Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド

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2.7.7 drmsqlrecovertool(リストアしたSQL ServerデータベースをGUIでリカバリする)

書式

drmsqlrecovertool インスタンス名

説明

drmsqlrestoreコマンドでリストアしたSQL Serverデータベースを,GUIを使ってリカバリします。

引数

インスタンス名

リカバリするデータベースのインスタンスの名称を指定します。SQL Serverインスタンスが既定のインスタンスの場合,「DEFAULT」と指定します。

GUIの説明

drmsqlrecovertoolコマンドを実行すると起動されるdrmsqlrecovertoolダイアログボックスについて説明します。

図2-1 drmsqlrecovertoolダイアログボックス

[図]

[INSTANCE]

drmsqlrecovertoolコマンド実行時に指定したインスタンスの名称が表示されます。このインスタンスがリカバリするインスタンスとなります。インスタンスを変更したい場合,drmsqlrecovertoolダイアログボックスを閉じてから,drmsqlrecovertoolコマンドを再度実行してください。

[Transaction log backup list]

[Target database]で選択したデータベースに適用するトランザクションログのバックアップファイルが表示されます。適用するトランザクションログのバックアップファイルの追加は[Add]ボタン,削除は[Delete]ボタンで実行します。ファイルが追加されるたびに,[Transaction log backup list]に表示されるファイルはソートされます。

トランザクションログのバックアップファイルは,次のように表示されます。

[*]ファイル名 作成日時(yyyy/mm/dd hh:mm:ss形式) サイズ(単位:KB)

リカバリが完了したファイルの先頭には,「*」が表示されます。

[Target database]

drmsqlrecovertoolコマンド実行時に指定したインスタンスのデータベースの名称が表示されます。ここでトランザクションログのバックアップファイルを適用するデータベースを選択します。データベースは複数選択できません。

表示されるデータベースの数は,128までです。129以上のデータベースが存在する場合,表示されていないデータベースをリカバリするときは,drmsqlrecoverコマンドを使用してください。

[Recovery mode]

リカバリ後のデータベースの状態を選択します。

[Loading]:ローディング状態(読み込み中)にする場合に選択します。

[Standby]:スタンバイ状態(読み取り専用)で使用する場合に選択します。

[Online]:書き込みできるようにする場合に選択します。

データベースのリカバリは,データベースをOnlineにした時点で完了します。Onlineをチェックしてリカバリしたあとは,トランザクションログがあっても適用できなくなります。データベースをOnlineにする前に,必要なトランザクションログをすべて適用してください。

[Roll forward?]

リカバリする際,ロールフォワードするかどうかを選択します。[No]を選択すると,[Transaction log backup list]が非活性状態となり,トランザクションログのバックアップファイルが表示されていても,ロールフォワードしないでリカバリします。

[Add]ボタン

適用するトランザクションログファイルを追加するときに選択します。選択したファイルを[Transaction log backup list]に追加します。追加するファイルは,拡張子とパスを除くファイル名でソートされ,追加されます。

次のファイルは追加できません。

[Delete]ボタン

[Transaction log backup list]で選択したトランザクションログのバックアップファイルを削除するときに選択します。バックアップファイルは,複数選択できます。選択したすべてのバックアップファイルが削除されます。

[Recovery]ボタン

データベースをロールフォワードでリカバリするかどうかを選択します。[Transaction log backup list]で表示されているトランザクションログのバックアップファイルのうち,「*」のないファイルが上から順番に[Target database]で選択したデータベースにロールフォワードでリカバリされます。[Roll forward?]で[No]を選択している場合は,ロールフォワードでリカバリされません。

リカバリが完了すると,[Transaction log backup list]の全ファイル名の先頭に「*」が付きます。リカバリでエラーが発生した場合,メッセージダイアログボックスまたはdrm_output.logに結果が出力されます。

[Exit]ボタン

drmsqlrecovertoolダイアログボックスを閉じます。

[Message]

コマンドの実行状況を表示します。

戻り値

なし

使用例

インスタンス「SQLIns」のデータベースにトランザクションログをリカバリする。

PROMPT> drmsqlrecovertool SQLIns

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