Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.1.4 複数のデータベースをバックアップおよびリストアする場合の注意事項

1つのインスタンス中に複数のデータベースがある場合,各データベースが格納されている正ボリュームの構成によって,バックアップやリストアできるボリュームの単位が異なります。

この項の構成
(1) 複数データベースが同じボリュームに格納されている場合
(2) 複数データベースが複数のボリュームに格納されている場合

(1) 複数データベースが同じボリュームに格納されている場合

同じボリュームにあるデータベースを,同時にバックアップまたはリストアする必要があります。

データベースが同じボリュームに格納されている場合のバックアップおよびリストアを次の図に示します。

図6-1 複数データベースのバックアップおよびリストア(同一ボリューム構成)

[図]

(2) 複数データベースが複数のボリュームに格納されている場合

データベース名を指定して,インスタンス内の一部のユーザーデータベースをバックアップまたはリストアできます

データベースが複数ボリュームに格納されている場合のバックアップおよびリストアを次の図に示します。

図6-2 複数データベースのバックアップおよびリストア(複数ボリューム構成)

[図]

注※
1つのインスタンス内に複数のユーザーデータベースがある場合,Application Agentではインスタンス名だけを指定してインスタンス配下のすべてのユーザーデータベースをバックアップできます。しかし,この機能を使用する場合は,SQL Serverのインストール時に作成されるサンプルデータベースを移動または削除する必要があります。そのため,1つのインスタンス内にバックアップ対象外のユーザーデータベースがある場合,拡張コマンドのオペレーション定義ファイルで,TARGETに複数のデータベース名を指定してバックアップを取得してください。

テープから副ボリュームにリストアしたデータから,一部のデータベースを正ボリュームにリストアした場合,Application Agentはリストアを完了したものとして扱います。

図6-3 複数データベースのテープリストア(複数ボリューム構成)

[図]

上図のリストア操作では,テープからリストアされたデータが副ボリューム2に格納されていますが,副ボリューム1のデータを正ボリューム1にリストアすると,Application Agentはリストアを完了したものとして扱います。このため,副ボリューム2のDB2を,EX_DRM_SQL_RESTOREを使用して正ボリューム2にリストアすることはできません。副ボリューム2の内容を正ボリューム2にリストアする場合は,テープのリストアから実行し直してください。

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