Tuning Manager Software インストールガイド

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6.2.2 作業用ディレクトリの容量の見積もり

データベースがバージョンアップされる場合,一時的に作業用ディレクトリにデータのバックアップが取得されます。作業用ディレクトリの容量が不足しないよう,アップグレードインストールを実施する前に,作業用ディレクトリの容量を見積もり,必要に応じて任意の作業用ディレクトリをユーザープロパティファイルに設定してください。

作業用ディレクトリの容量の見積もり,および任意の作業用ディレクトリをユーザープロパティファイルに設定する手順を次に示します。

  1. htm-db-statusコマンドを実行し,ユーザー環境で必要となる作業用ディレクトリの容量を確認します。

    1. htm-db-statusコマンドの出力結果で,「Used」の値を確認します。
    2. Used」の値を使って,必要となる作業用ディレクトリの容量を算出します。
      ・「Used」の値を0.3倍した結果が100MB以上の場合:算出した結果の容量の確保が必要です。
      ・「Used」の値を0.3倍した結果が100MBより小さい場合:100MBの容量の確保が必要です。
  2. デフォルトの作業用ディレクトリに空きがあるか確認します。
    手順1で算出した容量が,デフォルトの作業用ディレクトリで確保できるか確認してください。デフォルトの作業用ディレクトリについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」のユーザープロパティファイルのdbvup.workDirプロパティについて説明している個所を参照してください。
    確保できない場合は,手順3に進んでください。確保できる場合は,手順4に進んでください。
  3. 容量の確保ができる作業用ディレクトリを用意します。
    容量の確保ができる作業用ディレクトリを用意し,ユーザープロパティファイルのdbvup.workDirプロパティに,作業用ディレクトリを絶対パス名で指定してください。ユーザープロパティファイルの指定可能値については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software 運用管理ガイド」を参照してください。
  4. rootユーザーのシステム資源制限値を確認します。
    OSがSolarisまたはLinuxの場合,limitコマンドまたはulimitコマンドを使って,システム資源制限値(プロセスごとのファイルサイズ上限値)が手順1で算出した容量以上であることを確認してください。必要に応じて制限値を変更してください。

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