Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


18.2.7 CacheInfoインタフェース

〈この項の構成〉

(1) 説明

キャッシュの情報を取得するインタフェースです。

(2) インタフェース名

com.hitachi.software.xeads.common.CacheInfo

(3) メソッド一覧

CacheInfoインタフェースが提供するメソッド一覧を次の表に示します。

メソッド名

説明

getType()

キャッシュタイプを取得します。

getCacheDataFileSize()

キャッシュごとに定義したキャッシュデータファイルの,1ファイル当たりのサイズ(単位:バイト)を取得します。

getCacheDataFilesNumber()

キャッシュごとに定義したキャッシュデータファイルのファイル数を取得します。

getRemainingAreaSizeOfWritingCacheDataFile()

ユーザファンクションを実行しているEADSサーバで現在書き込み中であるキャッシュデータファイルの,残りの書き込み可能領域サイズ(単位:バイト)を取得します。

getRemainingCacheDataFilesNumber()

ユーザファンクションを実行しているEADSサーバで現在使用できる,未使用のキャッシュデータファイルの数を取得します。

(4) getType()

(a) 機能

キャッシュタイプを取得します。

(b) 形式

public CacheType getType()

(c) 戻り値

キャッシュタイプが返却されます。

列挙型CacheTypeについては,「18.2.16 列挙型CacheType」を参照してください。

(5) getCacheDataFileSize()

(a) 機能

キャッシュごとに定義したキャッシュデータファイルの,1ファイル当たりのサイズ(単位:バイト)を取得します。

(b) 形式

public long getCacheDataFileSize()
                          throws EADsStoreException

(c) 戻り値

キャッシュごとに定義したキャッシュデータファイルの,1ファイル当たりのサイズが返却されます。

(6) getCacheDataFilesNumber()

(a) 機能

キャッシュごとに定義したキャッシュデータファイルの,ファイル数を取得します。

(b) 形式

public int getCacheDataFilesNumber()
                            throws EADsStoreException

(c) 戻り値

キャッシュごとに定義したキャッシュデータファイルの,ファイル数が返却されます。

(d) 発生する例外

  • UserOperationException(ユーザの操作不正)

  • EADsStoreException(予期しないエラー)

(7) getRemainingAreaSizeOfWritingCacheDataFile()

(a) 機能

ユーザファンクションを実行しているEADSサーバで現在書き込み中のキャッシュデータファイルの,残りの書き込み可能領域サイズ(単位:バイト)を取得します。

(b) 形式

public long getRemainingAreaSizeOfWritingCacheDataFile(int rangeId)
                                                throws EADsStoreException

(c) パラメータ

rangeId

ユーザファンクションを実行しているEADSサーバに属するレンジのレンジIDを指定します。

(d) 戻り値

現在書き込み中のキャッシュデータファイルについて,永続データを格納できる残りのファイルサイズが返却されます。

(e) 発生する例外

  • UserOperationException(ユーザの操作不正)

  • InternalServerException(EADSサーバの内部エラー)

  • EADsStoreException(予期しないエラー)

(f) 注意事項

このメソッドの戻り値で,キャッシュデータファイルに十分な空き領域が確認できた場合でも,EADSサーバ間でデータの配置状態に違いがあるため,同じレンジを扱うほかのEADSサーバ上では空き領域が異なります。

コンパクションを十分に実行することで,キャッシュデータファイルの空き領域の差異が小さくなることは期待できます。ただし,ほかのEADSサーバの空き領域と完全に一致することは保証できません。

(8) getRemainingCacheDataFilesNumber()

(a) 機能

ユーザファンクションを実行しているEADSサーバで現在使用できる,未使用のキャッシュデータファイルの数を取得します。

(b) 形式

public int getRemainingCacheDataFilesNumber(int rangeId)
                                     throws EADsStoreException

(c) パラメータ

rangeId

ユーザファンクションを実行しているEADSサーバに属するレンジのレンジIDを指定します。

(d) 戻り値

現在使用できる,未使用のキャッシュデータファイルの数が返却されます。ただし,EADSサーバによって使用予約済みのファイル数は含まれません。

現在書き込み中のキャッシュデータファイルが,書き込みできる最後のキャッシュデータファイルの場合は,0が返却されます。

(e) 発生する例外

  • UserOperationException(ユーザの操作不正)

  • InternalServerException(EADSサーバの内部エラー)

  • EADsStoreException(予期しないエラー)

(f) 注意事項

このメソッドの戻り値で,キャッシュデータファイルに十分な未使用ファイル数を確認できた場合でも,EADSサーバ間でデータの配置状態の違いがあるため,同じレンジを扱うほかのEADSサーバ上では未使用ファイル数が異なることがあります。

コンパクションを十分に実行することで,ほかのEADSサーバの未使用ファイル数とほぼ一致させることが期待できます。