Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

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B.6 Tiered Storage Managerのログ出力に関するプロパティ(logger.propertiesファイル)

ログ出力に関するプロパティは,logger.propertiesファイルに含まれています。

出力レベルのしきい値に指定した値と出力されるメッセージの関係を次の図に示します。

図B-1 出力レベルのしきい値に指定した値と出力されるメッセージの関係

[図]

この節の構成
B.6.1 logger.messagelogLevel
B.6.2 logger.tracelogLevel
B.6.3 logger.syslogLevel
B.6.4 logger.serverMessageFileCount
B.6.5 logger.serverTraceFileCount
B.6.6 logger.guiMessageFileCount
B.6.7 logger.guiTraceFileCount
B.6.8 logger.serverMessageMaxFileSize
B.6.9 logger.serverTraceMaxFileSize
B.6.10 logger.guiMessageMaxFileSize
B.6.11 logger.guiTraceMaxFileSize

B.6.1 logger.messagelogLevel

Tiered Storage Managerが出力するメッセージログに対して,出力レベルのしきい値を指定します。

このプロパティが対象とするログは,Tiered Storage Managerサーバのメッセージログ(HTSMServerMessagen.log)およびGUIのメッセージログ(HTSMGuiMessagen.log)です。

Tiered Storage Managerでは,ログ出力メッセージの内容に応じた出力レベルが用意されています。このプロパティで指定した値以下の出力レベルのメッセージが,メッセージログに出力されます。

指定できる値の範囲は,0~30です。デフォルトでの運用をお勧めします。ただし,出力レベルが30で出力されるメッセージはないため,30を指定しても20を指定した場合と出力されるメッセージに差異はありません。

デフォルト:20

表B-2 メッセージログの出力レベル

メッセージ種別 出力レベル メッセージ説明
エラー 0 管理サーバの運用に影響を与えるエラーが発生した。
10 操作ミスなどによる実行エラーが発生した。
警告 20 制限があるものの実行できるエラーが発生した。
情報 0 管理サーバやGUIの動作に関する情報が発生した。
20 操作ごとの処理に関する情報が発生した。

B.6.2 logger.tracelogLevel

Tiered Storage Managerが出力するトレースログに対して,出力レベルのしきい値を指定します。

このプロパティが対象とするログは,Tiered Storage Managerサーバのトレースログ(HTSMServerTracen.log)およびGUIのトレースログ(HTSMGuiTracen.log)です。

Tiered Storage Managerでは,ログ出力メッセージの内容に応じた出力レベルが用意されています。このプロパティで指定した値以下の出力レベルのメッセージが,トレースログに出力されます。

指定できる値の範囲は,0~30です。デフォルトでの運用をお勧めします。

デフォルト:20

表B-3 トレースログの出力レベル

メッセージ種別 出力レベル メッセージ説明
エラー 0 管理サーバやServletの運用に影響を与えるエラーが発生した。
10 操作ミスなどによる実行エラーが発生した。
警告 20 制限があるものの実行できるエラーが発生した。
情報 0 管理サーバや管理クライアントの動作に関する情報が発生した。
10 ほかのプログラムやマシンとのやり取りに関する情報が発生した。
20 主要なメソッドの開始や停止,主要なオブジェクトの作成や削除に関する情報が発生した。
30 詳細な情報が発生した。

B.6.3 logger.syslogLevel

Tiered Storage Managerが出力するイベントログまたはsyslogに対して,出力レベルのしきい値を指定します。

イベントログおよびsyslogは,メッセージログの中で特に重要なメッセージを出力します。このプロパティで指定した値以下の出力レベルのメッセージが,イベントログまたはsyslogに出力されます。

指定できる値の範囲は,0~30です。デフォルトでの運用をお勧めします。

デフォルト:0

B.6.4 logger.serverMessageFileCount

Tiered Storage Managerサーバが出力するメッセージログの最大バックアップ数を指定します。

指定できる値の範囲は,2~16です。

ログファイルがlogger.serverMessageMaxFileSizeプロパティで指定された最大長に達すると,HTSMServerMessage2.logのようにカウンターが追加された形式にファイル名が変更されます。ログファイルはカウンターの順に使用され,ログ情報が書き込まれます。最後のファイルまで終わると,先頭のファイルに上書きされる「ラウンドロビン方式」になっています。

また,Tiered Storage Managerサーバが起動したときは,前回のサーバ停止が正常停止,異常停止に関係なく,最新ファイルの続きから書き込みが続けられます。

デフォルト:10

関連項目

B.6.5 logger.serverTraceFileCount

Tiered Storage Managerサーバが出力するトレースログの最大バックアップ数を指定します。

指定できる値の範囲は,2~16です。

ログファイルがlogger.serverTraceMaxFileSizeプロパティで指定された最大長に達すると,HTSMServerTrace2.logのようにカウンターが追加された形式にファイル名が変更されます。ログファイルはカウンターの順に使用され,ログ情報が書き込まれます。最後のファイルまで終わると,先頭のファイルに上書きされる「ラウンドロビン方式」になっています。

また,Tiered Storage Managerサーバが起動したときは,前回のサーバ停止が正常停止,異常停止に関係なく,最新ファイルの続きから書き込みが続けられます。

デフォルト:10

関連項目

B.6.6 logger.guiMessageFileCount

GUIが出力するメッセージログの最大バックアップ数を指定します。

指定できる値の範囲は,216です。

ログファイルがlogger.guiMessageMaxFileSizeプロパティで指定された最大長に達すると,HTSMGuiMessage2.logのようにカウンターが追加された形式にファイル名が変更されます。ログファイルはカウンターの順に使用され,ログ情報が書き込まれます。最後のファイルまで終わると,先頭のファイルに上書きされる「ラウンドロビン方式」になっています。

また,Tiered Storage Managerサーバが起動したときは,前回のサーバ停止が正常停止,異常停止に関係なく,最新ファイルの続きから書き込みが続けられます。

デフォルト:10

関連項目

B.6.7 logger.guiTraceFileCount

GUIが出力するトレースログの最大バックアップ数を指定します。

指定できる値の範囲は,2~16です。

ログファイルがlogger.guiTraceMaxFileSizeプロパティで指定された最大長に達すると,HTSMGuiTrace2.logのようにカウンターが追加された形式にファイル名が変更されます。ログファイルはカウンターの順に使用され,ログ情報が書き込まれます。最後のファイルまで終わると,先頭のファイルに上書きされる「ラウンドロビン方式」になっています。

また,Tiered Storage Managerサーバが起動したときは,前回のサーバ停止が正常停止,異常停止に関係なく,最新ファイルの続きから書き込みが続けられます。

デフォルト:10

関連項目

B.6.8 logger.serverMessageMaxFileSize

Tiered Storage Managerサーバが出力するメッセージログ(HTSMServerMessagen.log)の最大サイズを指定します。

指定できる値の範囲は,32,768バイト(32KB)~2,147,483,647バイト(2,048MB)です。このプロパティを指定する場合,キロバイト単位のときはKB,メガバイト単位のときはMBを指定してください。単位がないとバイト単位と判断されます。

デフォルト:1,048,576(1MB)

B.6.9 logger.serverTraceMaxFileSize

Tiered Storage Managerサーバが出力するトレースログ(HTSMServerTracen.log)の最大サイズを指定します。

指定できる値の範囲は,32,768バイト(32KB)~2,147,483,647バイト(2,048MB)です。このプロパティを指定する場合,キロバイト単位のときはKB,メガバイト単位のときはMBを指定してください。単位がないとバイト単位と判断されます。

デフォルト:5,242,880(5MB)

B.6.10 logger.guiMessageMaxFileSize

GUIが出力するメッセージログ(HTSMGuiMessagen.log)の最大サイズを指定します。

指定できる値の範囲は,32,768バイト(32KB)~2,147,483,647バイト(2,048MB)です。このプロパティを指定する場合,キロバイト単位のときはKB,メガバイト単位のときはMBを指定してください。単位がないとバイト単位と判断されます。

デフォルト:1,048,576(1MB)

B.6.11 logger.guiTraceMaxFileSize

GUIが出力するトレースログ(HTSMGuiTracen.log)の最大サイズを指定します。

指定できる値の範囲は,32,768バイト(32KB)~2,147,483,647バイト(2,048MB)です。このプロパティを指定する場合,キロバイト単位のときはKB,メガバイト単位のときはMBを指定してください。単位がないとバイト単位と判断されます。

デフォルト:5,242,880(5MB)

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