Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。なお,ここではファイルサーバが1台の場合のシステム構成を例としていますが,ファイルサーバを複数構成にすることもできます。
図5-4 ファイルシステムをテープへバックアップ,リストアするためのシステム構成
なお,Application Agentでは,ファイルサーバをクラスタ構成にできます。ファイルサーバをフェールオーバー型のクラスタ構成にすることで,現用サーバに障害が発生したときに待機サーバに運用を引き継ぐことができます。
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- ファイルサーバ(サーバ名:FSServer)と,テープ装置を接続したバックアップサーバ(サーバ名:BKServer)を備えている。
- 正ボリュームと副ボリュームは,ファイルサーバとバックアップサーバでペア定義されている。
- バックアップサーバにテープバックアップ管理用のソフトウェアがインストールされている。
- バックアップサーバでFTPサービスが起動しており,各ファイルサーバのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- drmtapeinitコマンドを実行して,テープバックアップ管理用のソフトウェアのパラメーターが登録されている。
- コマンドプロンプトから「cscript //H:Cscript」コマンドが実行され,ホストパラメーターが変更されている。
- 副ボリュームをテープへバックアップするまでは,バックアップ対象の副ボリュームとペアを構成している正ボリュームのバックアップを新たに実行することはないとする。
- 「FSServer」にはマウントポイント「E:」がある。
- バックアップ対象のマウントポイントはNTFSでフォーマットされている。
- 副ボリュームは通常はマウントされていないで,運用時にだけEドライブにマウントされる。
- ファイルサーバおよびバックアップサーバで,オペレーション定義ファイルに指定された拡張コマンド一時ファイル格納ディレクトリが作成されている。
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