Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド
クラスタソフトウェアのパラメーターを登録する場合
drmclusinit クラスタソフトウェア名登録したクラスタソフトウェアのパラメーターを表示する場合
drmclusinit -v クラスタソフトウェア名クラスタ構成の場合に,クラスタソフトウェアを制御するためのパラメーターを対話形式で登録します。
このコマンドで登録したパラメーターは,次の場所に格納されます。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\cluster\<クラスタ名>.dat
登録する項目 入力する内容 仮想サーバ名(必須) クラスタソフトウェアの管理する仮想サーバ名を入力します。 リソースグループ名(必須) サービスグループ名を入力します。 バックアップ対象となるインスタンス名またはアプリケーション名(必須)
- ファイルシステムの場合
-(ハイフン)を入力します。- SQL Serverの場合
SQLインスタンス名を入力します。- Exchange Serverの場合
ストレージグループ名を入力します。リソース種別 「D」を入力します。 リソース名 ディスクリソース名を入力します。サービスリソースの入力は不要です。
- Veritas Storage Foundation環境の場合
「マウントポイント(論理ボリューム)」※1および「ディスクグループ」※2のクラスタリソース名を入力します。ディスク名(リソース種別を指定した場合は必須) リソース名に合わせて次の情報を入力します。
- 「マウントポイント」を指定した場合
マウントポイント(例:「D:」)を入力します。- 「ディスクグループ」を指定した場合
ディスクグループ名(例:「DG01」)を入力します。
- 注※1
- リソースタイプが「MountV」のリソースです。
- 注※2
- リソースタイプが「VMDg」のリソースです。
-v
登録したパラメーターを表示する場合に指定します。
クラスタソフトウェア名
使用しているクラスタソフトウェアを識別するキーワードを指定します。
使用している製品がVeritas Cluster Server for Windowsの場合は,キーワードは「VCS」となります。
Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover Clusteringをクラスタソフトウェアとして使用する場合,パラメーター情報を登録する必要はありません。
指定したクラスタソフトウェア名は次のファイルに格納されます。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\cluster\DEFAULT.dat
- drmclusinitコマンドは,バックアップ実行前に実行してください。
- クラスタ構成を変更した場合は,drmclusinitコマンドでクラスタ情報を再設定してください。
- drmclusinitコマンドは,現用サーバおよび待機サーバの両方で実行してください。
- drmclusinitコマンドで登録するリソース情報は,クラスタソフトウェアに登録した内容と完全に一致している必要があります。
注意事項
- drmclusinitコマンドで登録する仮想サーバ名は,次の条件を満たしている必要があります。
- 指定された仮想サーバ名が,Veritas Cluster ServerのLanmanリソースのVirtualNameと一致していること。
- 指定された仮想サーバ名が,Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)に定義したDRM_DB_PATHパラメーターの仮想サーバ名と一致していること。
- マウントポイントリソース(MountVリソース)のマウントポイントとしてクラスタソフトウェアに登録するマウントポイントは,ディクショナリマップファイルに登録されているマウントポイントと同じ形式としてください。
- drmclusinitコマンドで登録するリソースは,Application Agentのバックアップ対象となる物理ディスク上に作成されたマウントポイントリソース(MountVリソース),ディスクグループリソース(VMDgリソース)だけです。次のリソースについてはdrmclusinitコマンドでは登録しないでください。
SQL ServerまたはExchange Serverのサービスリソース,Lanmanリソース(仮想サーバ),RegRepリソース(レジストリレプリケーションリソース)
ディクショナリマップを共有ディスク上に配置し,同一サービスグループ内にクラスタリソースとして設定している場合,ディクショナリマップを格納しているマウントポイントリソース(MountVリソース),ディスクグループリソースまたは物理ディスクリソース(VMDgリソース)- 登録内容に次のような誤りがあると,Application Agentは対象のクラスタリソースが識別できないため,正しくバックアップ,リストアを行うことができません。登録情報に誤りのないよう十分注意してください。
- 仮想サーバ名と,バックアップ,リストア実行時の環境変数DRM_HOSTNAMEで指定した仮想サーバ名が一致しない。
- 仮想サーバ名とリソースグループ名,リソース名の対応付けを誤って登録した。
- インスタンス名を誤って登録した。
- 未登録のクラスタリソースがある。
- リソース名に対応するマウントポイントやディスクグループ名を誤って登録した。
クラスタソフトウェアのパラメーターの登録を誤った場合,パラメーターを削除するには,次の手順で行ってください。
PROMPT> del <Application Agentのインストール先>\DRM\conf\cluster\DEFAULT.dat PROMPT> del <Application Agentのインストール先>\DRM\conf\cluster\クラスタソフトウェア名.dat
- Veritas Storage Foundationを使用したときのディスク構成で,クラスタソフトウェアを制御するためのパラメーターを登録する(Exchange Serverの場合)。
この例は次の構成を想定しています。なお,SQL Serverの場合はストレージグループの部分がSQLインスタンスとなります。
- 仮想サーバ名:VHOST1
- サービスグループ名:ServiceGroup-Exc
- ディスク構成:次の表に示します。
ストレージグループ マウントポイント ディスクグループ 物理ディスク STR1 E:(リソース名はMountV-E) DG1(リソース名はVMDG-1) Harddisk1 Harddisk2 F:(リソース名はMountV-F) DG2(リソース名はVMDG-2) Harddisk3 PROMPT> drmclusinit VCS KAVX0313-I 仮想サーバ名を入力してください : VHOST1 KAVX0310-I リソースグループ名を入力してください : ServiceGroup-Exc KAVX0317-I インスタンス名を入力してください : STR1 KAVX0311-I リソース名を入力してください : MountV-E KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : E: KAVX0311-I リソース名を入力してください : MountV-F KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : F: KAVX0311-I リソース名を入力してください : VMDG-1 KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : DG1 KAVX0311-I リソース名を入力してください : VMDG-2 KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : DG2 KAVX0311-I リソース名を入力してください : KAVX0317-I インスタンス名を入力してください : KAVX0310-I リソースグループ名を入力してください : KAVX0313-I 仮想サーバ名を入力してください : KAVX0312-I クラスタ情報を更新しました。 PROMPT>- Veritas Storage Foundationを使用したときのディスク構成で,クラスタソフトウェアを制御するためのパラメーターを登録する(File Systemの場合)。
この例は次の構成を想定しています。
- 仮想サーバ名:VHOST1
- サービスグループ名:ServiceGroup-FS
- ディスク構成:次の表に示します。
ストレージグループ マウントポイント ディスクグループ 物理ディスク STR1 E:(リソース名はMountV-E) DG1(リソース名はVMDG-1) Harddisk1 Harddisk2 F:(リソース名はMountV-F) DG2(リソース名はVMDG-2) Harddisk3 F:\mnt(リソース名はMountV-F-mnt) DG3(リソース名はVMDG-3) Harddisk4 PROMPT> drmclusinit VCS KAVX0313-I 仮想サーバ名を入力してください : VHOST1 KAVX0310-I リソースグループ名を入力してください : ServiceGroup-FS KAVX0317-I インスタンス名を入力してください : - KAVX0311-I リソース名を入力してください : MountV-E KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : E: KAVX0311-I リソース名を入力してください : MountV-F KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : F: KAVX0311-I リソース名を入力してください : MountV-F-mnt KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : F:\mnt KAVX0311-I リソース名を入力してください : VMDG-1 KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : DG1 KAVX0311-I リソース名を入力してください : VMDG-2 KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : DG2 KAVX0311-I リソース名を入力してください : VMDG-3 KAVX0314-I リソース種別を入力してください(S:サービス,D:ディスク) : D KAVX0316-I ドライブ名を入力してください : DG3 KAVX0311-I リソース名を入力してください : KAVX0317-I インスタンス名を入力してください : KAVX0310-I リソースグループ名を入力してください : KAVX0313-I 仮想サーバ名を入力してください : KAVX0312-I クラスタ情報を更新しました。 PROMPT>
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