Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド

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9.2 Device Manager CLIの障害対策

Device Manager CLIの操作中に発生した問題に関する障害対策情報について説明します。

表9-1 Device Manager CLIの障害対策情報

問題 原因と推奨する対策方法
Device Manager CLIが動作しない。また,次のエラーメッセージが表示される。
C:\HiCommand>HiCommandCLI help GetStorageArray
The name specified is not recognized as an internal or external command, operable program or batch file
原因:パスにjava.exeファイルが存在しないおそれがあります。
対策方法:JDKまたはJREソフトウェアによって提供されるjava.exeが存在するディレクトリを含むようにパスを更新するか,またはjava.exeファイルへのフルパスを指定するようにHiCommandCLI.batファイルまたはHiCommandCLI.shファイルを編集してください。
HiCommandCLI.batまたはHiCommandCLI.shのスクリプトが実行されない。また,次のエラーメッセージが表示される。
C:\HiCommand>HiCommandCLI help GetStorageArray
Exception in thread "main" Java.lang.NoClassDefFoundError:
原因:HiCommandCLI.jarファイルが移動されているか,または名前が変更されているおそれがあります。
対策方法:HiCommandCLI.jarファイルが移動されていないか,また名前が変更されていないかを確認してください。また,HiCommandCLI.bat(UNIXシステムの場合はHiCommandCLI.sh)ファイルおよびHiCommandCLI.jarファイルが保存されているディレクトリから,実行していることを確認してください。
コピーペアを作成しようとしたとき,次のエラーメッセージが表示される。
[KAIC07774-E] ペアの作成に失敗しました。 This HORCM instance could not be started.
原因:LUに対してCL1-A(Hitachi USPおよびSANRISE9900Vの場合),CTL0-A(Hitachi AMS/WMSおよびSANRISE9500Vの場合),またはLUN0を割り当てています。
対策方法:LUに別のポートを割り当てるか,またはLUN0以外のLUNを割り当てて,コピーペアを再作成してください。
原因:コピーペアの作成に使用したホストが,CL1-A(Hitachi USPおよびSANRISE9900Vの場合),CTL0-A(Hitachi AMS/WMSおよびSANRISE9500Vの場合),またはLUN0を認識しています。
対策方法:LUに別のポートを割り当てるか,またはLUN0以外のLUNを割り当てて,コピーペアを再作成してください。
次のエラーメッセージが表示されて,Device Manager CLIの動作が停止した場合。
An unspecified error was encountered in CLI.
対策方法:次の情報を収集し,弊社の担当窓口までお問い合わせください。
  • CLIのログファイル
  • CLIのプロパティファイル
  • コマンドラインに入力した内容
  • バッチ実行した場合,実行したバッチファイル
  • Device Managerサーバのログ
表示されたエラーメッセージに省略されている文字列がある。 原因:エラーメッセージに引用される文字列は,256文字以降が省略されます。
対策方法:CLIのログファイルで,省略された内容を確認してください。
Device Manager CLIコマンド実行時に次のメッセージが表示される。
[KAIC07472-E] ストレージシステム情報(”ストレージシステム名”)が不整合になっています。ストレージシステムをリフレッシュしてから再度実行してください。 The storage system information ("storage system-name") is inconsistent. Refresh the storage system, and then try again.
原因:Device Managerのデータベースと実際のストレージシステムの構成が不整合になっています。
対策方法:AddStorageArrayコマンドでストレージシステムをリフレッシュしてください。コマンド実行結果のAn instance of StorageArrayの下に表示されるstatusOfDBInconsistencyの値が0であることを確認してから,コマンドを再度実行してください。
Device Manager CLIコマンド実行時に次のメッセージが表示される
[KAIC90084-E] HTTP Response: "HTTP/1.0 401 Unauthorized"
原因:Device Managerサーバの認証に失敗しました。
対策方法:コマンド実行時に指定したユーザーIDおよびパスワードが正しいかを確認してください。
外部認証サーバ連携機能を利用している場合は,次の対処を実施してください。
外部認証サーバがLDAPの場合:
  1. exauth.propertiesに設定されているホスト,ポートおよびプロトコルを使用して外部認証サーバにアクセスできるかどうか,外部認証サーバの設定またはネットワークの状態を確認してください。
  2. hcmdsldapuserコマンドでexauth.propertiesauth.server.name属性に指定したサーバ識別名の情報が登録されていることを確認してください。
  3. StartTLSで通信するときは,SSLの設定を確認してください。
外部認証サーバがRADIUSの場合:
  1. exauth.propertiesに設定されているホスト,ポートおよびプロトコルを使用して外部認証サーバにアクセスできるかどうか,外部認証サーバの設定またはネットワークの状態を確認してください。
  2. hcmdsradiussecretコマンドでexauth.propertiesのauth.server.name属性に指定したサーバ識別名の情報が登録されていることを確認してください。

外部認証サーバがKerberosの場合:
exauth.propertiesに設定されているホストおよびポートを使用して外部認証サーバにアクセスできるかどうか,外部認証サーバの設定またはネットワークの状態を確認してください。
これらの対策を実施しても問題が解決しないときは,Device ManagerおよびHitachi Command Suite共通コンポーネントの保守情報を取得して,問い合わせ窓口に連絡してください。
Device Manager CLIコマンド実行時に次のメッセージが表示される
[KAIC90084-E] HTTP Response: "HTTP/1.1 413 Request Entity Too Large"

コマンドラインでコマンドを実行した場合:
原因:1つのコマンドラインで多くの操作対象を指定しているため,Device Managerサーバへの要求のサイズが大きくなっています。
対策方法:複数のコマンドに分割して実行してください。

バッチ機能でコマンドを実行した場合:
原因:1つのコマンド行で,ModifyVirtualVolumeコマンドのパラメーターdevnumsに5個以上のDPボリュームのデバイス番号を指定しています。
対策方法:バッチファイルの実行状況を確認して,バッチファイルを作成し直してください。ただし,再度バッチ機能を実行する場合で,ModifyVirtualVolumeコマンドのパラメーターdevnumsにデバイス番号を5個以上指定したいときは,複数のコマンド行に分けて記述してください。
コピーペアを一括管理しているホストをリフレッシュすると,次のエラーメッセージが表示され,失敗する。
[KAIC07792-E] ホスト"ホスト名"上のペアボリューム情報取得に失敗しました。エラーの詳細:"エラーの詳細"An attempt to acquire pair volume information on the host "host-name" has failed. Error details: "error-detail".
原因:OSがWindowsの場合,次の条件をどちらも満たす構成定義ファイルがシステムフォルダ(環境変数%windir%で表されるフォルダ)に存在すると,ホストのリフレッシュでエラーが発生します。
  • HORCM_MONパラメーターが定義されていない。
  • HORCM_CMDパラメーターが定義されている。
対策方法:次のどれかの対処を実行してから,コマンドを再度実行してください。
  • 構成定義ファイルにHORCM_MONパラメーターを定義する。
  • 構成定義ファイルの名前を,horcm<インスタンス番号>.conf以外に変更する。
  • 構成定義ファイルを削除する。
RefreshStorageArraysコマンドを実行すると,次の実行結果が出力される。
RESPONSE:
(Command completed; no data returned)
原因:次のような原因によって,コマンド実行ユーザーが操作できるストレージシステムが1台もないおそれがあります。
  • Device Managerにストレージシステムが登録されていない。
  • コマンド実行ユーザーがModify以上の権限を持つストレージシステムがない。
対策方法:次の点を確認してください。
  • Device Managerにストレージシステムが登録されている。
  • コマンド実行ユーザーが属するユーザーグループに,操作に必要なロールが割り当てられている。
AIXでSSL通信を使用するとエラーとなる。 原因:JREでJSSEを使用できるよう設定されていません。
対策方法:<JREのインストール先>/lib/security/java.securityファイルに次の行を追加してください。
ssl.SocketFactory.provider=com.sun.net.ssl.internal.ssl.SSLSocketFactoryImpl
Windowsのロケールがフランス語に設定されている場合,コマンド実行結果の数値表記が不正になる。 対策方法:コマンドプロンプトの設定を次のとおり変更してください。
  • フォントをLucida Consoleに設定する。
  • コマンドラインからchcp 1252を実行する。

注※
HTTPのステータスコードに401413以外が出力された場合,少し時間を置いてから再度操作してください。再度操作してもエラーが発生する場合は,顧客問い合わせ窓口に連絡してください。

関連項目

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