Replication Manager Software システム構成ガイド
クラスタ構成でバックアップを取得するための設定について説明します。Replication Managerは,レプリカの作成を実行する対象ノードを切り替えるための専用コマンド(drmjobsch.exe)を提供しています。フェールオーバーが発生したときにdrmjobsch.exeを自動実行するように,クラスタソフトウェアを設定してください。
次のことを確認してから,使用するクラスタソフトウェアに応じた手順を実行してください。
- Application Agentおよびクラスタソフトウェアのインストールが正常に完了していること。
- Administrator権限でログインしていること。
仮想サーバを構成する各サーバで,次の手順を実行してください。
- VBScriptファイルを作成します。
ファイル名:RecoverJob.vbs
ファイルの格納場所:<Application Agentのインストールフォルダ>\DRM\schedule
- 参考
- 作成するVBScriptファイルの名称と格納場所は,任意に変更できます。ただし,保守のために,上記の場所に上記のファイル名で作成することをお勧めします。VBScriptの記述方法については,VBScriptに関するドキュメントを参照してください。
- VBScriptファイルを編集して,drmjobsch.exeによる回復処理を記述します。
エントリーポイント「Function Online( )」に,オンラインにする<仮想サーバ名>を指定して,次のコマンドラインを実行するように記述します。
"<Application Agentのインストールディレクトリ>\DRM\bin\drmjobsch.exe" -recover -hostname <仮想サーバ名>
VBScriptファイルの記述例を次に示します。この例では,<Application Agentのインストールディレクトリ>を"C:\Program Files\HITACHI"としています。'Script-Level Global Variables Resource.LogInformation("Script-wide code begins execution") Dim WshShell, oExec Set WshShell = CreateObject("WScript.Shell") Function Online( ) Online = 0 Resource.LogInformation "Entering Online" Set oExec = WshShell.Exec (CHR(34) & "C:\Program Files\Hitachi\DRM\bin\drmjobsch.exe" & CHR(34) & " -recover -hostname <仮想サーバ名>") Do While oExec.Status = 0 Set oWait = WshShell.Exec("timeout /t 1") Loop Resource.LogInformation "Exiting Online" End Function Function Offline( ) Offline = 0 End Function Function LooksAlive( ) LooksAlive = 0 End Function Function IsAlive( ) IsAlive = 0 End Function Function Open( ) Open = 0 End Function Function Close( ) Close = 0 End Function Function Terminate( ) Terminate = 0 End Function
- 重要
- 「CHR(34)」は「"(引用符)」を示します。<Application Agentのインストールディレクトリ>に空白(スペース)を含まない場合には不要です。その場合は,次のとおりに記述してください。
- "C:\DRM\bin\drmjobsch.exe" & " -recover -hostname <仮想サーバ名>"
- クラスタ管理アプリケーションを使用して,<仮想サーバ名>と同じ名称を持ったクラスタリソースグループ(Exchange Serverのクラスタリソースグループ)に新しいリソースを追加します。
クラスタ管理アプリケーションは,次の方法で起動します。リソースの種類:汎用スクリプト
- Microsoft Cluster Serviceを使用する場合
- [スタート]-[コントロールパネル]-[管理ツール]-[クラスタアドミニストレータ]を選択します。
- Windows Server Failover Clusteringを使用する場合
- [スタート]-[コントロールパネル]-[管理ツール]-[フェールオーバークラスタ管理]を選択します。
スクリプトのファイルパス:作成したVBScriptファイルのパス
VBScriptファイルをノード間の共有ディスクに格納している場合は,依存関係ダイアログで,[リソースの依存関係]にこの共有ディスクを物理ディスクリソースとして登録しておいてください。
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