Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.19.3 現用サーバのユーザーデータベースを待機サーバにリストアする

現用サーバのユーザーデータベースを,待機サーバにリストアする運用について説明します。

  1. ユーザーデータベースを副ボリュームにバックアップします。
    データベースサーバ(現用サーバ)で,drmsqlbackupコマンドに-targetオプションまたは-fオプションを指定して実行します。
    drmsqlbackupコマンドに-targetオプションを指定して実行する場合:
    PROMPT> drmsqlbackup <インスタンス名> -target <ユーザーデータベース名>
    drmsqlbackupコマンドに-fオプションを指定して実行する場合:
    PROMPT> drmsqlbackup <インスタンス名> -f <一括定義ファイル名>
    コマンドを実行すると,データベースサーバ(現用サーバ)のバックアップカタログに,バックアップID(連番で未使用のID)でバックアップ情報が登録されます。
  2. ユーザーデータベースのトランザクションログをバックアップします。
    データベースサーバ(現用サーバ)で,drmsqllogbackupコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqllogbackup <インスタンス名>
    トランザクションログのバックアップを実行したあとは,データベースサーバ(現用サーバ)のユーザーデータベースを更新しないでください。
  3. バックアップ情報ファイルをエクスポートします。
    データベースサーバ(現用サーバ)でdrmdbexportコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報を,ファイルにエクスポートします。
    PROMPT> drmdbexport <バックアップID> -f <バックアップ情報ファイル名>
  4. ファイルを転送します。
    データベースサーバ(待機サーバ)に,次のファイルを転送します。
    • エクスポートしたバックアップ情報ファイル
    • VDIメタファイル
    • トランザクションログバックアップファイル
  5. データベースサーバ(待機サーバ)で,次の操作を実施します。
    1. 副ボリュームのディスクをオンラインに設定する。
    2. 副ボリュームのファイルシステムをマウントする。
    3. SQL Serverインスタンスを起動する。
  6. バックアップ情報ファイルをインポートします。
    データベースサーバ(待機サーバ)でdrmdbimportコマンドを実行して,現用サーバでエクスポートしたバックアップ情報ファイルを,待機サーバのバックアップカタログにインポートします。
    PROMPT> drmdbimport -f <バックアップ情報ファイル名>
  7. バックアップ情報ファイルが正しくインポートされたかを確認します。
    データベースサーバ(待機サーバ)で,drmsqlcatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlcat <インスタンス名>
  8. ユーザーデータベースをリストアします。
    データベースサーバ(待機サーバ)で,drmsqlrestoreコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlrestore <バックアップID> -no_resync -nochk_host -target <ユーザーデータベース名>
  9. ユーザーデータベースをリカバリします。
    データベースサーバ(待機サーバ)で,drmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlrecovertool <インスタンス名>
    コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。
    次の条件を設定したあと,drmsqlrecovertoolの[Recovery]ボタンをクリックしてください。
    • [Add]ボタンをクリックして,トランザクションログバックアップファイルをすべて選択する。
    • [Recovery mode]を[Loading]にする。
    • [Roll forward?]を [Yes]にする。
  10. SQL Server Management Studioなどを使用して,データベースサーバ(現用サーバおよび待機サーバ)のAlwaysOn可用性グループの構成を作成します。

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