Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.5.2 トランザクションログバックアップを利用した運用例

データベースのバックアップとトランザクションログのバックアップを組み合わせた運用の例について説明します。この例では,トランザクションログのバックアップ後に誤ってデータベースのデータを削除してしまった場合に,トランザクションログを適用して,データベースを「時点C」の状態に復旧します。オペレーションIDとして,「Operation_A」を使用します。

図6-19 トランザクションログバックアップを利用した運用

[図]

この例では,次の流れでバックアップが取得されていることを前提とします。

  1. 時点AのSQL Serverデータベースをバックアップします。
    時点Aのデータベースをバックアップする方法については,「6.5.3 SQL Serverデータベースをバックアップする」を参照してください。
  2. 時点B,および時点CのSQL Serverデータベースのトランザクションログをバックアップします。
    トランザクションログをバックアップする方法については,「6.5.4 トランザクションログをバックアップする」を参照してください。

時点Dで障害が発生したあとのリストア・リカバリの流れは次のとおりです。

  1. 時点AでバックアップしたSQL Serverデータベースのデータをリストアします。
    時点Aまでデータベースが回復します。時点AでバックアップしたSQL Serverデータベースをリストアする方法については,「6.5.5 SQL Serverデータベースをリストアする」を参照してください。また,トランザクションログを適用する順番については,「6.1.9 トランザクションログの適用に関する注意事項」を参照してください。
  2. 時点B,時点Cでバックアップしたトランザクションログを適用してリカバリします。
    時点B(時点C)でバックアップしたトランザクションログを適用してリカバリすると,時点B(時点C)までのデータベースに戻ります。
    drmsqlrecovertoolダイアログボックスでトランザクションログを適用してリカバリする方法については,「(1) drmsqlrecovertoolダイアログボックスでSQL Serverデータベースをリカバリする」を参照してください。
    drmsqlrecoverコマンドで複数のトランザクションログを適用する場合,トランザクションログ一括定義ファイルを使用すると,一度に複数のトランザクションログを適用できます。トランザクションログ一括定義ファイルを使用したリカバリ方法については,「(2) drmsqlrecoverコマンドでSQL Serverデータベースをリカバリする(トランザクションログ一括定義ファイルを使用する)」を参照してください。

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