-64].log)の数を設定します。
ファイル数は,「2~64」の値を設定できます。デフォルトは「4」です。省略可 省略可 2 path_health_check パスヘルスチェック機能を有効,または無効にするかを,次の値で指定します。
on:有効(デフォルト)
off:無効省略可 省略可 3 path_health_check_interval パスヘルスチェックのチェック間隔を,分単位で指定します。
チェック間隔は,「1~1440」の値を設定できます。デフォルトは「30」です。省略可 省略可 4 auto_failback 障害パスの自動フェイルバック機能を有効,または無効にするかを,次の値で指定します。
on:有効
off:無効(デフォルト)省略可 省略可 3 auto_failback_interval パスの状態確認の終了から,次回のパスの状態確認を開始するまでのチェック間隔を,分単位で指定します。
チェック間隔は,「1~1440」の値を設定できます。デフォルトは「1」です。省略可 省略可 4 intermittent_error_monitor※4※5 間欠障害監視を有効,または無効にするかを,次の値で指定します。
on:有効
off:無効(デフォルト)省略可 省略可 3 intermittent_error_monitor_interval※5 間欠障害監視時間を分単位で指定します。
チェック間隔は,「1~1440」の値を設定できます。デフォルトは「30」です。省略可 省略可 4 intermittent_error_monitor_number※5 間欠障害と見なす障害の発生回数を指定します。
発生回数は,「1~99」の値を設定できます。デフォルトは「3」です。省略可 省略可 2 dynamic_io_path_control ダイナミックI/Oパスコントロール機能を有効,または無効にするかを次の値で指定します。なお,この機能を設定するとストレージシステム単位またはLU単位の設定はクリアされます。
on:有効
off:無効(デフォルト)省略可 省略可 3 dynamic_io_path_control_interval※6 ダイナミックI/Oパスコントロール機能の,ストレージシステム側で行われるコントローラ切り替え情報の見直しチェック間隔を,分単位で指定します。
チェック間隔は,「1~1440」の値を設定できます。デフォルトは「10」です。省略可 省略可 4 remove_lu LUの動的削除機能を有効,または無効にするかを,次の値で設定します。
on:有効
off:無効(デフォルト)。省略可 省略可 3 remove_lu_force LUに対するすべてのパスが切断された場合,Offline(C)を含むパスがあるときも,HDLMの管理対象からLUを削除するかを,次の値で指定します。※2
on:LUを削除する
off:LUを削除しない(デフォルト)省略可 省略可 3
- (凡例)
- 省略可:
- 新規インストールの場合
キーまたは設定値を指定しない場合,デフォルト値が適用されます。- アップグレードインストールまたは再インストールの場合
キーまたは設定値を指定しない場合,以前のHDLMの設定情報が引き継がれます。
- 注※1
- アップグレードまたは再インストールする場合にキーが指定されていないときは,設定値が引き継がれます。
- 注※2
- 定義できる内容以外を指定した場合は,エラーとなります。
- 設定する機能の詳細については,「6.6 set 動作環境を設定する」を参照してください。
- 注※3
- 最大値を超える場合は,エラーとなります。
- 注※4
- 次に示す場合だけ,キーを指定できます。
- 新規インストールの場合
インストール情報設定ファイルのauto_failbackキーに「on」を指定している。- アップグレードインストールまたは再インストールの場合
インストール情報設定ファイルのauto_failbackキーに「on」を指定しているか,またはインストール前の設定で,自動フェイルバック機能を有効にしている。
- 注※5
- 間欠障害監視を有効にする場合は,auto_failbackキー,およびauto_failback_intervalキーのあとに指定してください。
- 注※6
- ダイナミックI/Oパスコントロール機能の有効または,無効に関わらずチェック間隔を設定できます。
インストール情報設定ファイルの編集例を,次に示します。
[INSTALLATION_SETTINGS] installfile_location= workdir= licensekeyfile=C:\temp\hdlm_license installdir=D:\Program Files\HITACHI\DynamicLinkManager HDLM_core=n restart=n [ENVIRONMENT_SETTINGS] load_balance=on load_balance_type=exlio load_balance_same_path_use_times=1 lbex_usetimes_limit=100 error_log_level=3 error_log_size=9900 error_log_number=2 trace_level=0 trace_file_size=1000 trace_file_number=4 path_health_check=on path_health_check_interval=30 auto_failback=off #auto_failback_interval=1 #intermittent_error_monitor=off #intermittent_error_monitor_interval=30 #intermittent_error_monitor_number=3 dynamic_io_path_control=off dynamic_io_path_control_interval=10 remove_lu=off remove_lu_force=off
- 注意事項
- インストール情報設定ファイルで,行の先頭に「#」がある場合は,その行をコメント行と見なします。
- キーまたは設定値を指定しない場合は,キーを定義している行の先頭に「#」を付けてください。
All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2013, Hitachi, Ltd.