Tuning Manager Software ユーザーズガイド
アラーム発生頻度の設定とアラームイベント発行の関係について,例を示して説明します。
- 参考
- 次に示す個所では,複数インスタンスレコードを使用してアラームを作成している場合を例にしています。複数インスタンスレコードとは,同じ時刻に収集されるインスタンスが複数あるレコードのことです。例えば,ディスクAとディスクBの状態を確認する複数インスタンスレコードの場合,アラーム評価時にはディスクAとディスクBの状態をそれぞれアラーム評価し,ディスクAとディスクBそれぞれについて,アラーム条件を満たした場合,アラームを発行します。
- この項の構成
- (1) アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合
- (2) アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合
アラーム発生頻度の設定とアラームイベント発行の関係は,[新規アラーム > 基本情報]画面または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]にある,[常にアラーム通知する]チェックボックスと[すべてのデータを評価する]チェックボックスの組み合わせに応じて変わります。
以降の例では,チェックボックス名を次のように表記しています。
- [常に]:[常にアラーム通知する]チェックボックスを示す
- [すべての]:[すべてのデータを評価する]チェックボックスを示す
アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックなし)
[常に]にチェックなし,[すべての]にチェックなしの場合,次のように動作します。
- 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。
- アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。
- アラーム通知時点で収集されたデータの中で,最も重大度の高い条件を満たすデータのアラーム状態が通知されます。
例を次に示します。
図8-17 [常に]にチェックなし[すべての]にチェックなしの場合のアラームイベント
アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックなし)
[常に]にチェックあり,[すべての]にチェックなしの場合,次のように動作します。
- 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。
- アラーム通知時点で収集された最も重大度の高い条件を満たすデータが通知されます。
例を次に示します。
図8-18 [常に]にチェックあり[すべての]にチェックなしの場合のアラームイベント
アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックあり)
[常に]にチェックなし,[すべての]にチェックありの場合,次のように動作します。
- 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。
- アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。
- アラーム状態が警告または異常の場合,アラームを通知する時点でアラーム状態の条件を満たすすべてのデータのアラーム状態が通知されます。
例を次に示します。
図8-19 [常に]にチェックなし[すべての]にチェックありの場合のアラームイベント
アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックあり)
[常に]にチェックあり,[すべての]にチェックありの場合,次のように動作します。
- 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。
- アラーム通知時点で警告または異常条件を満たす,すべてのデータが通知されます。
例を次に示します。
アラーム発生頻度の設定とアラームイベント発行の関係は,[新規アラーム > 基本情報]画面または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]にある,[常にアラーム通知する]チェックボックスと[すべてのデータを評価する]チェックボックスの組み合わせに応じて変わります。
以降の例では,チェックボックス名を次のように表記しています。
- [常に]:[常にアラーム通知する]チェックボックスを示す
- [すべての]:[すべてのデータを評価する]チェックボックスを示す
アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックなし)
[常に]にチェックなし,[すべての]にチェックなしの場合,次のように動作します。
- 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。
- アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。
- アラーム通知時点で収集されたデータの中で,最も重大度の高い条件を満たすデータのアラーム状態が通知されます。
例を次に示します。
図8-21 [常に]にチェックなし[すべての]にチェックなしの場合のアラームイベント
アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックなし)
[常に]にチェックあり,[すべての]にチェックなしの場合,次のように動作します。
- 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。
- アラーム通知時点で収集された最も重大度の高い条件を満たすデータが通知されます。
例を次に示します。
図8-22 [常に]にチェックあり[すべての]にチェックなしの場合のアラームイベント
アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックあり)
[常に]にチェックなし,[すべての]にチェックありの場合,次のように動作します。
- 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。
- アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。
- アラーム状態が警告または異常の場合,アラームを通知する時点でアラーム状態の条件を満たす,すべてのデータのアラーム状態が通知されます。
例を次に示します。
図8-23 [常に]にチェックなし[すべての]にチェックありの場合のアラームイベント
アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックあり)
[常に]にチェックあり,[すべての]にチェックありの場合,次のように動作します。
- 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。
- アラーム通知時点で警告または異常条件を満たす,すべてのデータが通知されます。
例を次に示します。
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.