Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.1.10 コマンドを実行するためのSQL Serverデータベースの条件

SQL Serverデータベースを操作するコマンド(drmsqlxxx)を実行するには,SQL Serverのサービスの状態,データベースの状態,データベースの種類を考慮する必要があります。コマンドを実行できる条件について,次に説明します。

この項の構成
(1) サービスの状態
(2) データベースの状態
(3) データベースの種類

(1) サービスの状態

表6-1 コマンドを実行できるSQL Serverサービスの状態

コマンド サービスの状態
起動中 停止中
drmsqlbackup ×
drmsqlcat
drmsqldisplay-refresh指定あり) ×
drmsqldisplay-refresh指定なし)
drmsqlinit ×
drmsqllogbackup ×
drmsqlrecover ×
drmsqlrecovertool ×
drmsqlrestore
(システムデータベースを含む)
drmsqlrestore
(システムデータベースを含まない)
×

(凡例)
○:コマンドを実行できる。
×:コマンドを実行できない。

注※
master,model,msdbのことを指します。

(2) データベースの状態

表6-2 コマンドを実行できるSQL Serverデータベースの状態1

コマンド SQL Serverデータベースの状態
オンライン オフライン 読み込み中 読み取り専用 未確認
drmsqlbackup × × × ×
drmsqlcat
drmsqldisplay
-refresh指定あり)
drmsqldisplay
-refresh指定なし)
drmsqlinit
drmsqllogbackup
-no_truncate指定あり)
× × ×
drmsqllogbackup
-no_truncate指定なし)
× × × ×
drmsqlrecover
-undo指定あり)
×
(読み取り専用になる)
×
drmsqlrecover
-loading指定あり)
×
(読み込み中になる)
×
drmsqlrecover
-undo指定および-loading指定なし)
×
(オンラインになる)

(オンラインになる)
×
drmsqlrecovertool
Loading指定あり)
× ×
(読み込み中になる)
×
drmsqlrecovertool
Standby指定あり)
× ×
(読み取り専用になる)
×
drmsqlrecovertool
Online指定あり)
× ×
(オンラインになる)

(オンラインになる)
×
drmsqlrestore
-undo指定あり)

(読み取り専用になる)

(読み取り専用になる)
※1
(読み取り専用になる)

(読み取り専用になる)
※2
(読み取り専用になる)
drmsqlrestore
-undo指定なし)

(読み込み中になる)

(読み込み中になる)
※1
(読み込み中になる)

(読み込み中になる)
※2
(読み込み中になる)

(凡例)
●:コマンドを実行できる(データベースに対する操作あり。括弧内はコマンド実行後のデータベースの状態が変わる場合の状態)。
△:条件によってコマンドを実行できる(データベースに対する操作あり。括弧内はコマンド実行後のデータベースの状態が変わる場合の状態)。
○:コマンドを実行できる(データベースに対する操作なし)。
×:コマンドを実行できない。

注※1
システムデータベース(master,model,msdb)のリストアを含む場合はコマンドを実行できます。
ユーザーデータベースだけをリストアする場合は,リストアコマンドを実行できない状態のデータベースを削除してからリストアを実行してください。

注※2
「未確認」状態のデータベースは,自動的に削除され,リストアされます。

表6-3 コマンドを実行できるSQL Serverデータベースの状態2

コマンド SQL Serverデータベースの状態
オフラインかつ未確認 読み込み中かつ未確認 読み取り専用かつオフライン 読み取り専用かつ未確認 読み取り専用かつオフラインかつ未確認
drmsqlbackup × × × × ×
drmsqlcat
drmsqldisplay
-refresh指定あり)
drmsqldisplay
-refresh指定なし)
drmsqlinit × × × × ×
drmsqllogbackup
-no_truncate指定あり)
× × × × ×
drmsqllogbackup
-no_truncate指定なし)
× × × × ×
drmsqlrecover
-undo指定あり)
× × × × ×
drmsqlrecover
-loading指定あり)
× × × × ×
drmsqlrecover
-undo指定および-loading指定なし)
× × × × ×
drmsqlrecovertool
Loading指定あり)
× × × × ×
drmsqlrecovertool
Standby指定あり)
× × × × ×
drmsqlrecovertool
Online指定あり)
× × × × ×
drmsqlrestore
-undo指定あり)

(読み取り専用になる)

(読み取り専用になる)

(読み取り専用になる)

(読み取り専用になる)

(読み取り専用になる)
drmsqlrestore
-undo指定なし)

(読み込み中になる)

(読み込み中になる)

(読み込み中になる)

(読み込み中になる)

(読み込み中になる)

(凡例)
●:コマンドを実行できる(データベースに対する操作あり。括弧内はコマンド実行後のデータベースの状態が変わる場合の状態)。
○:コマンドを実行できる(データベースに対する操作なし)。
×:コマンドを実行できない。

注※
「未確認」状態のデータベースは,自動的に削除され,リストアされます。

(3) データベースの種類

表6-4 コマンドを実行できるSQL Serverデータベースの種類

コマンド SQL Serverデータベースの種類
システムデータベース ユーザーデータベース
master msdb model tempdb
drmsqlbackup
drmsqlcat
drmsqldisplay
drmsqlinit
drmsqllogbackup ×
(処理スキップ)※1
×
(処理スキップ)※1
×
(処理スキップ)※1
×
(処理スキップ)※1
※2
drmsqlrecover ×
(処理スキップ)
×
(処理スキップ)
×
(処理スキップ)
×
(エラー終了)
drmsqlrecovertool ×
(処理スキップ)
×
(処理スキップ)
×
(処理スキップ)
×
(エラー終了)
drmsqlrestore

(凡例)
●:コマンドを実行できる(データベースに対する操作あり)。
○:コマンドを実行できる(データベースに対する操作なし)。
×:コマンドを実行できない(括弧内はコマンドの動作)。
-:コマンド実行の対象外。

注※1
-targetオプションまたは-fオプションで明示的に指定した場合は,エラー終了となります。

注※2
データベースの復旧モデルが「完全」または「一括ログ記録」の場合に限ります。

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