Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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4.4.2 コマンド同時実行の可否

コマンドはパラレル実行(並行して実行)できません。あとから実行したコマンドは先に実行したコマンドが終了したあとに実行されます。クラスタ構成の場合に,仮想サーバが複数あるときも同様です。また,拡張コマンドの実行時に実行される基本コマンドも同様です。このため,コマンド実行時には,実行時間に注意が必要になります。

表4-13 コマンドの同時実行の可否(ファイルシステムのバックアップとリストアに使用するコマンド)

コマンド名 機能の概要 同時実行の可否
drmfsbackup ファイルシステムをディスクにバックアップします。 ×
drmfscat ファイルシステムのバックアップ情報を一覧で表示します。
drmfsdisplay
  • ファイルシステムの情報を一覧で表示します。
  • ディクショナリマップファイルを最新の状態に更新します。
drmfsrestore ファイルシステムをリストアします。 ×

(凡例)
○:ほかのコマンドを実行しているときでも,コマンドを実行できる。
×:同時実行不可(×)のコマンドとは,同時に実行できない。

注※
-refreshオプションを付けてコマンドを実行する場合は,同時実行不可(×)のコマンドとなります。そのほかのオプションを付けてコマンドを実行するときは,同時実行可(○)のコマンドとなります。

表4-14 コマンドの同時実行の可否(共通系コマンド)

コマンド名 機能の概要 同時実行の可否
drmappcat ホスト上のカタログ情報を表示します。 ※1
drmcgctl
  • コピーグループをロックします。
  • ロックしたコピーグループのロックを解除します。
  • コピーグループの一覧を表示します。
×※2
drmclusinit クラスタソフトウェアのパラメーターを登録します。
drmdevctl 副ボリュームのデバイスを隠ぺいおよび隠ぺい解除します。 ×
drmdbexport バックアップ情報をファイルへエクスポートします。 ×
drmdbimport ファイルからバックアップ情報をインポートします。 ×
drmhostinfo ホスト情報の一覧を表示します。
drmresync コピーグループを再同期して,バックアップデータを消去します。 ×

(凡例)
○:ほかのコマンドを実行しているときでも,コマンドを実行できる。
×:同時実行不可(×)のコマンドとは,同時に実行できない。

注※1
-deleteオプションを付けてコマンドを実行する場合は,同時実行不可(×)のコマンドとなります。そのほかのオプションを付けてコマンドを実行するときは,同時実行可(○)のコマンドとなります。

注※2
コピーグループの一覧を表示する場合は,ほかのコマンドと同時に実行できます。

表4-15 コマンドの同時実行の可否(テープ系コマンド)

コマンド名 機能の概要 同時実行の可否
drmmediabackup バックアップデータをテープへバックアップします。 ※1
drmmediarestore テープに格納したバックアップデータをリストアします。 ※1
drmmount ディスクボリュームをマウントします。 ×
drmtapecat テープのバックアップ情報を一覧で表示します。 ※2
drmtapeinit テープバックアップ管理用のソフトウェアのパラメーターを登録します。
drmumount ディスクボリュームをアンマウントします。 ×

(凡例)
○:ほかのコマンドを実行しているときでも,コマンドを実行できる。
×:同時実行不可(×)のコマンドとは,同時に実行できない。

注※1
同時実行できるのは,drmmediabackupコマンドとdrmmediarestoreコマンドです。テープバックアップ管理用のソフトウェアの実行中だけ,同時実行できます。

注※2
-deleteオプションを付けてコマンドを実行する場合は,同時実行不可(×)のコマンドとなります。そのほかのオプションを付けてコマンドを実行するときは,同時実行可(○)のコマンドとなります。

表4-16 コマンドの同時実行の可否(ユーティリティコマンド)

コマンド名 機能の概要 同時実行の可否
drmdbsetup Application Agentのデータベースを作成・削除します。 ×

(凡例)
×:同時実行不可(×)のコマンドとは,同時に実行できない。

表4-17 コマンドの同時実行の可否(バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合)

コマンド名 機能の概要 同時実行の可否
drmsqlbackup SQL Serverデータベースをディスクにバックアップします。 ×
drmsqlcat SQL Serverデータベースのバックアップ情報を一覧で表示します。
drmsqldisplay
  • SQL Serverデータベースの情報を一覧で表示します。
  • ディクショナリマップファイルを最新の状態に更新します。
※1
drmsqlinit SQL Serverのパラメーターを登録します。
drmsqllogbackup SQL Serverのトランザクションログをバックアップします。 ※2
drmsqlrecover リストアしたSQL Serverデータベースをリカバリします。 ×
drmsqlrecovertool リストアしたSQL ServerデータベースをGUIを使ってリカバリします。 ×
drmsqlrestore SQL Serverデータベースをリストアします。 ×

(凡例)
○:ほかのコマンドを実行しているときでも,コマンドを実行できる。
×:同時実行不可(×)のコマンドとは,同時に実行できない。

注※1
-refreshオプションまたは-remoteオプションを付けてコマンドを実行する場合は,同時実行不可(×)のコマンドとなります。そのほかのオプションを付けてコマンドを実行するときは,同時実行可(○)のコマンドとなります。

注※2
次の条件をすべて満たす場合だけdrmresyncコマンドと同時に実行できます。
  • Application Agentで対象インスタンスにdrmsqlbackupコマンドを実行している。
  • -no_catオプションを指定していない。
  • -vオプションを指定していない。
  • -lsnオプションを指定していない。
  • -dオプションを指定していない。
  • インスタンス名を指定している。

表4-18 コマンドの同時実行の可否(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)

コマンド名 機能の概要 同時実行の可否
drmexgbackup Exchangeデータベースをディスクにバックアップします。 ×
drmexgcat Exchangeデータベースのバックアップ情報を一覧で表示します。
drmexgdisplay
  • Exchangeデータベースの情報を一覧で表示します。
  • ディクショナリマップファイルを最新の状態に更新します。
drmexgrestore Exchangeデータベースをリストアします。 ×
drmexgverify Exchangeデータベースとバックアップ情報の整合性を検証します。 ×

(凡例)
○:ほかのコマンドを実行しているときでも,コマンドを実行できる。
×:同時実行不可(×)のコマンドとは,同時に実行できない。

注※
-refreshオプションを付けてコマンドを実行する場合は,同時実行不可(×)のコマンドとなります。そのほかのオプションを付けてコマンドを実行するときは,同時実行可(○)のコマンドとなります。

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