Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

[目次][索引][前へ][次へ]


8.2.2 アップグレードまたは上書きインストール(Windows)

ここでは,クラスタ構成の管理サーバにHitachi Command Suiteをアップグレードまたは上書きインストールする方法を説明します。

注意
クラスタ環境のセットアップでは,Hitachi Command Suiteのサービスの停止を伴う操作を実行します。セットアップ中は,Hitachi Command Suiteにアクセスしないでください。
この項の構成
(1) 準備作業
(2) 実行系ノードでの手順
(3) 待機系ノードでの手順

(1) 準備作業

次の操作を実行してください。

  1. 実行系ノードで,Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループをオンラインにします。
  2. 実行系ノードのクラスタ管理アプリケーションで,次のサービスをオフラインにします。
    • HiCommand Tiered Storage Manager
    • HiCommandServer
    • HCS Device Manager Web Service(バージョン7.0以降からアップグレードまたは上書きインストールした場合)
    • HBase Storage Mgmt Web Service
    • HBase Storage Mgmt Common Service
    • 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース
  3. 実行系ノードでhcmdssrvコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスを停止します。
  4. 実行系ノードのクラスタ管理アプリケーションで,次のサービスをオフラインにします。
    • HiRDB/ClusterService _HD0
  5. 待機系ノードで手順1~手順4と同様の操作を実行します。
  6. クラスタ管理アプリケーションで,リソースグループのフェールオーバーを抑止します。
    実行系ノードまたは待機系ノードで,次のリソースの設定を変更します。
    • HBase Storage Mgmt Common Service
    • HBase Storage Mgmt Web Service
    • HCS Device Manager Web Service(バージョン7.0以降からアップグレードまたは上書きインストールした場合)
    • HiCommandServer
    • HiCommand Tiered Storage Manager
    • HiRDB/ClusterService _HD0
    • 上記以外に手順2でオフラインにしたサービス

    Microsoft Cluster Serviceを使用する場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[詳細設定]タブで,[再開しない]を選択します。

    Windows Server Failover Clusteringを使用する場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は、再起動しない]を選択します。

関連項目

(2) 実行系ノードでの手順

実行系ノードにインストールされているHitachi Command Suiteをアップグレードまたは上書きインストールする場合の手順を次に示します。

  1. 実行系ノードおよび待機系ノードから共有ディスクにアクセスできることを確認します。
  2. Hitachi Command Suiteをアップグレードまたは上書きインストールします。
    [インストール前の確認]画面で,[インストール前にデータベースをバックアップする]の設定が[はい]になっていることを確認してください。
    いいえ]になっている場合は,[設定編集]ボタンをクリックして[詳細インストール設定の編集]画面を開きます。そのあと,[設定]メニューから[バックアップ]を選択して,[インストール前にデータベースをバックアップします。]チェックボックスをチェックしてください。
  3. 次のコマンドを実行して,アップグレードまたは上書きインストール後のデータベースをバックアップします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmdsbackups /dirバックアップファイルの格納先フォルダ/auto

    dir
    データベースのバックアップファイルを格納するローカルディスク上のフォルダを絶対パスで指定します。
    dirオプションに指定するフォルダが空であることを確認してください。

    auto
    Hitachi Command Suite製品のサービスを自動的に起動/停止するオプションです。
    重要
    hcmdsbackupsコマンドを実行すると,dirオプションに指定したバックアップファイルの格納先フォルダにdatabaseというフォルダが作成され,データベースのバックアップファイルがbackup.hdbというファイル名で格納されます。
  4. Hitachi Command Suite製品のサービスが起動中の場合は,サービスを停止します。
  5. サービス]ウィンドウで次のプロパティを開き,[スタートアップの種類]を[自動]から[手動]に変更します。
    • HBase Storage Mgmt Common Service
    • HBase Storage Mgmt Web Service
    • HCS Device Manager Web Service
    • HiCommandServer
    • HiCommand Tiered Storage Manager
  6. クラスタ管理アプリケーションで,Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループを選択し,右クリックメニューで待機系ノードに移動します。

関連項目

(3) 待機系ノードでの手順

待機系ノードにインストールされているHitachi Command Suiteをアップグレードまたは上書きインストールする場合の手順を次に示します。

  1. hcmdssrvコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスを停止します。
  2. Hitachi Command Suiteをアップグレードまたは上書きインストールします。
  3. Hitachi Command Suite製品のサービスが起動中の場合は,サービスを停止します。
  4. サービス]ウィンドウで次のプロパティを開き,[スタートアップの種類]を[自動]から[手動]に変更します。
    • HBase Storage Mgmt Common Service
    • HBase Storage Mgmt Web Service
    • HCS Device Manager Web Service
    • HiCommandServer
    • HiCommand Tiered Storage Manager
  5. クラスタ管理アプリケーションで,リソースグループのフェールオーバーを有効にします。
    次のリソースの設定を変更します。
    • HBase Storage Mgmt Common Service
    • HBase Storage Mgmt Web Service
    • HCS Device Manager Web Service(バージョン7.0以降からアップグレードまたは上書きインストールした場合)
    • HiCommandServer
    • HiCommand Tiered Storage Manager
    • HiRDB/ClusterService _HD0
    • 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース

    Microsoft Cluster Serviceを使用する場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[詳細設定]タブで,[再開する]を選択します。

    Windows Server Failover Clusteringを使用する場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで次の項目を選択します。
    ・[リソースが失敗状態になった場合は、現在のノードで再起動を試みる
    ・[再起動に失敗した場合は、この役割のすべてのリソースをフェールオーバーする](または[再起動に失敗した場合は、このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする])
  6. Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループにHCS Device Manager Web Serviceを登録します。
    7.0よりも前のバージョンからアップグレードインストールした場合に登録が必要です。「表8-5 HCS Device Manager Web Serviceをリソースとして登録するための設定(Microsoft Cluster Serviceの場合)」または「表8-11 HCS Device Manager Web Serviceのプロパティの設定(Windows Server Failover Clusteringの場合)」に従って設定してください。
  7. クラスタ管理アプリケーションで,Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループをオンラインにします。

関連項目

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.