Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


7.8.2 滞留中I/Oデータ流量制御

滞留中I/Oデータ流量制御とは,ノンブロッキングI/O通信制御を使用してサーバ定義のeads.server.connection.buffersizeパラメタの指定値よりも大きなデータサイズの通信を行う場合に,EADSサーバはそのデータの送受信が完了するまでの間はそのリクエストを滞留させて,ほかのリクエストの処理を実行する制御のことです。

リクエストを滞留させる際,そのデータ(滞留中I/Oデータ)をFullGCの対象外にするため,EADSサーバはExplicitヒープ中に確保したノンブロッキングI/O通信バッファをそのリクエストに一時的に割り当てて,滞留中I/Oデータを格納します。

しかし,大量のリクエストが同時に滞留することによって,ノンブロッキングI/O通信バッファが枯渇するおそれがあります。

そこで,滞留中I/Oデータ流量制御によって,ノンブロッキングI/O通信バッファを割り当てるリクエストの最大同時割当数を制御することで,滞留中I/Oデータの総量が大きくなることを防ぎます。