Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


8.3.2 通信に依存するパラメタ

通信に依存するパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

表8‒2 通信に依存するパラメタ一覧(EADSクライアント)

項番

定義ファイル

パラメタ名

指定する値

デフォルト値

1

クライアント定義ファイル

eads.client.connect.servers

接続先EADSサーバを識別するための名称(任意の名称)

なし

2

eads.client.<接続先EADSサーバ>.address

IPアドレスまたはホスト名

なし

3

eads.client.<接続先EADSサーバ>.port

ポート番号

24600

〈この項の構成〉

(1) クライアント定義ファイル

(a) eads.client.connect.servers

EADSクライアントの初期設定時に接続する,接続先EADSサーバを識別するための名称(任意の名称)を指定します。

名称には,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)が指定できます。

複数指定する場合は,コンマ区切りで指定してください。複数指定する場合,EADSサーバへの初回接続時,EADSクライアントはこのパラメタに指定したEADSサーバからランダムに決定します。2回目以降の接続では,EADSサーバから取得したクラスタ構成情報に従って接続先を選択します。

EADSサーバへの接続に失敗した場合は,接続に失敗したEADSサーバを基点として,指定された順にEADSサーバへの接続が試行されます。

注意事項

コンマ区切りで複数の名称を指定した場合,空文字列の名称が存在するときはAPで使用する言語によって処理が異なります。

  • EADSクライアント(Java)では,空文字列の名称は無視して処理が続行されます。

  • EADSクライアント(C)では,不正な定義としてエラーになります。

(b) eads.client.<接続先EADSサーバ>.address

EADSクライアントの初期設定時に接続する,接続先EADSサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

ホスト名で指定する場合は,ホスト名からIPアドレスが一意に識別できるホスト名を指定してください。

eads.client.connect.serversパラメタと対で指定します。接続先EADSサーバには,eads.client.connect.serversパラメタに指定したEADSサーバを識別するための名称を指定してください。

(c) eads.client.<接続先EADSサーバ>.port

EADSクライアントの初期設定時に接続する,接続先EADSサーバのポート番号を指定します。

eads.client.connect.serversパラメタと対で指定します。接続先EADSサーバには,eads.client.connect.serversパラメタに指定したEADSサーバを識別するための名称を指定してください。

(d) eads.client.connect.serversパラメタの指定例

eads.client.connect.serversパラメタの指定例を次に示します。

eads.client.connect.servers=sv1,sv2,sv3
eads.client.sv1.address=XXX.XXX.X.138
eads.client.sv1.port=24600
eads.client.sv2.address=XXX.XXX.X.139
eads.client.sv2.port=24601
eads.client.sv3.address=XXX.XXX.X.140
eads.client.sv3.port=24602