Tuning Manager Software 運用管理ガイド
Tuning Manager serverによるデータベースのリストアには,hcmdsdbコマンドを使用します。
データベースのリストアには,次の2つの方法があります。
- Tuning Manager serverのデータだけをリストアする
- インストールされているHitachi Command Suite製品すべてのデータをリストアする
データベースをリストアする前の確認事項を次に示します。
- バックアップを取得したTuning Manager serverホストと,データベースのリストア先のTuning Manager serverホストとで,次の点が同じであることを確認してください。次の点が異なる場合,データベースをリストアできません。
- インストールされているHitachi Command Suite製品の種類,バージョン,およびリビジョン
- Hitachi Command Suite製品,共通コンポーネント,各Hitachi Command Suite製品のデータベース,および共通コンポーネントのデータベースのインストール先
- マシンのIPアドレスとホスト名
- hcmdsdbコマンドは,実行時に一時ファイルを作成します。 バックアップファイルの格納先ディレクトリが次の条件を満たしていることを確認してください。
- hcmdsdbコマンドを実行するユーザーに書き込み権限がある
- 格納しているバックアップファイルと同じ分の空き容量がある
- 注意
- Hitachi Command Suite製品をクラスタ環境で運用している場合は,必ず実行系ノードでコマンドを実行してください。
データベースのリストア手順を次に示します。
- 05-70より前のバージョンのHiCommand Suite製品がインストールされている場合は,そのサービスを停止します。
サービスの停止方法については,各製品のマニュアルを参照してください。- 次のコマンドを実行して,データベースをリストアします。
- Windowsの場合:
- <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmdsdb /restore <バックアップファイル名称> /type {TuningManager | ALL} /auto
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/Base/bin/hcmdsdb -restore <バックアップファイル名称> -type {TuningManager | ALL} -auto
hcmdsdbコマンドのオプションは次のとおりです。各パラメーターを適切な情報に変更してください。
- Linuxの場合:
- <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmdsdb -restore <バックアップファイル名称> -type {TuningManager | ALL} -auto
- restore <バックアップファイル名称>
バックアップファイル名称は,リストアするバックアップファイル(backup.hdb)を絶対パスで指定します。- type {TuningManager | ALL}
TuningManagerを選択するとTuning Manager serverのデータだけをリストアします。ALLを選択するとインストールされているHitachi Command Suite製品すべてのデータをリストアします。- auto
自動的にHitachi Command Suite製品のサービスおよびHiRDBを停止します。コマンド実行後には,Hitachi Command Suite製品のサービスおよびHiRDBが停止された状態になります。
autoオプションは,05-70以降のHitachi Command Suite製品がインストールされている場合に指定できます。05-70より前のHiCommand Suite製品のサービスは,autoオプションで停止できないため,手動で停止する必要があります。05-70より前のHiCommand Suite製品のサービスの停止方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.