Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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2.10.1 Application Agentが適用できるディスクグループ構成例

論理ボリュームマネージャーを使用してディスクグループを構成する場合,1つ以上の物理ボリュームをまとめて1つのディスクグループを構成するときにだけ,Application Agentを適用できます。1つの物理ボリュームを複数のディスクグループに区切ることはできません。

Application Agentが適用できるディスクグループ構成例を次の図に示します。

図2-38 Application Agentが適用できるディスクグループの構成例

[図]

Windowsのダイナミックディスク構成の場合,ファイルシステムに複数のディスクグループがある構成のときは,ディスクグループに属するすべてのマウントポイントを一括してバックアップおよびリストアします。ディスクグループに属する一部のドライブだけをバックアップする運用はできません。

ファイルシステムに複数のディスクグループがある構成の場合のバックアップおよびリストアを次の図に示します。

図2-39 ファイルシステムに複数のディスクグループがある構成の場合のバックアップおよびリストア

[図]

[図]

この図では,2つの物理ボリュームをまとめたディスクグループDG01およびDG02を構成し,DG01上には3つの論理ボリューム,DG02上には1つの論理ボリュームを作成して,それぞれマウントポイントD:E:F:G:を割り当てています。

この場合,drmfsbackupコマンドにディスクグループに定義したすべてのファイルシステムのマウントポイントを記述したマウントポイントディレクトリ一括定義ファイルを指定することでバックアップできます。

(例)
マウントポイントディレクトリ一括定義ファイルmp_dg01.datに,DG01のマウントポイントD:E:F:,およびDG02のマウントポイントG:を指定します。
PROMPT> drmfsbackup mp_dg01.dat -mode cold
KAVX0001-I drmfsbackupコマンドを開始します。
KAVX0019-I ファイルのコピー中です。
KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。
バックアップID = 0000000001
KAVX0002-I drmfsbackupコマンドを終了します。
PROMPT>

リストア時には,例えば,drmfsrestoreコマンドの-targetオプションに続けて,DG02のファイルシステム(G:)を指定するとDG02だけをリストアできます。-targetを指定しないでdrmfsrestoreコマンドを実行するとDG01DG02両方のファイルシステムをリストアします。

(例)
ディスクグループDG01およびDG02のバックアップ取得後,ディスクグループDG02に作成したファイルシステムだけをリストアする
PROMPT> drmfsrestore 0000000001 -resync -target G:
KAVX0001-I drmfsrestoreコマンドを開始します。
KAVX0019-I ファイルのコピー中です。
KAVX0002-I drmfsrestoreコマンドを終了します。
PROMPT>

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