Tuning Manager - Agent for RAID
HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900Vシリーズを監視する場合,インスタンス環境設定時に,監視するRAIDのコマンドデバイスのデバイスファイル名を指定する必要があります。クラスタシステムで運用する場合,このデバイスファイル名が実行系ノードと待機系ノードで異なる場合がありますので,次に示すセットアップを実行してください。
- この項の構成
- (1) HTM - Agent for RAIDが動作する物理ノードにクラスタ定義ファイルを格納する
- (2) インスタンス環境設定時にクラスタ定義ファイルを参照するためのキーワードを指定する
(1) HTM - Agent for RAIDが動作する物理ノードにクラスタ定義ファイルを格納する
実行系ノードおよび待機系ノードの物理ノードに公開されるコマンドデバイスのデバイスファイル名を定義したクラスタ定義ファイル(jpcagtha.ini)を作成し,実行系ノードおよび待機系ノードに格納しておいてください。
- ファイルの名称
クラスタ定義ファイルは,jpcagtha.iniという名称で作成してください。- ファイルの格納先
クラスタ定義ファイルは,次に示すディレクトリに格納してください。
- Windowsの場合
- HTM - Agent for RAIDのインストール先フォルダ\agtd\agent
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/agtd/agent
- ファイルの格納時期
クラスタ定義ファイルは,HTM - Agent for RAIDを起動する前に,所定のディレクトリに格納しておいてください。
HTM - Agent for RAID起動中および起動後にファイルを格納しても,ファイルの内容は有効になりません。また,格納済みファイルを更新しても,更新内容は有効になりません。- ファイルの定義内容
クラスタ定義ファイルには,物理ノードに公開されているコマンドデバイスのデバイスファイル名を,論理ホストおよびインスタンスごとに次の書式で定義してください。[論理ホスト名1] [[インスタンス名11]] HACMDDEV=コマンドデバイスファイル名11 [[インスタンス名12]] HACMDDEV=コマンドデバイスファイル名12 : : [論理ホスト名2] [[インスタンス名21]] HACMDDEV=コマンドデバイスファイル名21 [[インスタンス名22]] HACMDDEV=コマンドデバイスファイル名22 : :HTM - Agent for RAIDを起動する論理ホスト名を「[ ]」で囲んで指定します。次の「[ ]」までが論理ホストのセクションです。論理ホストのセクションの中に,起動するインスタンス名を「[[ ]]」で囲んで指定します。次の「[[ ]]」または「[ ]」までがインスタンスのセクションです。インスタンスのセクションの中に,監視するRAIDのコマンドデバイスのデバイスファイル名を「HACMDDEV=」に続けて指定します。
例えば,論理ホスト名がjp1-ha1raid,インスタンス名が35053,実行系ノードに公開されるコマンドデバイスのデバイスファイル名が/dev/rdsk/c1t1d1,待機系ノードに公開されるコマンドデバイスのデバイスファイル名が/dev/rdsk/c2t2d2の場合,次のように定義します。
- 実行系ノードに格納するクラスタ定義ファイル(/opt/jp1pc/agtd/agent/jpcagtha.ini)の内容
- [jp1-ha1raid]
- [[35053]]
- HACMDDEV=/dev/rdsk/c1t1d1
- 待機系ノードに格納するクラスタ定義ファイル(/opt/jp1pc/agtd/agent/jpcagtha.ini)の内容
- [jp1-ha1raid]
- [[35053]]
- HACMDDEV=/dev/rdsk/c2t2d2
(2) インスタンス環境設定時にクラスタ定義ファイルを参照するためのキーワードを指定する
jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使ってインスタンス環境を設定する場合,コマンドデバイス(Command Device File Name)に,物理ノードに格納されたクラスタ定義ファイルを参照するためのキーワード「HACMDDEV」を指定してください。
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