Tuning Manager Software 運用管理ガイド
Tuning Managerシリーズでは,Storeデータベースに格納されるデータ量の増大を防ぐため,レコードの保存期間やレコード数の上限値を設定できます。設定するデータの保存条件は,Storeデータベースのバージョン,レコードの種類によって異なります。
各レコードタイプと設定できる保存条件の対応を「表6-10 レコードタイプと設定できる保存条件(Storeデータベースバージョン2.0の場合)」と「表6-11 レコードタイプと設定できる保存条件(Storeデータベースバージョン1.0の場合)」に示します。
表6-10 レコードタイプと設定できる保存条件(Storeデータベースバージョン2.0の場合)
レコードタイプ 設定できる保存条件 PIレコードタイプ レコードの保存期間 PDレコードタイプ PLレコードタイプ 表6-11 レコードタイプと設定できる保存条件(Storeデータベースバージョン1.0の場合)
レコードタイプ 設定できる保存条件 PIレコードタイプ レコードの保存期間 PDレコードタイプ レコード数の上限 PLレコードタイプ パフォーマンスデータの保存条件を変更する場合,次の2種類の方法があります。
- Agentごとに個別に変更する
- 複数のAgentに対し一括で変更する(同じ種類のAgent限定)
個別変更は,GUIまたはコマンドで実施できます。一括変更は,GUIからだけ実施できます。
GUIによる一括変更については,「6.2.4 複数エージェントへの一括設定」を参照してください。ここでは,GUIまたはコマンドによる個別変更についてだけ説明します。
- この項の構成
- (1) パフォーマンスデータの保存条件を変更する(Storeデータベースバージョン2.0の場合)
- (2) GUIでパフォーマンスデータの保存条件を変更する(Storeデータベースバージョン1.0の場合)
- (3) コマンドでパフォーマンスデータの保存条件を変更する
(1) パフォーマンスデータの保存条件を変更する(Storeデータベースバージョン2.0の場合)
Storeデータベースバージョン2.0の場合に,パフォーマンスデータの保存条件を変更するには,Performance Reporterの[サービス階層]画面で行います。
手順を次に示します。
- Admin権限ユーザーでTuning Manager serverにログインします。
Main Consoleの[メイン]画面が表示されます。- グローバルタスクバーエリアで[起動]-[Performance Reporter]を選択します。
Performance Reporterの[メイン]画面が表示されます。- Performance Reporterの[Main]画面のナビゲーションフレームで,[サービス階層]タブを選択します。
[サービス階層]画面が表示されます。- [サービス階層]画面のナビゲーションフレームで,「Machines」フォルダの下位の階層を展開します。
PFM - Manager,PFM - Agentのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。- パフォーマンスデータの保存条件を変更するホストの名前が付いたフォルダの下位の階層を展開し,Agent Storeサービスを選択します。
Agent Storeサービスは,先頭文字が「P」以外で2文字目が「S」であるサービスです。例えば,「TS」や「ZS」などで始まるサービスIDのものがAgent Storeサービスとなります。なお,「PS」で始まるサービスIDのものはMaster Storeサービスとなります。
サービスIDの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」および各PFM - Agentのマニュアルに記載されている識別子一覧を参照してください。
選択したAgent Storeサービスにチェックマークが表示されます。- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択します。
Agent Storeサービスのプロパティ画面に遷移し,プロパティが階層表示されます。- 「RetentionEx」ノードを選択します。
インフォメーションフレームの下部に「RetentionEx」ノードのプロパティが表示されます。図6-3 保存条件の設定例(Storeデータベースバージョン2.0の場合)
- プロパティの設定内容を変更します。
各プロパティの説明および設定値を次の表に示します。表6-12 各プロパティの説明および設定値(パフォーマンスデータの保存条件を変更する場合(Storeデータベースバージョン2.0))
レコードタイプ ノード名 プロパティ名 設定値 PIレコードタイプ Product Interval - <PIレコードタイプのレコードID> Period - Minute Drawer (Day) PIレコードタイプのレコードIDごとに,分単位のパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(日数)を0~366の整数で指定します。Period - Hour Drawer (Day) PIレコードタイプのレコードIDごとに,時間単位のパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(日数)を0~366の整数で指定します。Period - Day Drawer (Week) PIレコードタイプのレコードIDごとに,日単位のパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(週の数)を0~522の整数で指定します。Period - Week Drawer (Week) PIレコードタイプのレコードIDごとに,週単位のパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(週の数)を0~522の整数で指定します。Period - Month Drawer (Month) PIレコードタイプのレコードIDごとに,月単位のパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(月の数)を0~120の整数で指定します。Period - Year Drawer (Year) PIレコードタイプのレコードIDごとに,年単位のパフォーマンスデータの保存期間を表示します。
保存期間の制限はありません。PDレコードタイプ Product Detail - <PDレコードタイプのレコードID> Period (Day) PDレコードタイプのレコードIDごとに,パフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(日数)を0~366の整数で指定します。PLレコードタイプ Product Log - <PLレコードタイプのレコードID> Period (Day) PLレコードタイプのレコードIDごとに,パフォーマンスデータの保存期間を設定します。
保存期間(日数)を0~366の整数で指定します。- [OK]ボタンをクリックします。
設定が有効になります。
(2) GUIでパフォーマンスデータの保存条件を変更する(Storeデータベースバージョン1.0の場合)
Storeデータベースバージョン1.0の場合に,GUIでパフォーマンスデータの保存条件を変更するには,Performance Reporterの[サービス階層]画面で行います。
手順を次に示します。
- Admin権限ユーザーでTuning Manager serverにログインします。
Main Consoleの[メイン]画面が表示されます。- グローバルタスクバーエリアで[起動]-[Performance Reporter]を選択します。
Performance Reporterの[メイン]画面が表示されます。- Performance Reporterの[メイン]画面のナビゲーションフレームで,[サービス階層]タブを選択します。
[サービス階層]画面が表示されます。- [サービス階層]画面のナビゲーションフレームで,「Machines」フォルダの下位の階層を展開します。
PFM - Manager,PFM - Agentのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。- パフォーマンスデータの保存条件を変更するホストの名前が付いたフォルダの下位の階層を展開し,Agent Storeサービスを選択します。
Agent Storeサービスは,先頭文字が「P」以外で2文字目が「S」であるサービスです。例えば,「TS」や「ZS」などで始まるサービスIDのものがAgent Storeサービスとなります。なお,「PS」で始まるサービスIDのものはMaster Storeサービスとなります。
サービスIDの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」および各PFM - Agentのマニュアルに記載されている識別子一覧を参照してください。
選択したAgent Storeサービスにチェックマークが表示されます。- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択します。
Agent Storeサービスのプロパティ画面に遷移し,プロパティが階層表示されます。- 「Retention」ノードを選択します。
インフォメーションフレームの下部に「Retention」ノードのプロパティが表示されます。図6-4 保存条件の設定例(Storeデータベースバージョン1.0の場合)
- プロパティの設定内容を変更します。
各プロパティの説明および設定値を次の表に示します。表6-13 各プロパティの説明および設定値(パフォーマンスデータの保存条件を変更する場合(Storeデータベースバージョン1.0))
レコードタイプ プロパティ名 設定値 PIレコードタイプ Product Interval - Minute Drawer 分ごとのパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
ドロップダウンリストから次の項目を選択できます。
- Minute
- Hour
- Day
- 2 Days
- 3 Days
- 4 Days
- 5 Days
- 6 Days
- Week
- Month
- Year
Product Interval - Hour Drawer 時間ごとのパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
ドロップダウンリストから次の項目を選択できます。
- Hour
- Day
- 2 Days
- 3 Days
- 4 Days
- 5 Days
- 6 Days
- Week
- Month
- Year
Product Interval - Day Drawer 日ごとのパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
ドロップダウンリストから次の項目を選択できます。
- Day
- 2 Days
- 3 Days
- 4 Days
- 5 Days
- 6 Days
- Week
- Month
- Year
Product Interval - Week Drawer 週ごとのパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
ドロップダウンリストから次の項目を選択できます。
- Week
- Month
- Year
Product Interval - Month Drawer 月ごとのパフォーマンスデータの保存期間を設定します。
ドロップダウンリストから次の項目を選択できます。
- Month
- Year
Product Interval - Year Drawer 年ごとのパフォーマンスデータの保存期間です。「Year」が固定で設定されています。 PDレコードタイプ Product Detail - <PDレコードタイプのレコードID> PDレコードタイプのレコードIDごとに,保存レコード数の上限値を指定します。レコードIDについては各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
- 単数インスタンスの場合
- 保存レコード数の上限値を0~2147483647の整数で指定します。
- 複数インスタンスの場合
- 保存レコード行数の総計としての上限値を0~2147483647の整数で指定します。
PLレコードタイプ Product Log - <PLレコードタイプのレコードID> PLレコードタイプのレコードIDごとに,保存レコード数の上限値を指定します。レコードIDについては各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
- 単数インスタンスの場合
- 保存レコード数の上限値を0~2147483647の整数で指定します。
- 複数インスタンスの場合
- 保存レコード行数の総計としての上限値を0~2147483647の整数で指定します。
- [OK]ボタンをクリックします。
設定が有効になります。
コマンドでパフォーマンスデータの保存条件を変更するには,Performance Reporterのjpcaspsv outputコマンドおよびjpcaspsv updateコマンドを実行します。
jpcaspsv outputコマンドについては,「8.4.5 jpcaspsv output」を参照してください。また,jpcaspsv updateコマンドについては,「8.4.4 jpcaspsv update」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.