Tuning Manager - Agent for RAID
この章では,HTM - Agent for RAIDのレコードをアルファベット順に記載しています。各レコードの説明は,次の項目から構成されています。
各レコードに格納されるパフォーマンスデータの概要および注意事項について説明します。
各レコードに設定されているパフォーマンスデータの収集条件のデフォルト値およびユーザーが変更できる値を表で示します。「デフォルト値および変更できる値」に記載している項目とその意味を次の表に示します。この表で示す各項目については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」の,エージェントの管理と設定について説明している個所を参照してください。
表7-1 デフォルト値および変更できる値に記載している項目とその意味
項目 意味 変更可否 Collection Interval※1 パフォーマンスデータの収集間隔(秒単位)。
推奨値はデフォルト値。
値を変更する場合は,変更できる値としてレコードごとに定義されている値を指定する。レコードごとに定義されている値以外を指定した場合,パフォーマンスデータが正しく格納されないことがある。(凡例)
○:変更できる。
×:変更できない。デフォルト値以外はサポート対象外。Collection Offset※1,※2 パフォーマンスデータの収集を開始するオフセット値(秒単位)。
オフセット値については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照のこと。また,パフォーマンスデータの収集開始時刻については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照のこと。Log※1 収集したパフォーマンスデータをStoreデータベースに記録するかどうか。
Yes:記録する。ただし,「Collection Interval=0」の場合,記録しない。
No:記録しない。LOGIF※1 収集したパフォーマンスデータをStoreデータベースに記録するかどうかの条件。 Sync Collection With※3 パフォーマンスデータを収集するときに同期を取るレコード。
- 注※1
- HTM - Agent for RAIDが収集したパフォーマンスデータをTuning Manager serverに表示させるためには,各項目に,次の両方の条件を満たした値を指定する必要があります。
- Agentが求める指定条件(ここで説明されている指定条件)
- Tuning Manager serverが求める指定条件
- Tuning Manager serverが求める指定条件については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」のポーリングを実行するための準備について説明している個所を参照してください。
- 注※2
- 指定できる値は,0~32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。
- Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。
- 注※3
- Sync Collection Withは,ほかのレコードのCollection Intervalと同期を取ってパフォーマンスデータを収集するレコードだけに設定される項目です。レコードのプロパティにSync Collection Withが表示されている場合,Collection IntervalとCollection Offsetは表示されません。
PFM - Managerで,SQLを使用してStoreデータベースに格納されているレコードのデータを利用する場合に必要なODBCキーフィールドを示します。ODBCキーフィールドには,全レコード共通のものと各レコード固有のものとがあります。ここで示すのは,各レコード固有のODBCキーフィールドです。複数インスタンスレコードだけが,固有のODBCキーフィールドを持っています。
全レコード共通のODBCキーフィールドについては,「7.3 ODBCキーフィールド一覧」を参照してください。ODBCキーフィールドの使用方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,ODBCに準拠したアプリケーションプログラムとの連携について説明している章を参照してください。
各レコードに収集されるパフォーマンスデータの一貫性が保証される期間を示します。ライフタイムについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
1回の収集で各レコードに格納されるパフォーマンスデータの容量を示します。
各レコードのフィールドについて表で説明します。表の各項目について次に説明します。
- PFM - View名(PFM - Manager名)
- PFM - View名
Performance Reporterで表示されるフィールド名を示します。- PFM - Manager名
PFM - Managerで,SQLを使用してStoreデータベースに格納されているフィールドのデータを利用する場合,SQL文で記述するフィールド名を示します。
SQL文では,先頭に各レコードのレコードIDを付加した形式で記述します。例えば,Logical Device Configuration(PD_LDC)レコードのLDEV Number(LDEV_NUMBER)フィールドの場合,「PD_LDC_LDEV_NUMBER」と記述します。- 説明
各フィールドに格納されるパフォーマンスデータについて説明します。- 要約
Agent Storeがデータを要約するときの方法(要約ルール)を示します。
要約ルールについては,「7.4 要約ルール」を参照してください。- 形式
double型など,各フィールドの値のデータ型を示します。データ型については,「7.5 データ型一覧」を参照してください。- デルタ
累積値として収集するデータに対し,変化量でデータを表すことを「デルタ」と呼びます。デルタについては,「7.6 フィールドの値」を参照してください。- サポートストレージ
各フィールドについて,ミッドレンジストレージ(ミッドレンジ)またはエンタープライズストレージ(エンタープライズ)のそれぞれでサポートされている場合は"○",サポートされていない場合は"-"で示します。なお,"○"の場合でも一部サポートされていない機種があるときは,注記しています。
ミッドレンジストレージ,エンタープライズストレージとは次に示すストレージシステムを指します。
- ミッドレンジストレージ
HUS100 シリーズ
Hitachi SMS シリーズ
Hitachi AMS2000 シリーズ
Hitachi AMS/WMS シリーズ
SANRISE9500V シリーズ
- エンタープライズストレージ(このマニュアルではエントリーレベルエンタープライズストレージおよびエンタープライズストレージをあわせてエンタープライズストレージと記載します)
エントリーレベルエンタープライズストレージ:
・HUS VM
エンタープライズストレージ:
・Virtual Storage Platform シリーズ
・Universal Storage Platform V/VM シリーズ
・Hitachi USP
・SANRISE9900V シリーズ- データソース
該当するフィールドの値の計算方法または取得先を示します。フィールドの値については,「7.6 フィールドの値」を参照してください。
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