Tuning Manager Software ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


7.7.2 レポートの表示時または表示中に設定する表示条件

レポートの表示時にレポートの表示条件を設定する,またはレポートの表示中にレポートの表示条件を設定する方法について説明します。

この項の構成
(1) レポートの表示時にレポートの表示条件を設定する
(2) レポート表示中にレポートの表示条件を変更する

(1) レポートの表示時にレポートの表示条件を設定する

[レポート]画面の[Show Options]タブを使用してレポートの表示条件を設定できます。この設定は画面にレポートを表示している間だけ有効です。いったんその画面を閉じるか,または別の画面を開くと,そのレポートの表示状態はデフォルトに戻ります。

[レポート]画面の初期表示で[Show Options]画面を表示させる場合は,レポートに定義しておく必要があります。また,レポート定義の組み合わせによって,表示される画面情報が異なります。

[Show Options]タブは,レポートの定義情報によって次に示す3種類があります。

データの取得期間・取得間隔を設定する場合

データの取得期間・取得間隔を決めるには,次のレポート定義を設定してください。

上記のレポート定義を設定すると,[Show Options]タブが「図7-26 レポート表示時にデータの取得期間・取得間隔を設定する場合」のように表示されます。

図7-26 レポート表示時にデータの取得期間・取得間隔を設定する場合

[図]

レポートの表示設定ボックスで,レポートのパラメーターを設定します。

[対象期間]
対象期間を,選択リスト内の[レポートの表示時に指定],[過去1時間以内],[過去1日(24時間)以内],[過去7日以内],[過去1ヶ月以内],または[過去1年以内]から選択します。

[開始日時]
開始日時を,規定の形式に従って指定します。値を入力すると,[対象期間]の設定値が[レポートの表示時に指定]に変更されます。開始日時および終了日時に指定する表示フォーマットは,config.xmlに設定された日付フォーマットとReport interval値の組み合わせによって変更されます。表示フォーマットを「表7-11 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット」に示します。

[終了日時]
終了日時を,規定の形式に従って指定します。値を入力すると,[対象期間]の設定値が[レポートの表示時に指定]に変更されます。開始日時および終了日時に指定する表示フォーマットは,config.xmlに設定された日付フォーマットとReport interval値の組み合わせによって変更されます。表示フォーマットを「表7-11 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット」に示します。

[レポート間隔]
レポートの表示間隔を指定します。この項目は,PIレコードタイプのレコードのときだけ活性化されます。この項目を設定すると,指定した期間内で要約された値がレポートに表示されます。データの要約方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。また,要約のルールについては,各エージェントのマニュアルを参照してください。
[対象期間]の設定値によって,次に示す値に変更されます。
[レポートの表示時に指定]→[時]
[過去1時間以内]→[分]
[過去1日(24時間)以内]→[時]
[過去7日以内]→[日]
[過去1ヶ月以内]→[週]
[過去1年以内]→[月]

[最大レコード数]
レポートに表示させるレコードの最大数を1~1440の範囲で指定できます。
なお,Performance Reporterの初期設定ファイル(config.xml)で,最大レコード数(maxFetchCount)を1~2147483647の範囲で指定できます。この場合は,config.xmlファイルに指定した範囲で最大レコード数を指定できます。

[ピーク時間]
1日のうち,あるフィールドの値が最大になる時間(ピーク時間)だけ表示させる場合,[フィールド]で任意のフィールド名を指定します。

[フィールド]
ドロップダウンリストから,ピーク時間表示の対象となるフィールドを選択します。この項目は,単数インスタンスのレコード(単一行のレコード)で,レポートの表示間隔([レポート間隔])を1時間間隔([時])としている場合に活性化されます。

なお,レポートの種類がリアルタイムレポートだった場合,表示項目は次のようになります。

[デルタ値で表示]
レポートをデルタ値で表示させる場合にチェックします。この項目をチェックした場合,該当するレコードのフィールドにデルタ値が収集されると,前回収集されたときから最新のデルタ値が収集されるまでのパフォーマンスデータの変化量が表示されます。

[更新間隔]

[自動更新しない]
レポートの表示画面を自動的に更新しない場合にチェックします。

[更新間隔]
レポートの表示画面を自動的に更新する場合の更新間隔を指定します。単位は秒です。3,600秒以内の値を指定してください。

[ランキング表示]
上位または下位のデータをレポートに表示させる場合に指定します。複数インスタンスレコードの場合に表示されます。

[フィールド]
上位または下位のデータを[表示数]に指定した件数分だけ表示するときの,表示の判定基準となるフィールドを選択します。

[表示数]
上位または下位のデータを表示させる件数を1~100の範囲で指定します。この項目は,[フィールド]でフィールドを選択している場合だけ活性化されます。

[降順]
データを下位から順に表示させるときにチェックします。

また,レポート定義がグラフを含んでいる場合,レポートの種類に関係なく次の項目も表示されます。

[グラフオプション]

[3Dで表示する]
グラフを立体的に表示させる場合にチェックします。

[グリッドを表示する]
グラフ上にグリッドを表示させる場合にチェックします。

[オートラベルを表示する]
グラフ上のプロットにマウスカーソルを重ねたときに,対応する系列名,X軸ラベル,およびデータの値をツールチップで表示させる場合にチェックします。

[縦軸の最大値と最小値を手動で設定する]
縦軸の最大値と最小値を任意に設定する場合にチェックします。この項目をチェックした場合,[最大値]および[最小値]に任意の値を指定します。

[最大値]
[縦軸の最大値と最小値を手動で設定する]をチェックしている場合に活性化されます。グラフ縦軸の最大値となる任意の値を指定します。

[最小値]
[縦軸の最大値と最小値を手動で設定する]をチェックしている場合に活性化されます。グラフ縦軸の最小値となる任意の値を指定します。

レポートの表示に必要な設定を終えたら,[OK]ボタンをクリックしてレポートを表示してください。

表7-11 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット

レポート間隔 日付フォーマット
[dd MM yyyy]
日付フォーマット
[MM dd yyyy]
日付フォーマット
[yyyy MM dd]
[dd MM yyyy HH:mm] [MM dd yyyy HH:mm] [yyyy MM dd HH:mm]
[dd MM yyyy HH:00] [MM dd yyyy HH:00] [yyyy MM dd HH:00]
[dd MM yyyy] [MM dd yyyy] [yyyy MM dd]
[dd MM yyyy] [MM dd yyyy] [yyyy MM dd]
[MM yyyy] [MM yyyy] [yyyy MM]
[yyyy] [yyyy] [yyyy]

(凡例)
dd:日を示します。
MM:月を示します。
yyyy:年を示します。
HH:時間を示します。
mm:分を示します。

データのフィルター条件を設定する場合

レポート表示時にフィルター条件を設定する場合は,次のレポート定義をしてください。

上記のレポート定義を設定すると,[Show Options]画面が「図7-27 レポート表示時にデータのフィルター条件を設定する場合」のように表示されます。

図7-27 レポート表示時にデータのフィルター条件を設定する場合

[図]

[条件式の設定]
比較対象となる値を,整数値,小数値,または2,048バイト以内の全角文字,半角文字で指定します。指定できる値は,フィールドによって異なります。テキストボックスの右側に,入力できる値が表示されます。
文字列を指定する場合は,ワイルドカード文字を使用できます。
使用できるワイルドカード文字を次に示します。
  • *:任意の0文字以上の文字列
  • ?:任意の1文字
  • \:「*」,「?」および「\」をワイルドカードではなく文字として扱う場合
    例えば,「\*」と指定した場合は,文字「*」として扱います。
また,制御文字,「( ) [ ] < > = "」の文字および,半角スペースは指定できません。

注※
「\」の次にワイルドカードを含む文字列が値として指定された場合に,指定したフィールドの文字列と完全一致すると,値の判定は真となります。
例えば,値に「\*abc」と指定した場合,対象のフィールドに「\*abc」と格納されているときも,「*abc」と格納されているときも真と判定されます。

データの取得期間・取得間隔およびフィルター条件を設定する場合

データの取得期間,取得間隔,およびフィルター条件を設定する場合は,次のレポート定義をしてください。

上記のレポート定義を設定すると,[Show Options]画面が「図7-28 レポート表示時にデータの取得期間,取得間隔,およびフィルター条件を設定する場合」のように表示されます。

図7-28 レポート表示時にデータの取得期間,取得間隔,およびフィルター条件を設定する場合

[図]

レポート表示形式を設定する手順

  1. [レポート]画面を表示します。[レポート]画面の初期表示で[Show Options]画面が自動的に表示されます。
  2. レポートの表示設定に必要な項目を設定します。各項目の設定値を次に示します。

    [対象期間]
    対象期間を,選択リスト内の[レポートの表示時に指定],[過去1時間以内],[過去1日(24時間)以内],[過去7日以内],[過去1ヶ月以内],または[過去1年以内]から選択します。

    [開始日時]
    開始日時を,規定の形式に従って指定します。値を入力すると,[対象期間]の設定値が[レポートの表示時に指定]に変更されます。開始日時および終了日時に指定する表示フォーマットは,config.xmlに設定された日付フォーマットとReport interval値の組み合わせによって変更されます。表示フォーマットを「表7-12 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット」に示します。

    [終了日時]
    終了日時を,規定の形式に従って指定します。値を入力すると,[対象期間]の設定値が[レポートの表示時に指定]に変更されます。開始日時および終了日時に指定する表示フォーマットは,config.xmlに設定された日付フォーマットとReport interval値の組み合わせによって変更されます。表示フォーマットを「表7-12 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット」に示します。

    [レポート間隔]
    レポートの表示間隔を指定します。この項目は,PIレコードタイプのレコードのときだけ活性化されます。この項目を設定すると,指定した期間内で要約された値がレポートに表示されます。データの要約方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。また,要約のルールについては,各エージェントのマニュアルを参照してください。
    [対象期間]の設定値によって,次に示す値に変更されます。
    [レポートの表示時に指定]→[時]
    [過去1時間以内]→[分]
    [過去1日(24時間)以内]→[時]
    [過去7日以内]→[日]
    [過去1ヶ月以内]→[週]
    [過去1年以内]→[月]

    [最大レコード数]
    最大レコード数を指定します。config.xmlのmaxFetchCountで指定された値が上限です。

    [フィールド]
    フィールドIDを選択リストの中から選択します。レコードが単数インスタンスであり,[レポート間隔]の設定値が[時]であるときにだけ指定できます。

    [条件式の設定]
    比較対象となる値を,整数値,小数値,または2,048バイト以内の全角文字,半角文字で指定します。指定できる値は,フィールドによって異なります。テキストボックスの右側に,入力できる値が表示されます。
    文字列を指定する場合は,ワイルドカード文字を使用できます。
    使用できるワイルドカード文字を次に示します。
    ・ *:任意の0文字以上の文字列
    ・ ?:任意の1文字
    ・ \:「*」,「?」および「\」をワイルドカードではなく文字として扱う場合
    例えば,「\*」と指定した場合は,文字「*」として扱います。
    また,制御文字,「( ) [ ] < > = "」の文字および,半角スペースは指定できません。
    注※
    「\」の次にワイルドカードを含む文字列が値として指定された場合に,指定したフィールドの文字列と完全一致すると,値の判定は真となります。
    例えば,値に「\*abc」と指定した場合,対象のフィールドに「\*abc」と格納されているときも,「*abc」と格納されているときも真と判定されます。

    [デルタ値で設定]
    リアルタイムレポートのデルタ値を表示する場合にチェックします。設定するフィールドの属性がデルタ値に対応していない場合,デルタ値を表示しないで取得した値をそのまま表示します。

    [自動更新しない]
    リアルタイムレポートを自動更新しない場合はチェックします。チェックしないと,自動的にエージェントからデータを収集し,リアルタイムレポートを自動更新します。

    [更新間隔]
    リアルタイムレポートの自動更新間隔を[最小値]の値~3,600の範囲の整数で指定します。初期値は[初期値]の値です。

    [ランキング表示]
    [フィールド]:リアルタイムレポートのランキング表示の対象となるフィールドを選択リストの中から選択します。
    [表示数]:リアルタイムレポートのランキング表示数を1~100の範囲の整数で指定します。

    [降順]
    リアルタイムレポートのランキング表示,データ取得を降順設定する場合はチェックします。
    注意
    開始日時と終了日時に指定する表示フォーマットは,config.xmlに設定された日付フォーマットとレポート間隔の組み合わせによって変更されます。「表7-12 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット」に表示フォーマットを示します。

    表7-12 開始日時および終了日時に指定する表示フォーマット

    レポート間隔 日付フォーマット
    [dd MM yyyy]
    日付フォーマット
    [MM dd yyyy]
    日付フォーマット
    [yyyy MM dd]
    [dd MM yyyy HH:mm] [MM dd yyyy HH:mm] [yyyy MM dd HH:mm]
    [dd MM yyyy HH:00] [MM dd yyyy HH:00] [yyyy MM dd HH:00]
    [dd MM yyyy] [MM dd yyyy] [yyyy MM dd]
    [dd MM yyyy] [MM dd yyyy] [yyyy MM dd]
    [MM yyyy] [MM yyyy] [yyyy MM]
    [yyyy] [yyyy] [yyyy]

    (凡例)
    dd:日を示します。
    MM:月を示します。
    yyyy:年を示します。
    HH:時間を示します。
    mm:分を示します。
  3. [OK]ボタンをクリックします。[レポート]画面が表示されます。

(2) レポート表示中にレポートの表示条件を変更する

レポートを表示しているときに,レポートの表示設定を変更できます。表示設定の変更手順を次に示します。

  1. [レポート]画面を表示します。
  2. [レポート]画面の[Show Options]タブを選択します。[Show Options]画面が表示されます。
  3. レポートの表示設定に必要な項目を設定します。各項目の設定値については,「(1) レポートの表示時にレポートの表示条件を設定する」の「レポート表示形式を設定する手順」を参照してください。

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.