Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
drmsqlrecoverコマンドのオプションでリカバリするときに適用するトランザクションログファイルの順序を指定するための定義ファイルです。このファイルは,トランザクションログファイルによるリカバリをするときに作成します。
なお,drmsqlrecovertoolコマンドでリカバリする場合,トランザクションログ一括定義ファイルは不要です。
- この項の構成
- (1) トランザクションログ一括定義ファイルのファイル名
- (2) トランザクションログ一括定義ファイルの格納場所
- (3) トランザクションログ一括定義ファイルの内容
- (4) トランザクションログ一括定義ファイルの自動生成
半角英数字で指定します。
任意の場所に格納できます。
ただし,クラスタ環境の場合,両方のサーバからアクセスできる共用ディレクトリに格納してください。
次の規則に従ってください。
- データベース名,トランザクションログファイル名の順序で記述します。
- データベース名は,角括弧([ ])で囲みます。
- トランザクションログファイル名は,データベースごとに,適用する順序に従って記述します。
- トランザクションログファイル名は,1行に1つずつ記述します。
- トランザクションログファイル名は,絶対パスで記述します。
- トランザクションログファイル名は,空白なしの左詰めで記述します。
- 「#」で始まる行は,コメント行と見なされます。
ファイルの記述例
# Application Agent 07-00 # Log Backup Files [SQLDB001] C:\MSSQL\BackupLog\SQLDBLog001.bak C:\MSSQL\BackupLog\SQLDBLog002.bak C:\MSSQL\BackupLog\SQLDBLog003.bak [SQLDB002] C:\MSSQL\BackupLog\SQLDB2Log001.bak C:\MSSQL\BackupLog\SQLDB2Log002.bak C:\MSSQL\BackupLog\SQLDB2Log003.bak
drmsqllogbackupコマンドに-vオプションを指定して作成したリダイレクトファイルをトランザクションログ一括定義ファイルとして使用できます。リダイレクトファイルを使用すると,手動で編集するよりも効率良くトランザクションログ一括定義ファイルを作成できます。
drmsqllogbackupコマンドに-vオプションを指定した場合,正ボリュームと副ボリュームの再同期中でも,バックアップカタログが存在しない状態でも,トランザクションログバックアップの情報を表示できます。このため,drmresyncコマンドなどの実行中やdrmresyncコマンドなどの実行によってバックアップカタログが削除された状態でも,トランザクションログ一括定義ファイルを手動で作成する必要はありません。
トランザクションログ一括定義ファイル(リダイレクトファイル)を作成するコマンドの実行例を次に示します。
PROMPT> drmsqllogbackup <インスタンス名> -target <データベース名> -v > <トランザクションログ一括定義ファイル名>(絶対パス)例えば,SQL Serverインスタンス名が「SQL1」で,データベース名が「DB1」の場合に,トランザクションログ一括定義ファイルをC:\temp\SQLTXLOG.txtに作成するには,次のようにコマンドを実行します。
PROMPT> drmsqllogbackup SQL1 -target DB1 -v > C:\temp\SQLTXLOG.txt
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