Hitachi Command Suite Software インストールガイド
Hitachi Command Suite製品を使用するユーザーのアカウントを作成し,管理業務に応じた権限(ロール)を設定します。すでにHitachi Command Suite製品を導入している場合は,既存のユーザーアカウントに,新たに導入した製品の権限(ロール)を追加することもできます。
ここでは,ユーザーアカウントを作成し,Hitachi Command Suite製品の管理下にある全リソースに対して,すべての操作ができるようにする方法を説明します。
新しいユーザーアカウントを作成するには:
- Systemアカウントでログインします。
- [管理]タブで[ユーザー管理]を選択します。
- ツリービューで,[ユーザー]を選択して,[ユーザー追加]ボタンをクリックします。
- ユーザーIDやパスワードなど必要な情報を指定します。
- [管理]タブで[ユーザーグループ]を選択します。
- [ユーザー]タブでユーザーの一覧から対象のアカウントを選んで,[ユーザーグループ割り当て]ボタンをクリックします。
- 対象のアカウントを,AdminGroup(ビルトインユーザーグループ)に登録します。
- [管理]タブで[ユーザー管理]を選択します。
- ツリービューで,対象のアカウントを選んで,[権限変更]ボタンをクリックします。
- [All Applications]のAdmin,Modify,ViewおよびExecuteのチェックボックスをそれぞれONにして,ユーザー管理と,Device Manager以外のHitachi Command Suite製品のユーザー権限を付与します。
追加したアカウントで,Hitachi Command Suite製品のすべての操作ができるようになります。
- この項の構成
- (1) ロール
- (2) ユーザー権限
- (3) ビルトインユーザーグループ
Device ManagerおよびTiered Storage Managerでは,ロールによってユーザーが実行できる操作が異なります。ユーザーの作業内容に応じて,必要なロールを設定します。
Device ManagerおよびTiered Storage Managerのロールを次の表に示します。
表2-23 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのロール
ロール 説明 Admin 次の操作を実行できます。
- リソースグループの管理(All Resourcesが割り当てられている場合)
- 管理リソースおよびタスクの登録・設定変更・情報参照
Modify 管理リソースおよびタスクの登録・設定変更・情報参照ができます。 View 管理リソースおよびタスクの情報参照ができます。 Peer Device Managerエージェントとファイルサーバの管理ソフトウェア専用のロールです。
リソースグループに割り当てることはできません。Hitachi Command Suite製品にログインしたり,リソース情報を参照したりすることはできません。
Hitachi Command Suite製品(Device Manager以外)では,権限によってユーザーが実行できる操作が異なります。ユーザーの作業内容に応じて,必要な権限を設定します。
Device Manager以外のHitachi Command Suite製品のユーザー権限を次の表に示します。
表2-24 Device Manager以外のHitachi Command Suite製品のユーザー権限
区分 ユーザー権限 説明 すべてのHitachi Command Suite製品のユーザー管理 Admin(User Management) Hitachi Command Suite製品のユーザー管理およびセキュリティ管理ができます。各Hitachi Command Suite製品の操作権限(ロール)と組み合わせて設定できます。 Tiered Storage Managerの操作※ Admin Tiered Storage Managerのリソースおよびタスクの情報を参照できます。 Modify [リソース]タブ-[階層]内のすべての操作とマイグレーションを実行できます。 View Tiered Storage Managerのリソースおよびタスクの情報を参照できます。 Execute Tiered Storage Managerのリソースの参照およびタスクの実行ができます。 Replication Managerの操作 Admin リソースグループ内で,ユーザー管理以外のすべての操作を実行できます。 Modify Admin権限を持つユーザーが設定したリソースグループ内のリソースを管理できます。 View Admin権限を持つユーザーが設定したリソースグループ内のリソース情報を参照できます。
- 注※
- Tiered Storage Manager CLIを使用する場合に必要な権限です。
- 加えて,リソースグループとして「All Resources」を割り当て,ロールも付与する必要があります。
Device ManagerおよびTiered Storage Managerのビルトインユーザーグループには,ロールとリソースグループ(All Resources)があらかじめ設定されています。
ビルトインユーザーグループに設定されているロールとリソースグループを次の表に示します。
表2-25 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのビルトインユーザーグループ
ビルトイン
ユーザー
グループ名ロール リソース
グループ備考 Admin Modify View Peer AdminGroup ○ ○ ○ × All Resources -- ModifyGroup × ○ ○ × All Resources -- ViewGroup × × ○ × All Resources -- PeerGroup × × × ○ All Resources Device Managerエージェントとファイルサーバの管理ソフトウェア専用のユーザーグループです。このグループに属し,ほかのHitachi Command Suite 製品の権限を持たないユーザーは,Hitachi Command Suite製品にログインしたり,リソース情報を参照したりすることはできません。
インストール完了直後は,HaUserアカウント(ビルトインアカウント)もこのユーザーグループに所属しています。SubmitGroup × × × × なし JP1/Automatic Operation用のユーザーグループです。JP1/Automatic Operationのインストール時に作成されます。
インストール直後は,SubmitGroupにはDevice ManagerおよびTiered Storage Managerのロールとリソースグループは割り当てられていません。
- (凡例)
- ○:ロールあり
- ×:ロールなし
- --:該当なし
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