Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
DeleteReplicationコマンドは,ストレージシステムからコピーペアを削除します。Thin Image以外のコピーペアの場合,RAID ManagerのHORCM構成ファイルからコピーペア情報を削除し,Thin Imageのコピーペアの場合,スナップショットグループからコピーペアを削除します。
- 重要
- このコマンドは,SANRISE9900VおよびHitachi SMSでは使用できません。
- HORCM構成ファイルに定義されたThin Imageのコピーペアに対する操作はできません。
- Thin Imageの場合,Device Manager CLIでは,コンシステンシーグループに対する操作はできません。
- コピーグループから特定のコピーペアを削除するには,パラメーターpvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum(もしくはsvolsequencenum),およびsvoldevnumを指定する必要があります。これらすべてのパラメーターを省略した場合,コピーグループ内のすべてのコピーペアが削除されます。
- Thin Imageの場合,次の注意が必要です。
hostidまたはhostnameは必ず指定する必要があります。
スナップショットグループから特定のコピーペアを削除するには,パラメーターpvolarraytype,pvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum,svoldevnum,およびsnapshotgroupid(もしくはsnapshotgroupname)を指定する必要があります。
スナップショットグループ内のすべてのコピーペアを削除するには,パラメーターpvolarraytype,pvolserialnum,およびsnapshotgroupid(もしくはsnapshotgroupname)を指定する必要があります。表4-105 DeleteReplicationコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 replicationgroupid 任意 コピーグループ番号
Thin Imageの場合は指定する必要はありません。pvolarraytype 任意 P-VOLを含むストレージシステムのモデル
Thin Imageの場合には必ず指定してください。Thin Image以外の場合は指定する必要はありません。pvolserialnum 任意 P-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号
Thin Imageの場合には必ず指定してください。pvoldevnum 任意 P-VOLのデバイス番号 実行結果は10進数で出力されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- Hitachi USPの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。
- そのほかのストレージシステムの場合:
- 10進数で指定します。
svolserialnum 任意 S-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号
SANRISE9500VのTrueCopyには指定する必要はありません。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターsvolsequencenumは指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。svolsequencenum 任意 S-VOLを含むストレージシステムのシーケンス番号
SANRISE9500VのTrueCopyには必ず指定してください。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターsvolserialnumは指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。svoldevnum 任意 S-VOLのデバイス番号 実行結果は10進数で出力されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- Hitachi USPの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。
- そのほかのストレージシステムの場合:
- 10進数で指定します。
hostid 任意 操作対象ホストのID
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
hostidまたはhostnameのどちらか一方を指定してください。hostname 任意 操作対象ホストの名前
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
hostidまたはhostnameのどちらか一方を指定してください。パラメーターhostidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。snapshotgroupid 任意 スナップショットグループのID
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
snapshotgroupidまたはsnapshotgroupnameのどちらか一方を指定してください。snapshotgroupname 任意 スナップショットグループ名
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
snapshotgroupidまたはsnapshotgroupnameのどちらか一方を指定してください。パラメーターsnapshotgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
- replicationgroupid,pvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum, およびsvoldevnum
- GetHostコマンドの実行結果から取得してください。An instance of ReplicationGroupの下に表示されるreplicationGroupIDの値をパラメーターreplicationgroupidとして指定し,An instance of ReplicationInfoの下に表示されるpvolSerialNumberの値をパラメーターpvolserialnumとして指定してください。また,同様にpvolDevNumの値をパラメーターpvoldevnumとして,svolSerialNumberの値をパラメーターsvolserialnumとして,svolDevNumの値をパラメーターsvoldevnumとして指定してください。
- svolsequencenum
- S-VOLを含むストレージシステムについては,GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。An instance of StorageArrayの下に表示されるsequenceNumberの値をパラメーターsvolsequencenumとして指定してください。
- pvolarraytype
- GetHostコマンドの実行結果から取得してください。An instance of ReplicationInfoの下に表示されるpvolArrayTypeの値をパラメーターpvolarraytypeとして指定してください。
- hostid
- GetHostコマンドのパラメーターhostnameに,次のホスト名を指定して実行します。
- 通常構成でコピーペアを管理している場合
P-VOLを管理するRAID Manager(raidcomコマンド)がインストールされているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostIDを,パラメーターhostidの値として指定してください。- 一括管理構成でコピーペアを管理している場合
一括で管理しているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostIDを,パラメーターhostidの値として指定してください。
- snapshotgroupidおよびsnapshotgroupname
- GetStorageArray (subtarget=SnapshotGroup)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはSnapshotGroupを指定してください。スナップショットグループに関する情報を指定したストレージシステムから取得できます。実行結果では,groupID値とgroupName値がAn instance of SnapshotGroupの下に表示されます。このgroupIDの値をパラメーターsnapshotgroupidとして指定してください。同様にgroupNameの値をパラメーターsnapshotgroupnameとして指定してください。
この例では,コピーグループ8に定義されているTrueCopyのコピーペアを削除します。コピーペアの正ボリューム(P-VOL)は,ストレージシステム(シリアル番号:65010001)の論理デバイス(LDEV番号:10)です。副ボリューム(S-VOL)はシーケンス番号0012を持つストレージシステムの論理デバイス(LDEV番号:11)です。
HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "replicationgroupid=8" "pvolserialnum=65010001" "pvoldevnum=10" "svolsequencenum=0012" "svoldevnum=11"実行結果では,指定したコピーペアを削除したあとの残りのコピーペアが表示されます。
RESPONSE: An instance of ReplicationGroup objectID=REPGROUP.7 replicationGroupID=7 groupName=HCMD_CG0007 pvolHostID=1 pvolInstanceNumber=11 pvolPortNumber=50,001 pvolHORCMMONHostName=192.168.32.63 pvolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 svolHostID=2 svolInstanceNumber=12 svolPortNumber=50,002 svolHORCMMONHostName=192.168.32.64 svolHORCMINSTHostName=192.168.32.64 replicationFunction=TrueCopySync fenceLevel=Never copyTrackSize=15 List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.65010001.12.0012.25 pairName=HCMD_CP0004 pvolSerialNumber=65010001 pvolArrayType=HDS9580V pvolDevNum=12 displayPvolDevNum=12 pvolObjectID=LU.HDS9580V.65010001.12 pvolPoolID=-1 svolSerialNumber=65010012 svolArrayType=HDS9580V svolDevNum=25 displayPvolDevNum=25 svolObjectID=LU.HDS9580V.65010012.25 svolPoolID=-1 fenceLevel=Never replicationFunction=TrueCopySync status=8 muNumber=-1 copyTrackSize=15 splitTime=-1 remotePathGroupID=-1 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=-1この例では,コピーグループ7,このコピーグループに定義されているすべてのコピーペアを削除します。
HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "replicationgroupid=7"RESPONSE: (Command completed; empty list returned)この例では,スナップショットグループ8に属しているThin Imageのコピーペアを削除します。コピーペアの正ボリューム(P-VOL)は,ストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:10001)の論理デバイス(LDEV番号:10)です。副ボリューム(S-VOL)は,ストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:10001)の論理デバイス(LDEV番号:11)です。
HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "hostid=9" "pvolarraytype=VSP" "pvolserialnum=10001" "pvoldevnum=10" "svolserialnum=10001" "svoldevnum=11" "snapshotgroupid=8"実行結果では,指定したコピーペアを削除したあとの残りのコピーペアが表示されます。
RESPONSE: An instance of Host objectID=HOST.11 name=bs3209-8 hostID=9 ipAddress=10.197.76.178 ipv6Address=fec0:0:0:7076:b4d5:21a6:d3bb:6e97%1 capacityInKB=74,985,760 hostType=-1 managedBy=2 osType=Windows statusOfDBUpdating=0 List of 1 SnapshotGroup elements: An instance of SnapshotGroup objectID=SNAPSHOTGROUP.R700.10001.8 arrayType=R700 serialNumber=10001 groupID=8 groupName=TI_test_Group_1024pairCheck_1 replicationFunction=ThinImage ctGrp=NotCTG List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.10001.20.10001.21 pvolSerialNumber=10001 pvolArrayType=R700 pvolDevNum=20 displayPvolDevNum=00:00:14 pvolPoolID=38 svolSerialNumber=10001 svolArrayType=R700 svolDevNum=21 displaySvolDevNum=00:00:15 svolPoolID=38 replicationFunction=ThinImage status=16 muNumber=988 copyTrackSize=-1 splitTime=1,385,186,735 remotePathGroupID=-1 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=8この例では,スナップショットグループ8,およびこのスナップショットグループに定義されているすべてのコピーペアを削除します。
HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "hostid=9" "pvolarraytype=VSP" "pvolserialnum=10001" "snapshotgroupid=8"RESPONSE: (Command completed; empty list returned)
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2014, Hitachi, Ltd.