Replication Manager Software システム構成ガイド

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B.2 Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合

Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合のバックアップサーバ台数の見積もり方法を次に示します。

表B-2 バックアップサーバの台数の見積もり方法(Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合)

パラメーター 計算式での文字列 備考
バックアップ対象の1インフォメーションストア当たりのデータベースファイルの容量 IS ユーザーが値を決定する(単位:MB)。
バックアップ対象の1インフォメーションストア当たりのトランザクションログファイル数 LOG_NUM ユーザーが値を決定する。
1データベースサーバ当たりのバックアップ対象のインフォメーションストア数 IS_NUM ユーザーが値を決定する。
データベースサーバ数 DB_SERVER ユーザーが値を決定する。
システム全体のバックアップ処理に掛けられる時間 SYSTEM_BACKUP_TIME ユーザーが値を決定する(単位:秒)。
ベリファイ多重度 VERIFY_PARA ユーザーが値を決定する。
インフォメーションストアのベリファイ性能 IS_VERIFY ストレージやサーバの性能に依存する(単位:MB/秒)。想定値は50MB/秒で計算。
トランザクションログファイルのベリファイ性能 LOG_VERIFY ストレージやサーバの性能に依存する(単位:個/秒)。想定値は7個/秒で計算。
1データベースサーバ当たりのバックアップ対象のペア再同期に掛かる時間 RESYNC_TIME ストレージの性能に依存する(単位:秒)。
1データベースサーバ当たりに掛かるバックアップ時間 DB_BACKUP_TIME 計算式から算出する(単位:秒)。
バックアップサーバ数 BK_SERVER 計算式から算出する。

次の順番で,1データベースサーバ当たりに掛かるバックアップ時間とバックアップサーバ数を算出してください。

  1. 1データベースサーバ当たりに掛かるバックアップ時間を次の計算式で算出する。
    DB_BACKUP_TIME = (IS / IS_VERIFY)*IS_NUM + (LOG_NUM /LOG_VERIFY) + RESYNC_TIME
  2. バックアップ処理にかけられる時間と1データベースサーバ当たりのバックアップ時間を比較する。
    SYSTEM_BACKUP_TIME <= DB_BACKUP_TIMEとなった場合,1データベースサーバ当たりのストレージグループ数と,インフォメーションストア数を減らして再度手順1を実施してください。
    SYSTEM_BACKUP_TIME > DB_BACKUP_TIMEとなった場合,手順3を実施してバックアップサーバ数を算出する。
  3. バックアップサーバ数を次の計算式で算出する。
    BK_SERVER = DB_SERVER / VERIFY_PARA

    注※
    小数点以下は切り上げてください。
注意
  • バックアップ処理に掛けられる時間と,1データベーサーバ当たりのバックアップ時間を比較するとき,構成がいちばん大きいデータベースサーバのバックアップ時間と比較してください。
  • IS_VERIFYとLOG_VERIFYとRESYNC_TIMEのパラメーターは,サーバおよびストレージのI/O性能によって変化します。DB_BACKUP_TIMEの値は実際に検証してください。

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