Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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5.5.1 ファイルシステムをリモートサイトにバックアップする

ファイルシステムをリモートサイトにバックアップする例について説明します。ローカルサイトとリモートサイトの手順を分けて説明します。

この項の構成
(1) ローカルサイトでの操作
(2) リモートサイトでの操作
(3) ローカルサイトでの操作

(1) ローカルサイトでの操作

  1. バックアップ対象となるボリュームと,世代識別名を確認します。
    ファイルサーバでdrmfsdisplayコマンドを実行します。
    FSServer> drmfsdisplay -cf
    INSTANCE: -
    T FILE   FS   DG   DEVICE      COPY-GROUP     COPY-FUNC    GEN-NAME
    F -      G:   -    Harddisk1   SI01,FS01      ShadowImage  local_0
    - -      -    -    -           SI01,FS01      ShadowImage  local_0
    F -      G:   -    Harddisk2   TC01,FS11      TrueCopy     remote_0
    - -      -    -    -           TC01,FS11      TrueCopy     remote_0
    FSServer> 
  2. ファイルシステムをリモートサイトの副ボリュームへバックアップします。
    ファイルシステムをリモートサイトの副ボリュームへコールドバックアップします。ファイルサーバでバックアップ先の世代識別名「remote_0」を指定して,EX_DRM_FS_BACKUPを実行します。
    FSServer > EX_DRM_FS_BACKUP Operation_A -mode cold -rc remote_0
  3. 正しくバックアップされていることを確認します。
    ファイルサーバでdrmfscatコマンドを実行して,バックアップ情報を確認します。
    FSServer > drmfscat G:
    INSTANCE: G:
    BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: COLD INSTANCE: G: ORIGINAL-ID: 0000000001
    START-TIME:2004/08/05 10:00:00 END-TIME: 2004/08/05 10:03:00 HOSTNAME: FSServer
    T FILE          FS           DG        DEVICE              COPY-GROUP
    F G:            G:           -         Harddisk1           TC01,FS11
    F -             -            -         -                   TC01,FS11
    FSServer >
    この例では,手順2でのバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000001」で登録されています。
  4. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームからテープへバックアップするために,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。
    FSServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A
  5. 一時ファイルをバックアップサーバへ転送します。
    一時ファイルを一括してファイルサーバからバックアップサーバへ転送します。転送するには,ファイルサーバでEX_DRM_FTP_PUTを実行します。一時ファイルは,バックアップサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。
    FSServer > EX_DRM_FTP_PUT Operation_A -server BKServer -user admin -password password

(2) リモートサイトでの操作

  1. ローカルサイトのファイルサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
    一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
    BKServer > EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
  2. 正しくインポートされていることを確認します。
    バックアップサーバでdrmfscatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバにインポートされていることを確認します。
    BKServer > drmfscat G:
    INSTANCE: G:
    BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: COLD INSTANCE: G: ORIGINAL-ID: 0000000001
    START-TIME:2004/08/05 10:00:00 END-TIME: 2004/08/05 10:03:00 HOSTNAME: FSServer
    T FILE          FS           DG        DEVICE              COPY-GROUP
    F G:            G:           -         Harddisk2           TC01,FS11
    F -             -            -         -                   TC01,FS11
    BKServer >
  3. 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
    バックアップするには,バックアップサーバでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。テープバックアップ用のマウントポイントとして「G:」ドライブを指定します。
    BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A -mount_pt G:
    この例では,バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000002」で登録されます。
  4. 正しくテープへバックアップされていることを確認します。
    バックアップサーバでdrmtapecatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。
    BKServer > drmtapecat
    BACKUP-ID   BACKUP-OBJECT    SNAPSHOT TIME        EXPIRATION TIME      BACKUP-MEDIA
    0000000002  FILESYSTEM       2004/08/05 10:00:00  2004/11/05 10:00:00  MEDIA1
    :
    :
    BKServer > 
  5. 副ボリュームのキャッシュをクリアします。
    テープへのバックアップが完了したあとに,バックアップサーバのシステムキャッシュをクリアします。
    システムキャッシュをクリアするには,バックアップサーバでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行し,副ボリュームをマウント/アンマウントします。
    BKServer > EX_DRM_CACHE_PURGE Operation_A

(3) ローカルサイトでの操作

  1. コピーグループを再同期します。
    ファイルサーバでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。
    FSServer > EX_DRM_RESYNC Operation_A

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