Tuning Manager - Agent for RAID

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A.2 ディスク占有量

ディスク占有量は,構築しているインスタンス数,パフォーマンスデータを収集するレコード数,および共通メッセージログのファイルサイズなどによって変化します。

ただし,共通メッセージログは,同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通のため,ディスク占有量を見積もる場合は,1つのホストに対して一度だけ共通メッセージログのファイルサイズを加算してください(デフォルトの上限値は4メガバイト)。共通メッセージログのファイルサイズの上限値を変更したい場合は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

この節の構成
A.2.1 システム全体のディスク占有量
A.2.2 各インストール先ディレクトリのディスク占有量
A.2.3 Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
A.2.4 Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

A.2.1 システム全体のディスク占有量

表A-5 システム全体のディスク占有量

HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量(単位:メガバイト)
Windows Server 2003 Windows Server 2008 Windows Server 2012 HP-UX Solaris AIX Linux
インストール時 62 82 82 342 122 122 152
初期状態での運用 a+50 a+90 a+90 a+320 a+90 a+100 a+100

(凡例)

a:インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+400(単位:メガバイト)

b:Storeデータベースのディスク占有量(単位:メガバイト)
Storeデータベースのディスク占有量については,「A.2.3 Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」および「A.2.4 Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量」を参照してください。

A.2.2 各インストール先ディレクトリのディスク占有量

表A-6 各インストール先ディレクトリのディスク占有量

ディレクトリ名 HTM - Agent for RAIDの状態 ディスク占有量(単位:メガバイト)
Windows Server 2003 Windows Server 2008 Windows Server 2012 HP-UX Solaris AIX Linux
システムドライブ インストール時 42 52 52
Tuning Managerシリーズのインストール先フォルダ インストール時 20 30 30
初期状態での運用 a+50 a+60 a+60
/opt/jp1pc インストール時 340 120 120 150
初期状態での運用 a+320 a+90 a+100 a+100
/var インストール時 2 2 2 2

(凡例)

a:インスタンスごとのディスク占有量の和
1つのインスタンスのディスク占有量の算出式を次に示します。
b+400(単位:メガバイト)

b:Storeデータベースのディスク占有量(単位:メガバイト)
Storeデータベースのディスク占有量については,「A.2.3 Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」および「A.2.4 Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量」を参照してください。

-:該当しない

A.2.3 Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン1.0)では,各レコードは,レコードタイプごとに1つのファイルに格納されます。Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について,レコードタイプごとに次の表に示します。

表A-7 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量

レコードタイプ ディスク占有量の見積もり式(単位:バイト)
PIレコードタイプ X1+...+Xi+3,500*i
PDレコードタイプ Y1+...+Yj+700*j

(凡例)
X:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Y:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
i:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
j:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数

表A-7 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量」の(凡例)で使用しているXとYの算出式を次に示します。
X={b*c + (a + 1,900)*{(b*c)/(65,250 - a)+ 1}※1}*d*1.5
Y={b*e + (a + 1,900)*{(b*c)/(65,250 - a) + 1}※1*(e/c)※2}*1.5

算出式のa~eの意味は次のとおりです。

a:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ。各レコードの固定部のサイズについては,「7. レコード」を参照してください。

b:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ。各レコードの可変部のサイズについては,「7. レコード」を参照してください。

c:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数※5(単数インスタンスレコードの場合は1)

d:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※3

e:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※4

注※1
{(b*c)/(65,250 - a) + 1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。

注※2
(e/c)の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。

注※3
PIレコードタイプのレコードの場合,収集したデータがある一定の区分(時,日,週,月,および年単位)に自動的に要約されるので,分,時,日,週,月,および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間とレコード数を次の表に示します。

表A-8 PIレコードタイプのレコードでの保存期間(デフォルト値)とレコード数

データの種類 保存期間 レコード数
(収集間隔が1分の場合)
分単位 1日 1,440
時間単位 7日 168
日単位 1年 366
週単位 1年 52
月単位 1年 12
年単位 制限なし (収集年数)*1

注※4
保存レコード数については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」のエージェントの管理と設定について説明している個所,および「F.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
各PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数のデフォルト値を次の表に示します。

表A-9 PDレコードタイプのレコードでの保存レコード数(デフォルト値)

レコード名(レコードID) 保存レコード数
CLPR Configuration(PD_CLPC) 10,000
External LDEV Configuration(PD_ELC) 100,000
Logical Device Configuration(PD_LDC) 600,000
LUSE Configuration(PD_LSEC) 100,000
Pool Configuration(PD_PLC) 1,500,000
Pool Page Relocation(PD_PLR) 300,000
Pool Tier Page Relocation(PD_PLTR) 300,000
Pool Tier Type Configuration(PD_PLTC) 300,000
Pool Tier Type Operation Status(PD_PLTS) 300,000
Port Configuration(PD_PTC) 11,000
RAID Group Configuration(PD_RGC) 100,000
Storage Detail(PD) 200
V-VOL Tier Type Configuration(PD_VVTC) 3,000,000
Virtual Volume Configuration(PD_VVC) 1,000,000

注※5
各レコードのインスタンス数の見積もり方法を「表A-10 レコードのインスタンス数の見積もり方法(HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900Vシリーズの場合)」および「表A-11 レコードのインスタンス数の見積もり方法(HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500Vシリーズの場合)」に示します。

表A-10 レコードのインスタンス数の見積もり方法(HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900Vシリーズの場合)

レコード名(レコードID) インスタンス数の見積もり方法
CLPR Configuration(PD_CLPC) ストレージシステムに存在するCLPRの数。
CLPR Per Controller Summary(PI_CLCS) 該当しない。
CLPR Per MP Blade Summary Record(PI_CLMS) HUS VMを監視する場合,(ストレージシステムに存在するMPUの数)*(ストレージシステムに存在するCLPR数)。
Virtual Storage Platformシリーズを監視する場合,(ストレージシステムに存在するMP Bladeの数)*(ストレージシステムに存在するCLPR数)。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
CLPR Summary(PI_CLPS) ストレージシステムに存在するCLPRの数。
External LDEV Configuration(PD_ELC)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する外部接続論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた外部接続論理デバイスの数(論理デバイス単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない外部接続論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された外部接続論理デバイスの数を加算する。
LDEV Summary - Extended(PI_LDE)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
論理デバイス番号が00:00から3F:FFの範囲(論理DKC番号をサポートしている機種の場合は00:00:00から00:3F:FFの範囲)の論理デバイスだけが対象になる。
LDEV Summary 1 - Extended(PI_LDE1)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
・論理デバイス番号が00:40:00から00:7F:FFの範囲の論理デバイスだけが対象になる。
・Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス数は0になる。
LDEV Summary 2 - Extended(PI_LDE2)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
・論理デバイス番号が00:80:00から00:BF:FFの範囲の論理デバイスだけが対象になる。
・Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス数は0になる。
LDEV Summary 3 - Extended(PI_LDE3)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
・論理デバイス番号が00:C0:00から00:FE:FFの範囲の論理デバイスだけが対象になる。
・Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス数は0になる。
Logical Device Aggregation(PI_LDA) 常に1。
Logical Device Configuration(PD_LDC)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。
Logical Device Summary(PI_LDS)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
論理デバイス番号が00:00から3F:FFの範囲(論理DKC番号をサポートしている機種の場合は00:00:00から00:3F:FFの範囲)の論理デバイスだけが対象になる。
Logical Device Summary 1(PI_LDS1)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
・論理デバイス番号が00:40:00から00:7F:FFの範囲の論理デバイスだけが対象になる。
・Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス数は0になる。
Logical Device Summary 2(PI_LDS2)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
・論理デバイス番号が00:80:00から00:BF:FFの範囲の論理デバイスだけが対象になる。
・Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス数は0になる。
Logical Device Summary 3(PI_LDS3)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスの数(LUN単位)。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられていない論理デバイスの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスの数を加算する。

注意
・論理デバイス番号が00:C0:00から00:FE:FFの範囲の論理デバイスだけが対象になる。
・Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス数は0になる。
LUSE Configuration(PD_LSEC)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,LUパスが割り当てられたLUSEを構成している論理デバイスの数。
インスタンス環境の構築でUnassigned Open Volume MonitoringYまたはyを指定した場合,LUパスが割り当てられていないLUSEを構成している論理デバイスの数を加算する。
Physical Device Operation Status(PI_PDOS) 該当しない。
Pool Configuration(PD_PLC) ストレージシステムに存在するDynamic Provisioningのプールの数。
Pool Page Relocation(PD_PLR) ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールの数。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
Pool Summary(PI_PLS) ストレージシステムに存在するDynamic Provisioningのプールの数。
Pool Tier Page Relocation(PD_PLTR) ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールを構成しているTierの数。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
Pool Tier Type Configuration(PD_PLTC) ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールを構成しているTierの数。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
Pool Tier Type I/O Information(PI_PLTI) (ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールを構成しているTierの数)+(Dynamic Tieringプール数)。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
Pool Tier Type Operation Status(PD_PLTS) ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールを構成しているTierの数。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
Port Configuration(PD_PTC) ストレージシステムに存在するポートの数。
Port Summary(PI_PTS) ストレージシステムに存在するポートの数。
Processor Summary(PI_PRCS) ストレージシステムに存在するチャネルプロセッサおよびディスクプロセッサの数。

注意
Virtual Storage Platformシリーズを監視する場合,インスタンス数はストレージシステムに存在するMPの数+MP Bladeの数になる。
HUS VMを監視する場合,インスタンス数はストレージシステムに存在するMPの数+MPUの数になる。
RAID Group Configuration(PD_RGC) デフォルトでは,ストレージシステムに存在するパリティグループのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスが所属するパリティグループの数。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,所属する論理デバイスにLUパスが割り当てられていないパリティグループの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定されたパリティグループの数を加算する。
外部ボリュームグループおよび仮想ボリュームグループ(Copy-on-Write Snapshot,Thin ImageおよびDynamic Provisioningの仮想ボリュームのグループ)の数は含まれない。
RAID Group Summary(PI_RGS) デフォルトでは,ストレージシステムに存在するパリティグループのうち,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,LUパスが割り当てられた論理デバイスが所属するパリティグループの数。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定され,所属する論理デバイスにLUパスが割り当てられていないパリティグループの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定されたパリティグループの数を加算する。
外部ボリュームグループおよび仮想ボリュームグループ(Copy-on-Write Snapshot,Thin ImageおよびDynamic Provisioningの仮想ボリュームのグループ)の数は含まれない。
Storage Detail(PD) 常に1。
Storage Summary(PI) 常に1。
V-VOL Tier Type Configuration(PD_VVTC) Tier管理を行うDynamic Provisioningのプール単位のインスタンス数の見積もり式は次のとおり。
Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールを構成しているTierの数*Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールに所属しているV-VOLの数
V-VOL Tier Type Configuration(PD_VVTC)レコードのインスタンス数は,ストレージシステムに存在するTier管理を行うDynamic Provisioningのプールすべてに対して算出した,プール単位のインスタンス数の総和である。

注※
デフォルトでは,ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic ProvisioningのV-VOLのうち,LUパスが割り当てられたV-VOLの数。インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定されてLUパスが割り当てられていないTier管理を行うDynamic ProvisioningのV-VOLの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定されたTier管理を行うDynamic ProvisioningのV-VOLの数を加算する。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
V-VOL Tier Type I/O Information(PI_VVTI) Tier管理を行うDynamic Provisioningのプール単位のインスタンス数の見積もり式は次のとおり。
Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールを構成しているTierの数*Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールに所属しているV-VOLの数
V-VOL Tier Type I/O Information(PI_VVTI)レコードのインスタンス数は,ストレージシステムに存在するTier管理を行うDynamic Provisioningのプールすべてに対して算出した,プール単位のインスタンス数の総和である。

注※
デフォルトでは,ストレージシステムに存在する,Tier管理を行うDynamic ProvisioningのV-VOLのうち,LUパスが割り当てられたV-VOLの数。インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定されてLUパスが割り当てられていないTier管理を行うDynamic ProvisioningのV-VOLの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定されたTier管理を行うDynamic ProvisioningのV-VOLの数を加算する。

注意
HUS VM,またはVirtual Storage Platformシリーズ以外を監視する場合,インスタンス数は0になる。
Virtual Volume Configuration(PD_VVC)※6 デフォルトでは,ストレージシステムに存在するDynamic ProvisioningのV-VOLのうち,LUパスが割り当てられたV-VOLの数。
インスタンス環境を構築したときの設定(Unassigned Open Volume Monitoring,およびMainframe Volume Monitoringの設定)に応じて,オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定されてLUパスが割り当てられていないDynamic ProvisioningのV-VOLの数,およびメインフレーム用のエミュレーションタイプが設定されたDynamic ProvisioningのV-VOLの数を加算する。

注※6
論理デバイス定義ファイル(ldev_filter.ini)を使用している場合,このレコードのインスタンス数は,次に示す2つの条件を満たした論理デバイスの数になります。

表A-11 レコードのインスタンス数の見積もり方法(HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500Vシリーズの場合)

レコード名(レコードID) インスタンス数の見積もり方法
CLPR Configuration(PD_CLPC) ストレージシステムに存在するキャッシュパーティションの数。
CLPR Per Controller Summary(PI_CLCS) (ストレージシステムに存在するキャッシュパーティションの数+1)*ストレージシステムのコントローラーの数。
CLPR Summary(PI_CLPS) ストレージシステムに存在するキャッシュパーティションの数。
External LDEV Configuration(PD_ELC) 該当しない。
LDEV Summary - Extended(PI_LDE) 次に示すストレージシステムを監視する場合,ストレージシステムに存在する論理デバイスの数。
  • HUS100シリーズ
  • Hitachi AMS2000シリーズ(マイクロコードバージョン 0890以降)
  • Hitachi SMSシリーズ(マイクロコードバージョン1890以降)
次に示すストレージシステムを監視する場合,インスタンス数は0になる。
  • Hitachi AMS/WMSシリーズ
  • Hitachi AMS2000シリーズ (マイクロコードバージョン 0890より前)
  • Hitachi SMSシリーズ(マイクロコードバージョン1890より前)
  • SANRISE9500Vシリーズ
LDEV Summary 1 - Extended(PI_LDE1) 該当しない。
LDEV Summary 2 - Extended(PI_LDE2) 該当しない。
LDEV Summary 3 - Extended(PI_LDE3) 該当しない。
Logical Device Aggregation(PI_LDA) 常に1。
Logical Device Configuration(PD_LDC)※7 ストレージシステムに存在する論理デバイスの数。
Logical Device Summary(PI_LDS)※7 ストレージシステムに存在する論理デバイスの数。
Logical Device Summary 1(PI_LDS1) 該当しない。
Logical Device Summary 2(PI_LDS2) 該当しない。
Logical Device Summary 3(PI_LDS3) 該当しない。
LUSE Configuration(PD_LSEC)※7 ストレージシステムに存在する論理デバイスのうち,統合LUを構成している論理デバイスの数。
Physical Device Operation Status(PI_PDOS) ストレージシステムに存在するドライブの数*ストレージシステムのコントローラーの数。
Pool Configuration(PD_PLC) ストレージシステムに存在するDynamic Provisioningのプールの数。
Port Configuration(PD_PTC) ストレージシステムに存在するポートの数。
Port Summary(PI_PTS) ストレージシステムに存在するポートの数。
Processor Summary(PI_PRCS) ストレージシステムに存在するプロセッサのCoreの数。
RAID Group Configuration(PD_RGC) ストレージシステムに存在するパリティグループの数。Dynamic Provisioningのプールが存在する場合,プールを構成するパリティグループの数が含まれる。
RAID Group Summary(PI_RGS) ストレージシステムに存在するパリティグループの数。Dynamic Provisioningのプールが存在する場合,プールを構成するパリティグループの数が含まれる。
Storage Detail(PD) 常に1。
Storage Summary(PI) 常に1。
Virtual Volume Configuration(PD_VVC)※7 ストレージシステムに存在するDynamic ProvisioningのV-VOLの数。

注※7
論理デバイス定義ファイル(ldev_filter.ini)を使用している場合,このレコードのインスタンス数は,次に示す2つの条件を満たした論理デバイスの数になります。

A.2.4 Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン2.0)では,各レコードは,要約区分ごと,日付ごと,レコードタイプごとに,ディレクトリ・ファイルが分かれて複数のファイルに格納されます。

Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。

・ディスク占有量

Storeデータベースのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。

レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)
X={(e+2)*f+(d+60)*{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1
a:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。「表A-12 a,b,およびcに設定する値」を参照してください。
b:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。「表A-12 a,b,およびcに設定する値」を参照してください。※2
c:履歴データの保存期間設定値※3。レコードタイプ,要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については「表A-12 a,b,およびcに設定する値」を参照してください。
d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4
e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4
f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)※5。ただし,インスタンス数が2以上の場合,4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合,fは4となります。インスタンス数が1の場合,fは1となります。

表A-12 a,b,およびcに設定する値

レコードタイプ 要約区分 a b c
PI 1,440 1+(g-1)/60※2 保存期間(単位:日)
24 1+(g-1)/3,600※2 保存期間(単位:日)
7 1+(g-1)/86,400※2 保存期間(単位:週)
1 1+(g-1)/604,800※2 保存期間(単位:週)
1 1+(g-1)/2,592,000※2 保存期間(単位:月)
1 1+(g-1)/31,622,400※2 保存期間(単位:年)
PD 1,440 g/60 保存期間(単位:日)

(凡例)
g:履歴データの収集インターバル設定値(単位:秒)
-:該当しない

注※1
{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。

注※2
PIレコードタイプのbの計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。

注※3
Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を「表A-13 PIレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)」および「表A-14 PDレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)」に示します。

注※4
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「7. レコード」のレコードサイズを参照してください。

注※5
レコードごとのインスタンス数については,「A.2.3 Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。

表A-13 PIレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)

レコードID データの種類 保存期間
  • PI_CLCS
  • PI_LDE
  • PI_LDE1
  • PI_LDE2
  • PI_LDE3
  • PI_LDS
  • PI_LDS1
  • PI_LDS2
  • PI_LDS3
  • PI_PDOS
  • PI_PDS
  • PI_PLTI
  • PI
  • PI_VVTI
分単位 1日
時単位 7日
日単位 54週
週単位 54週
月単位 12か月
年単位 制限なし
  • PI_CLMS
  • PI_CLPS
  • PI_LDA
  • PI_PLS
  • PI_PTS
  • PI_PRCS
  • PI_RGS
分単位 1日
時単位 9日
日単位 54週
週単位 54週
月単位 12か月
年単位 制限なし

表A-14 PDレコードタイプのレコードの保存期間(デフォルト値)

レコード名(レコードID) 保存期間(単位:日)
CLPR Configuration(PD_CLPC) 7
External LDEV Configuration(PD_ELC) 7
Logical Device Configuration(PD_LDC) 7
LUSE Configuration(PD_LSEC) 7
Pool Configuration(PD_PLC) 366
Pool Page Relocation(PD_PLR) 31
Pool Tier Page Relocation(PD_PLTR) 31
Pool Tier Type Configuration(PD_PLTC) 31
Pool Tier Type Operation Status(PD_PLTS) 31
Port Configuration(PD_PTC) 7
RAID Group Configuration(PD_RGC) 7
Storage Detail(PD) 7
V-VOL Tier Type Configuration(PD_VVTC) 31
Virtual Volume Configuration(PD_VVC) 31

・ファイル数

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
         (A11+A12+...+A1m+m)+
         (A21+A22+...+A2m+m)+
         (A31+A32+...+A3m+m)+
         (A41+A42+...+A4m+m)+
         (A51+A52+...+A5m+m)+
         (11*m)+
         (B1+B2+...+Bn+n)
         )

m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

A11~A1m:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)

A21~A2m:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)

A31~A3m:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)

A41~A4m:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)

A51~A5m:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)

B1~Bn:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)

・ディレクトリ数

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))

A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)

Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)

・Storeサービスがオープンするファイル数

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*m+n)

m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

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