Tuning Manager - Agent for RAID
ここではパフォーマンスデータの格納先の変更方法について説明します。
- 重要
- Windowsリソース保護機能(WRP)が適用されたフォルダをパフォーマンスデータの格納先に指定しないでください。HTM - Agent for RAIDは,Windowsリソース保護機能(WRP)が適用されたフォルダにパフォーマンスデータを格納できません。
- この項の構成
- (1) jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する
- (2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
(1) jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する
Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先フォルダを変更したい場合は,jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドで設定します。Storeデータベースの格納先フォルダを変更する前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドの-moveオプションを使用してください。
- 保存先フォルダ
- バックアップ先フォルダ
- 部分バックアップ先フォルダ※
- エクスポート先フォルダ
- インポート先フォルダ※
- 注※
- Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。
jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表2-13 パフォーマンスデータの格納先を変更するコマンドの設定項目(Windowsの場合)
説明 オプション名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 設定できる値(Storeバージョン2.0)※1 デフォルト値※2 パフォーマンスデータの保存先フォルダ sd 1~127バイトのフォルダ名※3 1~214バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名 パフォーマンスデータのバックアップ先フォルダ bd 1~127バイトのフォルダ名※3 1~211バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名\backup パフォーマンスデータの部分バックアップ先フォルダ pbd - 1~214バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名\partial パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 bs 1~9 1~9 5 パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ dd 1~127バイトのフォルダ名※3 1~127バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名\dump パフォーマンスデータのインポート先フォルダ id - 1~222バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名\import
- (凡例)
- -:設定できません。
- 注※1
- フォルダ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。
- 注※2
- 論理ホスト運用の場合のデフォルト値については,「インストール先フォルダ」を「環境ディレクトリ\jp1pc」に読み替えてください。
- 注※3
- 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
- ; , * ? ' " < > |
(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。
jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表2-14 パフォーマンスデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)(Windowsの場合)
説明 ラベル名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 デフォルト値※2 パフォーマンスデータの保存先フォルダ Store Dir※3 1~127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名 パフォーマンスデータのバックアップ先フォルダ Backup Dir※3 1~127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名\backup パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 Backup Save 1~9 5 パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ Dump Dir※3 1~127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名\dump
- 注※1
- フォルダ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。
- 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |- 指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。
- 注※2
- 論理ホスト運用の場合のデフォルト値については,「インストール先フォルダ」を「環境ディレクトリ\jp1pc」に読み替えてください。
- 注※3
- Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したフォルダを指定できません。
- Storeデータベースの格納先フォルダを変更する場合は,変更後の格納先フォルダを事前に作成しておいてください。
- Storeデータベースの格納先フォルダを変更すると,変更前に収集したパフォーマンスデータを使用できなくなります。変更前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,次に示す手順でデータを引き継いでください。
- jpctool db backup(jpcctrl backup)コマンドでStoreデータベースに格納されているパフォーマンスデータのバックアップを採取する。
- 「jpcsto.iniファイルの編集手順」に従ってStoreデータベースの格納先フォルダを変更する。
- jpctool db restore(jpcresto)コマンドで変更後のフォルダにバックアップデータをリストアする。
手順を次に示します。
- Performance Managementのサービスを停止する。
ローカルホストでPFM - Agentのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。- テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
- パフォーマンスデータの格納先フォルダなどを変更する。
次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
- 注意
- 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
- 各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtd\store\インスタンス名)を示します。格納先を変更する場合,その格納先フォルダからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
- jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先フォルダ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
- jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
- 注意
- この手順でStoreデータベースの保存先フォルダを変更した場合,パフォーマンスデータファイルは変更前のフォルダから削除されません。これらのファイルが不要な場合は,次に示すファイルだけを削除してください。
- ・拡張子が.DBであるすべてのファイル
- ・拡張子が.IDXであるすべてのファイル
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