Tuning Manager Software 運用管理ガイド

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1.12.3 Tuning Managerシリーズをインストールするマシンの時刻変更に関する注意事項

共通コンポーネントおよびTuning Manager serverのサービスの起動中にマシンの時刻が変更されると,Tuning Manager serverが正しく動作しなくなるおそれがあります。マシンの時刻を変更する必要がある場合には,インストールの前に変更してください。

NTPなどで時刻を自動的に修正する機能を使用する場合,マシンの時刻が実際の時刻よりも進んだときに,マシンの時刻を遡らせないで少しずつ時間を掛けて修正する機能を使用してください。機能の中には,時刻のずれ幅が一定時間内であれば少しずつ時刻を修正し,一定時間を超えると時刻を遡らせて修正するものがあります。時刻のずれ幅が,少しずつ修正される範囲を超えないように,使用する機能での時刻調整の頻度を設定してください。

例えばWindows Timeサービスを使用した場合,マシンの時刻が実際の時刻よりも進んでいて,マシンの時刻と実際の時刻のずれ幅が一定時間内であれば,マシンの時刻を遡らせることなく少しずつ時刻を修正できます。Windows Timeサービスで少しずつ時刻を修正できる範囲を確認し,マシンの時刻と実際の時刻のずれ幅がその範囲を超えないように,Windows Timeサービスでの時刻の調整頻度を設定してください。

Tuning Managerシリーズをインストールしたあとの時刻の変更について
時刻を変更するとTuning Manager serverがエージェントから取得したデータの時刻に不整合が発生することがあります。時刻を自動的に調整する機能を使用できない場合や,直ちに時刻を変更する必要がある場合,次の手順でマシンの時刻を変更してください。

  1. 共通コンポーネントおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
  2. マシンの時刻を変更します。
  3. サービスを再起動します。
Tuning Manager serverは,NTPサービスで実施されるようなシステムタイムレコーダーによる時間調整に対応しています。ただし,時間を過去に戻す場合には,最後にHBase Storage Mgmt Web Serviceサービスを停止した時間より前に戻さないでください。また,Tuning Manager serverホストの時計を10分以上変更する場合は,Tuning Manager serverを再起動してください。なお,Tuning Manager serverの運用を開始したあとは,タイムゾーンの設定を変更しないでください。

上書きインストールによる時刻の変更について
大きく時刻(1か月や1年など)が進んでいる場合には,時刻を戻すためにTuning Manager serverを停止する代わりに,Tuning Manager serverを上書きインストールする方法があります。Tuning Manager serverを上書きインストールして時刻を変更する手順を次に示します。

  1. 共通コンポーネントおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
  2. マシンの時刻を変更します。
  3. Tuning Manager serverを上書きインストールします。
  4. 共通コンポーネントおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスを起動します。
上書きインストールの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software インストールガイド」を参照してください。

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