Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド
ボリュームの割り当てや作成など,ストレージシステムに対する操作はタスクとして管理します。タスクの進捗状況や実行結果は一覧で表示されます。
ユーザーは,タスクを即時に実行するだけでなく,日時を指定して実行することもできます。そのため,管理対象のストレージシステムの環境や運用ポリシーに合わせて,適切なタイミングで操作を実行できます。タスクの一覧にはほかのユーザーのタスクも表示されます。
タスクが登録されると,ボリューム,パリティグループなどの操作対象のリソースは,ほかの操作が同時に実行されないように,予約されます。リソースの予約は,タスクが終了(完了,失敗,中止)した時点で解除されます。タスクが終了するまで,Hitachi Command Suite(HCS)やほかのプログラムを使って,タスクに含まれるボリュームを操作しないでください。
タスクの一覧では,タスクの状態に応じて次のような操作ができます。
- 実行待ちのタスクをキャンセルする。
- 実行中のマイグレーションタスクまたは階層プロファイルのタスクを中止する。
- 終了したタスクを履歴に移動する。
- 実行待ちのタスクのスケジュールを変更する。
- 終了したタスクを削除する。
- 失敗または中止したタスクを再実行する。
ただし,次のタスクは再実行できません。
- [履歴]タブのタスク
- タスクの一覧から削除したタスク
同じタスクを複数回再実行した場合は,最後に実行したタスクを一覧から削除すると,以前に実行したタスクが一覧に残っていても再実行できなくなります。マイグレーションタスク登録時にメールアドレスを設定しておくと,タスクが終了したときにメールで通知されるので,タスクの進捗状況を監視する必要がなくなります。タスクの実行結果をすぐに確認したいとき,ストレージシステムの設定変更をサーバ管理者やアプリケーション管理者に連絡するとき,完了までに時間が掛かるタスクを実行するときなどに設定します。
タスクは,登録数が10 万件を超えると古いタスクから自動的に削除されます。
参考
- スケジュールを指定したタスクの実行日時にDevice ManagerサーバまたはTiered Storage Managerサーバが停止している場合,そのタスクは次回起動時に実行されます。
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