Tuning Manager Software インストールガイド
ここでは,クラスタシステムでPerformance Reporterを運用する場合に知っておく必要がある事柄について説明します。
- この項の構成
- (1) コマンド実行に関する注意事項
- (2) クラスタシステムでのトラブルへの対処方法
クラスタシステムで運用する場合,次に示すPerformance Reporterのコマンドは,実行系ノードでだけ実行できます。
- jpcaspsvコマンド
- jpcasrecコマンド
- jpcrdefコマンド
- jpcrptコマンド
次に示すPerformance Reporterのコマンドは,実行系ノードおよび待機系ノードで実行できます。
- jpcpragtsetupコマンド
- jpcprauthコマンド※
- jpcprrasコマンド
- 注※
- 待機系ノードでjpcprauthコマンドを実行する場合は,必ずnocheckオプションを指定してください。
クラスタシステムでPerformance Reporterを運用する場合の障害時の対応について説明します。
- フェールオーバー発生時の障害情報の収集と障害の回復
- 障害時にはトレースログ,イベントログ,および設定ファイルを収集する必要があります。これらのファイルは,ローカルサーバ上に生成されます。hcmdsgetlogsコマンドをローカルサーバ上で実行して,ファイルを収集してください。障害発生前後のログについては,フェールオーバーで実行を停止したサーバ(ノード)と処理を引き継いだサーバ(ノード)の両方でhcmdsgetlogsコマンドを実行し,取得してください。また,クラスタソフトウェアやOSのログ情報も合わせて取得,確認することをお勧めします。
- 取得した情報を解析して実行系ノードで発生した問題の原因を取り除いたあと,実行系ノードを回復してください。
- 破損したブックマークのリポジトリー情報の回復
- Performance Reporterは,ブックマークのリポジトリーを登録,更新,および削除します。ブックマークのリポジトリーはテキストファイルから構成されているため,ファイルアクセス中に障害が発生してサービスが終了した場合,ファイルが破損することがあります。Performance Reporterは,破損したリポジトリー情報を回復させます。破損したリポジトリー情報が回復できない場合は,そのリポジトリー情報を削除してサービスの起動を保証します。
- 障害を検知,回復,またはファイルを削除した場合は,トレースログが出力されます。また,リポジトリー情報が回復できなかった場合は,イベントログにエラー情報を出力し,サービスが起動しません。この問題は,次に示すどちらかの方法で対策できます。
- リポジトリーの格納先ディレクトリにあるすべてのファイルを削除する。
- リポジトリーの格納先ディレクトリに,リポジトリーのバックアップファイルをコピーする。
- ディレクトリ以下にあるすべてのファイルを削除した場合は,サービス起動後のブックマーク情報は初期化された状態となります。バックアップファイルを使用してブックマーク情報を回復した場合,バックアップが収集された時点の情報を表示できます。
- 情報をできる限り回復するためにも,ブックマークのリポジトリー情報のバックアップを取得することをお勧めします。バックアップを取得する場合は,ブックマークのリポジトリーの格納先ディレクトリにあるすべてのファイルをコピーしてください。
- ブックマークのリポジトリーについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」を参照してください。
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