Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド
ダッシュボードは,Device Managerにログインすると最初に表示される画面です。アラートやタスクの状態,ストレージリソースの利用状況など,サマリー情報のレポートが表示されるので,管理対象のストレージシステム全体の状況を把握できます。
ダッシュボードでは,次に示すレポートが表示されます。
- ストレージシステムアラート
ストレージシステムごとにアラートの件数が表示されます。アラート数のリンクからアラートの内容を確認したり,ストレージシステムのリンクからリソースビューへジャンプしたりできます。
ファイルサーバの障害情報も確認したい場合は,ファイルサーバ(Hitachi Virtual File Platform)から受信したSNMPトラップをアラートとして表示するように設定できます。SNMPトラップを受信するための設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。- データセンター利用状況 - 物理容量
管理対象のストレージシステム全体のリソースの利用状況が表示されます。SSD,SATAなどのボリュームのタイプごとに,オープンボリュームの割り当て済み容量,DPプール用に確保されている容量,オープンボリュームの未割り当ての容量,メインフレームボリュームの容量,および空き容量が棒グラフで示され,視覚的に確認できます。各容量は実ボリューム容量に基づいて算出されるため,DPボリュームなど仮想ボリューム容量は含まれません。- エラータスク
実行されたタスクのうち,エラー終了したタスクが一覧で表示されます。一覧にはほかのユーザーのタスクも表示されます。自分が実行したタスクについては,タスク名のリンクからタスクの実行日時や操作内容の要約情報などを確認できます。- トップ10ホスト/ファイルサーバ
割り当てられたボリュームの容量が多い順に,1位から10位までのホストやファイルサーバの情報が表示されます。クラスタ構成のファイルサーバ(Hitachi NAS PlatformまたはHitachi File Services Manager v3.2以降が管理しているHitachi Virtual File Platform)の場合はクラスタ単位で情報が表示されます。割り当て合計容量(基本ボリュームの容量とDPボリュームの予約容量の合計値),使用済み容量(基本ボリュームの容量とDPボリュームの使用済み容量の合計値),ファイルシステム使用容量(ボリュームごとのファイルシステム使用率から算出した容量の合計値)※を確認することで,ストレージリソースの効率的な利用を計画したり,DPボリュームの使用を検討したりできます。ホストやファイルサーバのリンクをクリックすると,それぞれの詳細情報を確認できます。
注※ Host Data CollectorやDevice Managerエージェントなどによって情報が取得できるホスト,およびファイルサーバの場合だけ値が表示されます。仮想化サーバの場合は,値は取得できません。- ハードウェア階層使用状況
HDTプールのハードウェア階層の使用状況が,論理グループごとにグラフで表示されます。論理グループ内のホストやアプリケーションの運用情報と比較することで,ハードウェア階層の構成が適切か確認できます。例えば,時期によってアクセス頻度が異なるホストがある場合,アクセス頻度の高い時期には高速なドライブ,アクセス頻度の低い時期には低速なドライブが割り当たっているか,などを確認できます。アイコンをクリックすると,ハードウェア階層使用状況を表示する論理グループを設定できます。
Hitachi File Services Manager v3.2以降とDevice Managerを同じサーバにインストールしていて,かつ,Device ManagerにHitachi Virtual File Platformを登録している場合は,Hitachi Virtual File Platformに関する次のレポートも表示されます。
- トップ10ファイルシステム
容量の使用率が高い順に,1位から10位までのファイルシステムの情報が表示されます。空き容量が少なく,拡張が必要なファイルシステムを確認できます。- トップ10ファイルシステムスナップショット
容量の使用率が高い順に,1位から10位までのスナップショット(File snapshots)用のボリュームの情報が表示されます。空き容量が少なく,拡張が必要なスナップショット用のボリュームを確認できます。- 階層ファイルシステム使用状況
ファイルシステムおよびスナップショット(File snapshots)用のボリュームの使用状況が,ファイルシステムの階層ごとにグラフで表示されます。使用率と使用容量を確認することで,ファイルシステムを拡張して空き容量を増やしたり,階層ごとの使用容量の分布を最適化したりします。アイコンをクリックしてHitachi File Services Managerを起動すると,階層ファイルシステムのポリシー設定を見直すことができます。
レポートの表示,非表示の設定およびレイアウトは,ユーザーごとにカスタマイズすることもできます。
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