Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


10.9 キャッシュデータファイルの使用量を削減する(キャッシュデータファイルをコンパクションする)

この節の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュでは,追記方式でキャッシュデータファイルにデータを格納します。このため,データの更新や削除をすると,ファイル内に無効なデータができます。この無効なデータを削除して,キャッシュデータファイルの使用量を削減することを,コンパクションといいます。

コンパクションの処理を次の図に示します。

図10‒2 コンパクションの処理

[図データ]

なお,コンパクションを実行しても,キャッシュ定義のeads.cache.disk.filesizeに指定したファイルサイズは変更されません。

参考

EADSでは,キャッシュデータファイルの更新処理方式として追記方式を採用しています。追記方式では,データを削除した場合,削除対象のデータは無効になりますが,ディスクからは削除されません。また,データを更新した場合,更新対象のデータが無効になり,更新後のデータが新たなデータとして追加されます。更新前の無効になったデータは,ディスクからは削除されません。

定期的にコンパクションをすることで,無効なデータを整理し,効率良くディスクを使用することができます。

〈この節の構成〉